【SpinFit CP100+ レビュー】SpinFit シリーズを使い分けて音を操ろう♫

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CP100+は色が綺麗(*´▽`*)♡


はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´∀`*)✨本日は世界中で大人気のイヤーピースSpinFit®シリーズから4/14にリリースされた最新モデルの「CP100+」を中心に、SpinFit®シリーズのイヤーピースを数種類ご紹介させていただきます。SpinFit®イヤーピースはオーディオファンなら誰もが知っている、もしくは一度は使ってみたことがあるイヤーピースなのではないでしょうか?SpinFit®世界中のオーディオファンの間で非常に人気があるイヤーピースで、同社からは様々なタイプのイヤーピースが販売されています。特に2009年に販売を開始した「CP100」(ただし、現在と同じテクノロジーを搭載したのは2010年から)を始めとした軸と傘の部分に独自の構造を持たせたイヤーピースが世界中のオーディオファンの間で高い人気を博しています。ちなみに2010年に米国で商標登録され、2011年に中国、米国、日本で特許取得とのことです。


軸と傘の間にある溝がポイント♬


 さて、一応SpinFit®の構造を復習しておきましょう。SpinFit®シリーズのイヤーピースは、イヤーピースの軸と傘の部分が柔軟に動くように軸と傘の結合部に近い部分の軸にスリットが設けられています。このスリットのおかけで、イヤーピースが複雑な形状の耳に対して無理なく耳の奥の方まで入り、心地良くフィットするようになっています。更に、軸とイヤホンステムの部分が抵抗なく回転するように設計することで、イヤーピースが耳の中で変な風に捻じれることが無く、自然な形でフィットするようになっています。


こんな感じで耳にフィットします(^_-)-☆


   


  SpinFit®シリーズはかなりのバリエーションがあるので、今回、私の手元にある通常のイヤホンとの相性が良い「CP100」、「CP100+」、「CP800(細軸用)」TWSのようなワイヤレスイヤホンとの相性が良い「CP350」、「CP360」、「CP1025」などについて見ていきましょう。それぞれのイヤーピースに対して、今回はあえて「相性が良い」という言い回しを使わせていただきます。というのも、イヤーピースはSpinFit®に限らず、基本的には使用するイヤホンに対して軸のサイズさえ合えばどのようなイヤホンでも装着できるからです。特に「CP350」、「CP360」、「CP1025」はTWS用と思われてしまうこともあるようですが(もしかするとメーカー的にはそうかもしれないですが(笑))、あくまでも軸や傘がTWSとの相性を考えて浅めに設計されているだけで、通常のイヤホンにも普通に装着できて、イヤホンや耳の形状の個人差によっては、むしろ使いやすいことも多いのです例えばFender社のTEN3のような形状のイヤホンに関して言えば、TWSと相性が良い軸が短いタイプのイヤーピースを使用している方が私のTwitterのFFさんに複数いらっしゃいました。みなさんも、先入観に捕らわれず色々と試してみることで、自分にとって使いやすい組み合わせを探してみませんか。そんなわけで、本日も最後までよろしくお願いいたします(^_-)-☆

 Fender TEN3とCP1025


左からCP100+、CP360、CP1025

使ってみた

  まずは2021年4月14日に発売された、SpinFit® 「CP100+」と「CP100」を試してみましょう。「CP100+」は従来の「CP100」と同様に独自の構造によって非常に高いフィット感が得られるイヤーピースですが、「CP100+」ではイヤーピース素材のシリコンが医療グレードのシリコン(耳が痒くなりにくいらしいです)に変更されています。また、ステム部分がクリアカラーになっていて、従来の「CP100」よりもすっきり爽やかな印象なりました。変わったのは見た目だけではなくて、イヤーピースの素材が少し硬質なシリコンになったことでイヤーピースの装着感、そして音の聞こえ方自体も変わりました。


素材感が変わり、音も変わりました★

  通常版の「CP100」は素材のソフトさを活かして少し張り付くようなフィット感ですが新型の「CP100+」は前述した通り、従来の「CP100」よりも素材自体が張りのある素材になっています。一見フィット感が下がってしまうのではないかと思うような変更ですが、逆に耳へのホールド感は「CP100」と同等か、むしろホールド感がアップしているのが面白いところです。着け心地に関しては個人の好みや使用機材によっても変わるとは思いますが、従来の「CP100」の方が装着感はソフトです。しかし、ソフトな素材なのでイヤホンの種類によっては少々ぐらつくような感じが出ることがあります。今回発売された「CP100+」は張りのある素材になったことでイヤホンを保持する力が強くなり、少し重いイヤホンや不安定になりやすいイヤホンであっても、装着時のぐらつきが少なく不意にイヤホンが外れたり、ズレたりすることを防いでくれるようになりました


