【CREATIVE Sound BLASTER サウンドブラスター X5】サウンドブラスターの新作は4.4㎜バランス接続ができるUSB DACアンプ

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結論から申し上げるとめっちゃいいです(*´▽`*)🍀✨

はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🍀✨。本日はクリエイティブメディア株式会社から販売されている、大人気のUSB DACアンプ、「サウンドブラスターX5」についてレビューしていきたいと思います。今回は、イヤホン、ヘッドフォンではなく、その音の肝になるUSB DACアンプなんですが、「サウンドブラスターX5」はものすごく評判になっているようです。なんでも、初回ロットは即完売で、あっという間に入荷待ちになってしまったという、この手の製品としては驚異的な売れ方だと思います。いわゆる据え置きタイプのUSB DACアンプで、価格も三万九千八百円ということで、結構と高価な製品なのですが、スペックなどを聞くとわかる方はお買い得感を感じると思います。

 

いきなりですが、スペックはこんな感じになっています。

オーディオ出力:最大32bit/384kHz、DSD256/DoP128

オーディオ入力:最大24bit/192kHz

THD+N:0.00018%

Bluetoothバージョン: 5.0

プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth)、HFP(ハンズフリープロファイル)

コーデック:SBC

通信距離:約10m(見通し距離)

電源:USBバスパワーまたはUSB電源アダプター(5V/1A)

引用:クリエイティブメディア株式会社Webサイトより

 「サウンドブラスターX5」の基本的な成り立ちとしては音に味付けをするタイプのオーディオ機器ではなく、できる限り高解像度に、原音に忠実にモニターできることを目指していて、同社のサウンドブラスターシリーズとしては初になるフルバランス設計(デュアルDAC、XAMPヘッドフォン バイアンプ×2基によるフルバランス設計!!)になっており、PCMは32bit/384kHzまで対応しています。また、DSDも11.2MHzまでをネイティブでサポートしていて、PCで専用(字幕「Creative SB USB RT ASIO」)ドライバを使う形で、音源の持つ原音を忠実に再生できます。販売価格は39,800円という価格にもかかわらず、600Ωまでの高インピーダンスヘッドフォンでも鳴らせるだけの性能があり、しかもとにかく低ノイズで再生できて、もちろんバランスヘッドフォン端子も搭載しています(より詳しいスペックはコチラ)。

 

引用:Cirrus Logic Websiteより

 「サウンドブラスターX5」サイズは216×170×72mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約879g。フロント右側にはメインボリュームを調整するための直径45mmの大きなノブがあります。ボリュームノブを回す際のトルクはしっとりかつ、しっかりとした手応えがあって、中央上にあるディスプレイLEDで現在のボリュームやモードが一目でわかるようになっていています。ちなみにディスプレイ輝度は3段階、オフ、暗め、明るめと選べるようになって、使用環境や好みに合わせて選べるようになっています。

 

ボリュームのトルクは高級感があります。

 フロントパネルの端子部分は、左からマイク、3.5mmオーディオ、そして一番右側に4.4mm 5極のバランスヘッドフォン端子があります。サウンドブラスターのこの手の製品はなんとなくゲーマー向けのイメージだったんですが、オーディオインターフェイスに4.4mmバランス端子が設定されているのは、私みたいにオーディオもゲームも好きな人間にとってはかなりポイントが高い仕様だと思います。しかも、デュアルDACで高音質を追求した製品でこういった仕様になっていて、この価格はかなりヤバいんじゃないでしょうか。ちなみに、筐体裏面には、左側からアンバランスのRCA 入出力、真ん中に(S/PDIFの)オプティカルの入出力、そしてUSB Type-Cと通常のUSB端子を搭載しています。

オーディオファン的には4.4㎜バランス接続可能なのが嬉しい!!

