【PC改造】ASUS U24Aの無線LANカードを最新Wifi6対応のAX200にしたいと思った話
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無線LANカードを交換してみよう!! |
追記:AmazonでWi-Fi 6対応の AX3000HMWカードが買えるようになりました(^_-)-☆
はじめに
世界的な感染症の流行で先が見えない昨今、テレワークが普及する中で、自宅でPCを使う機会が増えた人もいると思います。ネット検索はスマホ、動画はTVで見られるようになってきたため、普段は自宅ではPCを使わなくなっていたという人も多いでしょう。そのため、自宅のPCは少し前のモデルで、なんだか使い勝手が悪いなという人もいるかもしれません。そんなわけで、今日は古いノートPCのメンテナンス(改造)について書こうと思う。改造の素材になるノートPCはASUSのU24Aです。
本日改造するノートPC、ASUSさんのU24Aは以下のような仕様です。
CPU:インテル® Core™ i5 3210M プロセッサー /2.5 GHz
OS:Windows 10
ディスプレイ:11.6型 4:3 1,366×768ドット(WXGA) LEDバックライト
グラフィックス機能:インテル® HD グラフィックス 4000 (CPU内蔵)
無線:IEEE 802.11b/g/n
イーサネット:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
バッテリー駆動時間:約6.4 時間
電源:ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー(6 セル)65 W
サイズ:幅291 mm×奥行き207 mm×高さ11.5 ~27.6 mm
質量:約1.5 kg
(出典:ASUS公式 HPより)
ASUS U24Aは2012年9月に発売されたノートPCです。その当時、Core-i 5を搭載しているノートPCは10万円以上するのが当たり前でした。しかし、U24Aの販売価格は5万円前後でIntelのCore-i 5を搭載しており、Core-I 5を搭載しているノートパソコンとしては破格でした。11.6型ディスプレーのパソコンで1.5㎏という重量は、今となっては重い部類にはいりますが、当時のノートPCとしては標準的だった気がします。搭載されていたバッテリーは実際に6時間程度使用できて、出張などに持って行ってWordを使う程度であれば、正直あまり困ることがなかった気がします。
このPCは今まで自分でOSのアップグレードやパーツを交換しています。購入当時のOSはWindows8でしたが、Windows10が無償で配布された時にWindows10へアップグレードしています。また、購入時は750Gのハードディスクが搭載されていましたが、Intelの240GのSSDに交換しています。当時は240GのSSDで12,000円くらいした時代でした。もちろん2.5インチのSATA接続です。SSDに交換した当時は、PCに電源を入れてから立ち上がるまでの速さや、Officeソフトを立ち上げたときの立ち上がりの速さに驚いたものでした。
公私ともに活躍していたU24Aでしたが、Windows10のアップデートを繰り返す中で色々と不具合が出てくるようになってしまい、2年位前に、遂にはWindows10が起動しなくなってしまいました。当時はPCに疎かったため(今も大してアレですが(笑))、リカバリーメディアなども作っておらず、どうして良いかわからないまま1年以上放置していました。しかし、2019年の年末に時間があったため、重い腰をあげて復旧に挑戦することにしたのです。色々とわからないことが出てきて、トラブルの連続でしたが、何とか復旧することができました。その話については、またいつか別の時に記事にしてみたいと思います。
話をPCの改造に戻しましょう。PCというものは時代の流れと共に色々と不具合が出てくるものです。一番良くあるのはOSのバージョンアップによる、動作の不具合だと思います。例えば、タッチパッドやキーボードが利かなくなる、音が出なくなる、インターネットにつながらなくなるという不具合はよく出現するものだと思います。わかりやすくインパクトが強い不具合なので、パソコン初心者だと「やばい!!壊れた」と思ってしまことが多いと思います。しかし、こういった不具合に関しては、今のご時世、インターネットで検索すれば解決方法が見つかることも多いと思います。特にYouTube動画などで検索するとわかりやすいヒントが見つかる可能性が高いです。
改造の話に戻るつもりが戻っていなかったので、次こそ本当に改造の話に戻りましょう。今回の改造は無線LANカードの交換です。ご存知の方も多いと思いますが、世の中にはWi-Fi6という非常に高速なWi-Fi企画が出てきています。最新企画のWi-Fi6こと「AX」を実際に使用している人はまだ少ないかもしれませんが、Wi-Fi6は最大速度が滅茶苦茶早いのです。 Intelの最新Wi-Fi6対応カードであるAX200シリーズの無線LANカードを、5GHz帯160MHzで使用すれば、理論上では2,400Mbpsの高速Wi-Fiを利用できます。更に、AX200シリーズの無線LANカードにはもれなく、Bluetooth5.0がついてきます。こんなに凄いにも関わらず、お値段は2,000円程度なのです。Intelさんはなんて太っ腹なんでしょうか。余談ですが、現在販売されているWi-Fi6ルーターは理論値で最大4,803Mbps程度の速度が出るとのことです。
そして、肝心のU24Aは無線LANは、スペック表にもある通り、Wi-Fiが「b」「g」「n」しか対応していないのです。最速のバンドでも「n」のです。「n」は最新の企画から2世代も前の企画で、数値的に言うと最大450Mbpsまでしか対応していないのです。「450Mbps!?一瞬、結構早いやん!!」と思ってしまいますが、これは理論値なので、実際にこんな数値は出ないはずです。と言うか、450Mbpsも出ていたら、むしろ爆速な方だと思います。そして、この「n」ですが、ご存じの方もいるかもしれませんが、テクノロジーの進化と共に、バージョンアップを繰り返してきています。