従来のモデルの方がソフトなフィット感


  装着感の変化以上に違いを感じるのはサウンドです。従来の「CP100」は中高音域のバランスが取れた優しいサウンドでした。理屈的に正しいのかどうかはわかりませんが、ソフトな素材感のイヤーピースは、全体的に音の角が取れてまろやかになる傾向があります。言い換えると、「CP100」のようなソフトなイヤーピースを使用すると高音域の音がきつめに感じるイヤホンのサウンドをマイルドにすることができ、音がカチッとし過ぎて冷たく感じるようなイヤホンに少し温もりを与えるような効果があると思います。一方、新発売の「CP100+」は全音域のキレが上がり、特に高音域の表現力に磨きがかかっていると思います。また、イヤホンによってはこもりがちな低音域のベースやドラムサウンドの輪郭をくっきりと浮き上がらせてくれます。中音域に関しても同じようにヴォーカルの細かいニュアンス、息遣いの深さなどもよりリアルに再現してくれる点が素晴らしと思いました。「CP100 +」は従来のSpinFit®が好きだった人には是非とも試してもらいたいと思える製品だと思います。


CP100+になって音のキレがアップしました♪


  「CP100」 と「CP100+」というほぼ同じ形状のイヤーピースで、ここまで音に変化が生じることは非常に興味深いことですが一点注意しておきたい点があります。それは、あくまでもイヤーピースは補助的なものであって、そのイヤホンが持っている以上のものは出せないということです。低スペックのイヤホンでも音の変化はありますが、元から解像度が低い、元から低音域が不足している、ドンシャリで中音域がバッサリとカットされている等、イヤホンの性能的に元から無い部分が出てくるわけではありませんのでご注意ください(それでも音の変化は感じられると思います)。しかし、イヤーピースが原因で十分にイヤホンの性能が引き出せていない場合などは、劇的な変化を体験できると思います。特に耳へのフィッティングが上手くいっていないイヤホンの場合は、SpinFit®「CP100+」でイヤホンをきちんとフィットさせることができれば、そのイヤホンが本来持っているサウンドを得ることができるはずです。ちなみに、メーカーはハイスペックなイヤホンを使っているオーディオファンの使用を想定しているとのことですが、私の手持ちの様々なイヤホンで試してみましたが、リーズナブルな価格帯のイヤホンでも十分な効果を発揮してくれました


形状はほぼ一緒だが音は結構違うかも

 SpinFit®「CP100 +」はステム径が4.5㎜~5.5㎜のイヤホンを想定して設計されていますShure社Weston社のようにステムが細いイヤホンには「CP800」という細軸用のモデルが設定されていますが、残念なことに「CP100+」には細軸用のモデルが設定されていません。実は私が愛用しているイヤホンの一つに、Shure社のSE215SEというモデルがあります。できればSE215SEでも「CP100+」を試してみたいですよね?いや、試したいのです(謎)


左のCP800は、右のCP100+よりも軸が長い


 そこで、SpinFit®シリーズの「CP240」に付属しているインサートアダプターを使用してみました。インサートアダプターとはShureシリーズのような3.3㎜径のステムに装着することでステム径を太くするアダプターですこのインサートアダプターを使うことで、SE215SEでもキレのある「CP100+」のサウンドを楽しむことができましたShure社のSE215SEユーザーの中には、SE215SEは音の抜けが悪く感じるという印象を持っている方もいるようなので、そのような方は試してみると面白いかもしれません。ちなみにインサートアダプターの単品販売と、「CP100+」の細軸用の販売予定についてメーカーに問い合わせてみたところ、今のところどちらも販売予定はないとのことでした。つまり、現時点でShure社やWeston社のイヤホンに「CP100+」を使用したい方は、ダブルフランジの「CP240」を購入して、付属のインサートアダプターを手に入れる以外に「CP100+」を使用する方法がないようです


インサートアダプターを使えばCP100+が使えます


 続てTWSとの相性が良いとされている、「CP350」、「CP360」、「CP1025」を見ていきましょうイヤーピースの形状的には「CP350」が一番薄く、続いて「CP1025」が薄いです。「CP360」に関しては一見普通の形状に見えますが、「CP100」などに比べると結構軸が短くなっています


左からCP360、CP1025、CP350


 「CP350」は軸が短く、傘の部分の高さは通常のイヤーピースの半分以下しかないため、使用するイヤホンとの相性が難しいかもしれません。傘の高さが薄いことによって、一般的なイヤピースに比べると耳とイヤーピース接地面が少なくなるため装着感はかなり軽快になります。イヤホンによっては十分なフィッティングが得られないこともありますが、きちんとフィッティングできていれば非常にストレスの少ない装着感が得られます