 

リアは必要最低限のシンプルな構成

 WindowsやMac、iOSデバイス,Androidデバイス、PS4やPS5などのコンシューマーゲーム機器など、大体の製品はUSB-Cを通じて接続できるようになっています。WindowsやMacのようないわゆるPCと接続する場合にはフロントのメインボリューム左にあるスイッチを[PC]に、それ以外の機器と接続する場合は[CONSOLE]を選択します


画面中央のスイッチをスライドさせてモードを選択。

 普通のUSB端子は[USB HOST]になっていて、 USBオーディオクラスデバイス(最大5V/100mAまで)をサポートする端子になっています例えば、ゲームをする際にはUSBマイクをここに接続して、フロントパネル部分のHP OUTにイヤホンやヘッドフォンを接続します。また、同社が販売している「BT-W5」「BT-W4」や「BT-W3」のようなBluetoothオーディオトランスミッターを使うと、aptX HDやaptX Adaptiveのような高音質コーデックを使ってワイヤレス出力することができるようになります。実はサウンドブラスターX5自体にも受信用Bluetoothは搭載されていますが、Bluetoothでの発信機能はありません。「BT-W4」や「BT-W3」のようなBluetoothオーディオトランスミッターを使うとX5で鳴らせる音声信号、しかもミックス/ エフェクト後のサウンドであっても搭載Bluetoothで送信できるようになって、Bluetoothイヤホン/ヘッドフォンで聴くことができるようになります。(2023/4/30 一部訂正いたしました)


ちなみにBT-W4にはおまけで小さなマイクが付いてきます♬

 もう少しマニアックな話をしていくと、「サウンドブラスターX5」は内部的にもフルバランスの設計になっているとのことで、左チャンネル、右チャンネルそれぞれにCirrus Logic(シーラスロジック)製DACチップ「CS43198DAC」を搭載していて、言葉で説明するよりも見てもらった方がいいですよね。要するに下記の図のようになっていて、サウンドブラスターX5は、ただのオーディオインターフェイスではなく、ピュアオーディオ機器的な設計でとにかく音質にこだわっていることがわかる方にわかると思います。

 



 そして使用する機器、Windows、Mac、iOS、Androidそれぞれに専用の「Creative App」というアプリケーションが用意されていて、これを使うと、「サウンドブラスターX5」内部のDSPなど各種機能のコントロールができるようになっています。


 例えば、サウンドモードを開いてみると、ここにはゲーム、ミュージック、ムービーといったオーソドックスな設定から、バトルロワイアル、FPSなどの設定が用意されていて、簡単にそれ用のサウンドにすることができます。例えば、「Fortnite」「CyberPunk2077」「Apex Legends」「原神」「Call of Duty」などなど、それ用のプリセットが予め用意されています。また、音楽ジャンルもボーカル、R&Bなどのプリセットがあったり、さらにそれを自分の好みのバランスに調整していくこともできます。

 


 PC入力のほか、ライン入力や光デジタル入力、マイク入力などの音声をそれぞれ個別に音量調節したり、まとめて音声出力できるミキサー機能もあるので、ゲーム実況動画の配信などをする人は、オーディオ・インターフェイスとしても使うことができます。ボイスチャットを使ったゲームあるあるで、プレイヤーの環境によってマイク音量が大きすぎるとか小さすぎるみたいなことがよくおきますが、「サウンドブラスターX5」を使うと簡単に音量を調整することができます。


 

 
 例えば、CrystalVoiceを使ってのサウンドを明瞭にしたりNoise Reductionでボイチャの背景ノイズを消したり、反響音のキャンセル、ボイスチェンジャー機能(ゲームで使うととりあえずウケます(笑))もついています。そして、ダイレクトモードをオンにするとサウンドモードやイコライザー、CrystalVoiceなどをワンタッチで無効にしたり、戻したりすることもできます(フロントパネルからワンタッチで操作できるのでゲーム中でも簡単に操作できます)。こんな感じで、据え置きアンプとして使ったり、オーディオインターフェイスとして使ったりと、非常に多彩な使い方ができるにも関わらず、39,800円という価格設定なので、販売直後に売り切れになってしまったというわけなんでしょうね。