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当方の1ギガ回線ではこんな感じでした |
今でこそ理論値で450Mbpsですが、「n」が登場した当初の理論値は150Mbpsでした。そしてU24Aに搭載されている無線LANカード、「Atheros AR9002WB-1NG」が出た時の理論値は150Mbpsが限界値だったようです(ちなみにインターネット契約はDoCoMo光・GMOV6プラス、Wi-FiルーターはELECOM WRC-2533GST2の環境で、Atheros AR9002WB-1NGは「n」接続で上の写真のような速度でした)。
交換方法してみた
この長い前置きから考えると、交換する無線LANカードは、当然AX200対応のカードを選ぶべきだろう。いや、選ばない方が不自然だろう…実際、Amazonを見渡せば、AX200ngwがゴロゴロと転がっているではないですか。そう「AX200ngw」です。U24Aが対応している規格は「hmw」、すなわちハーフPCIe規格なのです。「ngw」が対応している、すなわち「M.2」の規格に、U24Aは対応していないのでした。それならば「AX200hmwを買えば良いじゃん」って話になりますが、現時点では海外サイトからしか購入できないようです。しかも、普通に日本に発送してくれるサイトは品切ればかりです。そんなわけで、インテル® Dual Band Wireless-AC 7260を購入することにしました。インテル® Dual Band Wireless-AC 7260はWi-Fi5こと「ac」まで対応していて、最高速度は867Mbps、「n」の倍近い性能です。ちなみに、Bluetooth4.0もついてきます(下の写真、右がAtheros AR9002WB-1NG、左がインテル® Dual Band Wireless-AC 7260)。
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見た目はあまり変わらないけれど性能は大違い!! |
U24Aはパーツの換装がしやすいPCです。バッテリーを外して、裏蓋を止めているネジを一本外すだけで、ストレージとメモリ、そして、無線LANカードまではアクセスできる構造になっています。最近のPCと違ってCPUも取り外しができるので、猛者はCPUをCore-i7などに交換しているようです。しかし、CPUにアクセスするのはネジ一本では無理で、結構ばらばらにしないといけなといけないため、少し難易度が高くなるようです。そんなわけで私は挑戦していないです。下記の写真はHDDをSSDに交換して、メモリも4G追加して、合計8Gの構成に変更してあるものです。開口部の上側にあるのが無線LANカードです。ネジ一本で止まっていて、無線LANカードにはアンテナ線がついています。アンテナ線は付け根のコネクタを持って素直に上に引っ張れば「プチっ」と外れるようにできています。この時、アンテナ線自体ではなく、必ずアンテナ線の付け根のコネクタ部分を持って外してください。線を引っ張ると断線する恐れがあります。あとはアンテナ線を外して、ネジを外し、カードを取り出し、新しい無線LANカードにアンテナ線をつけて、無線LANカードをネジ止めすればOKです。繰り返しますが、アンテナ線を取り外す際には、真っすぐ上に引っ張るようにしないと、違うところが「プチっ」といくかもしれないので気をつけてくださいね。
(写真下:左の四角い箱がSSD、真ん中に見える銅のヒートシンクの下にCPU、その上に無線LANカード、CPUの下がメモリです)
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裏蓋は簡単に外れます♪ |
終わりに
本日はASUS U24Aの無線LANカードを交換してみました。無線LANカードを交換する前にに、Intelのサイトで自動アップデートドライバを入れておいた方が良いと思います。PCの機種によっては、ドライバが無いことによって上手くインターネットにつながらなくなる可能性があるかもしれません。インテル® Dual Band Wireless-AC 7260に交換後の速度ですが、下の写真のような速度が出るようになりました。
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Wi-Fiカードの交換で非常に快適になった |
交換前はダウンロード55Mbps、アップロード42Mbpsでしたが、交換後はダウンロード260Mbps、アップロードは290Mbpsになりました。ちなみに接続は前者が「n」と後者は「ac」で接続しています。数値的にはご覧の通り相当速くなっていて、実際の接続も非常に高速かつ安定しています。簡単なWi-Fiカードの交換よって、U24Aのインターネット接続速度は今どきのPCと遜色ないレベルにまでパワーアップしたと思います。まぁ、実際のところU24で大容量のファイルをダウンロードするのは、Windows10のアップデートくらいかもしれませんが、YouTubeで動画を見ている時も、動作の快適さがかなりアップしているように感じられます。
もちろん、全体的に見れば流石に最新PCには敵わないですが、普通に使う分には結構ストレスなく使用できるPCになったと思います。最後に注意点があります。インテル® Dual Band Wireless-AC 7260は紛らわしい名前の製品があって、「ac」に対応していないものがあるようです。「ac」に非対応で「n」までしか対応していない商品は、商品の説明をよく読めばわかるのですが、見た目的にはほとんど同じで非常に紛らわしいと思います。購入の際には必ず商品説明を良く読んで確認するようにしてくださいね。
WINDOWS7でWiMAX2+を認識しなくなり、検索したら一番にありました。
返信削除Wi-Fiユニットを発注したので、配送が楽しみです。ありがとうございます。
コメントいただきありがとうございます。お役に立てて嬉しいです。Wi -Fiの差し替えで復活すると良いですね(*´∀`*)👍🍀✨
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