 


右のCP350は結構独特な形状(左はCP1025)


 次に「CP360」を見てみましょう。「CP360」は多くのTWSイヤホンに付属してくる純正イヤーピースのように軸の部分が短めのイヤーピースですTWSに付属している純正イヤーピースのフィット感がイマイチに感じる場合(よくありますよね?)、「CP360」に交換すればSpinFit®ならではのフレキシブルな軸の構造によって一段上のフィット感を得ることができると思います。そして、「CP360」は傘の形状が通常イヤーピースに近いので、有線イヤホンのフィット感の調整用としても非常に使いやすいです


右のCP360は結構普通の形状(左はCP100)


 そして最後に「CP1025」を見てみましょう。「CP1025」は、メーカーとしてはAirPods Pro用に設計したイヤーピースなので、AirPods Pro用のアダプターが同梱されています今回ご紹介しているイヤーピースの中で、軸の部分が一番短く、傘の高さは通常のイヤーピースの2/3くらいです。ちなみにAirPods Proを持っていないので、AirPods Proとの相性についてテストできていないので予めご了承ください_(._.)_。冒頭でもお伝えした通り、「CP1025」 はFender社のTen3との相性が非常に良いです。そして、もう一つ、イヤーピースに悩まされるイヤホンとして有名な!?KZ社のASXとの相性が抜群です独特な形状のイヤホンで中々しっくりくるイヤーピースが見つからない時は思い切って「CP1025」のようなイヤーピースを試してみるのも良いかと思います(^_-)-☆


この組み合わせは結構おススメです(*´▽`*)

 



 終わりに

 本日はSpinFit®から2021年4月14日にリリースされた「CP100+」を中心に、様々なイヤーピースについてレビューしていきました。「CP100+」は一見すると従来の「CP100」の素材を変えた程度のマイナーチェンジモデルのようですが、そのサウンドは思っている以上にブラシュアップされていました。「CP100+」は従来の「CP100」よりも澄み渡るような高音域を持ち、細かい音が聴き取りやすくなっており、楽器やヴォーカルの表現を余すことなく伝えてくれるようなイヤーピースに仕上がっていました。しかしながら、従来の「CP100」が「CP100+」よりも劣っているというわけではなく、「CP100」は中高音域のバランスがとれており、「CP100+」よりも若干マイルドな音を得ることができるため、使用機材や気分によって使い分けることでより一層音楽を楽しむことができると思います。余談ですが、「CP100+」よりも「CP100」の方が数百円程度価格が安いです。


IE40ProにCP100+で音にキレをプラス♬

 言い忘れていましたが、今回のレビューのメインである「CP100」シリーズはサイズ展開が豊富なのも特徴の一つですラインナップはSS(直径10㎜×高さ9.2㎜ 紫色)、S(11㎜×9.5㎜ 桃色)、M(12.2㎜×9.7㎜ 赤色)、L(13.3㎜×9.9㎜ 黄色)、LL(14㎜×10㎜ 青色)の5サイズで、サイズは軸の色で見分けることができますちなみに軸の色は「CP100」と「CP100+」は共通で、「CP100」は不透明、「CP100+」はクリア―になっています。かなり細かくサイズ設定がされているので手持ちのイヤーピースがしっくりこない方でも、きっと耳にフィットするサイズが見つかると思います。


サイズ設定が細かいので、左右の耳でフィッティングを追求するのも◎


 今までイヤーピースのフィッティングをあまり気にしたことが無い方は、この機会にきちんとフィットしたイヤーピースで音楽を聴いてみてください特に低音域が足りないと感じている方は、適切なサイズのイヤーピースを選ぶことで音が劇的に変化すると思います。ふと思ったのですが、もしかすると逆に低音域が出過ぎて困っている方もいらっしゃるかもしれません特にTWSにありがちな気がしますが、低音域が強すぎて中音域が埋もれてしまうようなケースです。このような場合、逆にイヤーピースのフィッティングをわずかに緩くするという裏技がありますイヤーピースのフィッティングをほんの少し緩くすることで、余計な低音が抜けて、バランスの取れた聞こえ方になるかもしれません。もちろん、緩くし過ぎるとスカスカの音になるので気を付けてください。言うまでもないかもしれませんが、イヤホンの音はイヤピースだけではなく、使用機材全体の組み合わせによって変わりますし、そして絶対的な正解があるものではなく、最後は何よりも好みで決まるものだと思います。本日も最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)


使いこなして音を操ろう(*´▽`*)


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