ヴォイスチャットの設定を細かく調整できます。
 

ヴォイスチェンジャー機能はとりあえず笑いが取れます(*´▽`*)♬


使ってみた

 いつも通りイヤホンで音楽を聴いたり、オンラインゲーム(フォートナイト)、デスクトップPCに接続しているクリエイティブ STAGE V2と接続してみたり等色々と使っていきました。まずはこのブログやYouTube試聴さんが気になるポータブルアンプとしての評価です。ご存知の通り、私は普段からポータブルアンプやDACを使って音楽を聴くことが多いのですが、「サウンドブラスターX5」のサウンドは非常にクリアーでダイナミックなサウンドでとれても好印象でした。当たり前と言えば当たり前なのですが、据え置きだけあってポータブル機器と比べてワンランク以上上のクオリティの高いサウンドを聴かせてくれました。低音はいわゆる音圧よりも低音の質感、細かなニュアンスが美しく描かれます。低音域って音圧が強いと、迫力があってパッと聴いた感触は凄みを感じて面白いのですが、「サウンドブラスターX5」は低音の細かなニュアンスを潰さずに表現してくれるので、聴いていて疲れてくる感じがなくて、すごく聴き心地が良かったです。


高音質なBQEYZのWINTERを4.4㎜バランス接続で。

 そして、中音域はヴォーカルを活き活きと描いてくれました。ヴォーカル帯域は自然でありつつも、くっきりと浮かび上がるように前に出てきて、歯擦音や息遣いは不要に強調されず、歌声の細かいフィーリングはしっかり表現されます。楽器はヴォーカルを包み込むように鳴ってくれて、音数が増えてもヴォーカルとしっかり分離されて聴こえます。この包み込むような鳴り方は、いわゆるサラウンドモードの感じではなく一音一音がクリアーになるところから来ている鳴り方で、透明感や分離感と表現した方がしっくりくるかもしれません。音質の傾向はザクザクした感じではなく、クリエイティブらしいまろやかさがある響き方です。ちなみにアプリのAcoustic EngineのCrystalizerを使うことで音質が結構調整できるので、もっと刺激的なサウンドを求める方はCrystalizerで調整して楽しむこともできます。


ヘッドフォンの本領を発揮できます。写真はSIVGA Robin SV021

 さらに、高音域は驚くほど繊細で細やかなニュアンスを描いてくれます。これは高品質なヘッドセットを使った時に特に顕著で、シンバルの鳴り始めのアタック感から、音が減衰していくまでの余韻が自然で、かつ長く感じられます。厳密には、どの音域の関してもそうで、音の鳴り始めから鳴り終わり、空気が細かく震えている感じが最後の最後まで耳元に届くような感じで、例えば、シンバルがシャーんって鳴るのではなく、しゅわぁぁぁんぅぅぅくらいまで鳴るっていう感じで、だからと言って、音がぐちゃぐちゃになったりせずに音場の中で綺麗に整理されていて、まさに原音に忠実という表現がしっくりくるような仕上がりだと思いました。


HIDIZS MS5のような低インピーダンスイヤホンもノイズレスで再生できます。

 イヤホンやヘッドフォンを使った使用感は前述した通りですが、その他の使用感も簡単にお伝えしておきます。普段はUSBマイクにイヤホンを接続してゲーム中の音やヴォイスチャットをモニターしているのですが、「サウンドブラスターX5」を使用するとマイク直刺しでモニターするよりもシューティングゲームで重要になる足音が非常に聴きとりやすかったです。ちなみに「サウンドブラスターX5」にはScout Modeという、足音などの環境音をハイライトするいかにもゲームユーザー向けのモードが用意されているのですが、Scout Mode使わなくても十分に聴きとりやすい気がしました。そして、ゲームプレイ中のあらゆる音の臨場感が爆上がりでした。サウンドブラスターシリーズのゲーマーから支持が熱いい理由がよくわかります。


フォートナイトのプレイがしやすい!!

 続いて、デスクトップパソコンに接続しているクリエイティブ Stage V2と接続して、AMAZON MUSICLiSAさんのLIVE is Smile Always~LADYBUG~at 武道館を聴いてみました。

2023/4/30 追記:接続方法は下記のようになります。

USB Type-C(サウンドブラスターX5)→ USB(PC)

OPTICAL OUT(サウンドブラスターX5) → OPTICAL IN(Stage V2)

ちなみにUSB 経由でStage V2を鳴らすことはできませんでした。

LIVE is Smile Always~LADYBUG~at 武道館おススメです♬


 Stage V2はそのままでも非常にハイクオリティなサウンドで通常のPC環境であれば必要十分な音質が得られますが、「サウンドブラスターX5」を接続するとさらに音質に磨きがかかり、かなり細かく音を調整することができるようになります。例えば写真のようにAcoustic EngineのDialogを強めに効かせると、まるで目の前で歌っているかのようなサウンドに変化して、また、バスを調整することで驚くほどに低音がパワフルになりました。PC経由で動画や映画、ライブなどを見る場合に「サウンドブラスターX5」を使用することで、今使っているサウンドシステムが持っているポテンシャルを存分に発揮させることができるようになると思います。

Acoustic Engineはかなり「音質自体」を調整することができます。


まとめ

 本日はクリエイティブメディア株式会社の「サウンドブラスターX5」についてレビューしていきました。「サウンドブラスターX5」はサウンドブラスターシリーズとしては初となるフルバランス設計で、PCMは32bit/384kHzまで、DSDも11.2MHzまでをネイティブでサポートしていて、3.5mm端子だけではなく4.4mmバランス接続で、最大600Ωまでのイヤホンやヘッドホンを鳴らすことができる据え置きタイプのUSB DACアンプでした。イヤホン・ヘッドフォンが本来持っている音を素直に再生することはもちろん、Acoustic Engineやイコライザーを使って自分好みに音質にカスタマイズして音楽や映画、ライブ映像を楽しむような用途、そしてサウンドブラスターらしくゲームに接続して楽しむこともできる非常にオールラウンドな楽しみ見方ができる製品だと思いました。

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 今回、「サウンドブラスターX5」をかなり長期間試させていただいたのですが、「サウンドブラスターX5」は様々な用途で使用できて非常に満足感が高い製品でした。私はイヤホン。ヘッドフォンレビューをしている関係から日々様々なイヤホン・ヘッドフォンを使うのですが、「サウンドブラスターX5」は癖がない音作りなので、これ一台でイヤホン・ヘッドフォンが本来持っている特徴がわかりやすくてとても使いやすかったです。また「サウンドブラスターX5」はフロントパネルにゲームプレイ時に使用するゲーム音量やマイク音量、マイクのON/OFF等が配置されていて、素早い操作が必要とされるシューティングゲームでも操作がしやすかったです。更に普段使っているPCに接続されているクリエイティブ Stage V2との相性も抜群で、Stage V2が持っているポテンシャルが引き出された印象でした。ちなみに「サウンドブラスターX5」提供品ではなく、クリエイティブメディア株式会社からの貸し出し品だったのですが、本当に忖度なしで欲しいと思える製品でした。私のように普段はポータブルアンプやDACばかり使っているレベルのオーディオユーザーもちろん、ゲーマー、PCで映画や音楽など高音質音源を扱う方にとって「サウンドブラスターX5」はかなりおススメできる選択肢になると思います。そんなわけで今回はこの辺りで終わろうと思います。本日も最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m🍀✨

 

凄く良かったです(*´▽`*)👍🍀✨


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