異次元音楽体験が得られる、あのイヤーピースのニューモデル【JIJUMA レビュー】
JIJUMA |
みなさん、こんにちは☀️三流心理カウンセラーです(*´∀`*)🍀✨
本日は音響の世界にこだわりにこだわったイヤーピース「JIJU」シリーズの最新作「JIJUMA」と「JIJUMA–BRASS」について、レビューしていきたいと思います。
左から「JIJU」「JIJUJET-2」「JIJUMA」 |
そんなわけで出ました。変態(褒め言葉です)イヤーピース「JIJU」シリーズの最新作です。かなりマニアックな製品なので、一応ご存じない方のため軽く説明しておくと、「JIJU」は通常のカナル型イヤホンの特徴である「頭内定位」、つまり、頭の中で音が聞こえる現象に真っ向から立ち向かうイヤーピースです。
引用:LIZER LAB公式WEBサイト |
わかる人にしかわからない少々謎な説明になってしまったので、もう少し説明していきますね。通常、耳から音を聞く時は、耳の外から音が鳴っているように感じられます。例えば、スピーカーで音楽を聞く場合、もしくはライブや演奏会に行った場合は、いうまでもありませんが、頭の中ではなく外から音が聞こえますよね。この通称「頭外定位」というのが自然な音の聞こえ方なのですが、最近の一般的なイヤホンであるカナル型イヤホンで音楽を聞くと耳の外ではなくて、頭の中で音が鳴っているように聞こえると思います。この現象のことを「頭内定位」とか「脳内定位」と呼んでいます。要するに日常生活で感じられる自然な音の聞こえ方が「頭外定位」で、イヤホンやヘッドホン使用時の特殊な聞こえ方が「頭内定位」というわけです。もっと知りたい方は、私の以前のブログ(←クリックするとページに飛びます)
の方に書いてあるので、そちらをご覧になってください。
引用:LIZER LAB公式WEBサイト |
さて、「JIJU」シリーズのイヤーピースは、愛用のイヤホンで、とことん自然な聞こえ方である「頭外定位」を作り出すことにこだわった製品で、今回はその最新である「JIJUMA」のご紹介です。現在はクラウドファンディングサービスのマクアケでプレ公開(←クリックするとページに飛びます)マクアケでプレ公開されていて、正式なクラウドファンディングの開始は明日1月29日になっています。29日からはかなりお得な価格で注文できると思いますので、気になっている方は早めにチェックするのがおすすめです。
今回新しくリリースされる「JIJUMA」と「JIJUMA–BRASS」の特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。
① 「頭内定位」を低減して、スピーカーやライブ会場で聴いている様な自然な試聴感を得ることで、「音が見える様な感覚体験」
② セミオープン型で音抜けが良く、通常のイヤーピースでは得られないような「自然な臨場感」
③ 頭の中で音が塊にならず、楽器の配置やFPSゲームなどで敵の足音の位置などを判別しやすい「優れた定位感」
「JIJUMA」や「JIJUMA–BRASS」を使うことで「音が見える様な感覚体験」「自然な臨場感」「優れた定位感」という、この3つのポイントが得られ、この3つが合わさることで、普段愛用しているイヤホンで、今まで聴いていた音楽がより自然な感覚で楽しめるというわけです。今回リリースされる「JIJUMA」では、従来の「JIJUシリーズ」でポイントになっていた「頭外定位」という単語は表記されていなくて、「頭内定位を低減」という言い回しになっていますね。ちなみに、この3点が合わさることで、今流行りのメタバース、つまりインターネット上に構築された仮想空間を使ったサービスなども、よりリアリティが感じられるのかなとちょっと期待しています。
気になる従来の「JIJU」シリーズとの違いは、次の4点とのことです。
① フェーズプラグ頭部先端開口径大幅拡大による高音域特性の強化。
② カップ部の小孔を、更に極小化することで低音域特性の再強化。
③ フェーズプラグの音道内を端面加工化することで制動をかけ、ダンピングのある聴き心地の良い低音を確保。(ドリル加工→エンドミル加工に変更)
④ これまでのステンレス製(SUS)に、柔らかい音の真鍮製(BRASS)追加。
この内容からすると、以前の「JIJU」シリーズの得意領域であった高音域の特性を強化して、弱点として挙げられることが多かった低音域の量感と質感をブラッシュアップすることを目指したようですね。実際のところ、どのようなサウンドを聴かせてくれるか楽しみです。
手前から「JIJUMA」「JIJUJET-2は」「JIJU」 |
ちょっと製品の方を眺めていきましょう。写真の方だと伝わりにくい部分もあるかもしれませんが、フェーズプラグはこんな感じになっています。後日、動画の方も挙げて、大きな画面でじっくりと見れるようにしようと思っていますが、この小さな金属部品を削り出して加工してあるのがなんとも見事ですよね。
高精度で加工されたフェーズプラグ(左:SUS 右:ブラス) |
音はフェーズプラグに設けられた、この小さな穴とイヤーピースを通って耳に届けられるわけです。今回は、ステンレス(SUS)とブラスという素材違いで二種類バージョンがあり、素材の硬さや重さが違うので、音も微妙に違うのかもしれません。私の専門外ですが、管楽器であれば、ステンレスは明るくてクリアーな音、ブラスは豊かで暖かい音になると言われているので、この辺りの差が実際にどれくらい出てくるかが気になるところです。
ちなみに、フェーズプラグとイヤーピース、「JIJU」的にはイヤーカップのセット販売ですが、今回はイヤーカップのみの販売もあるようです。以前は、左右で違うサイズが必要な場合に、2セットの「JIJU」を購入する必要があったのですが、今回、イヤーカップだけでも購入できるようになったのは、なかなか良い点だと思います。
ケースは中々高級感があります |
音質チェック
実際に音の方を聴いていきました。今回はAFULからリリースされている「MagicOne」に「JIJUMA」&「JIJUMA–BRASS」を接続して、AmazonプライムミュージックのUHDとUD音源を中心に様々な楽曲を聴いてみました。ちなみにAFULの「MagicOne」はシンプルなシングルバランスド・アーマチュア構成のイヤホンで、バランスドアーマチュア・イヤホンらしい温もりを感じるサウンドでとても出来の良い一本です。「MagicOne」については、私のYouTubeチャンネルの方でもレビューしているので、よかったら覗いてみてください。
まずは通常の「JIJUMA」、材質がステンレス製の方を聴いてみました。第一印象は「通常のイヤーピースとは明らかに違う広いサウンドステージと音色の変化」です。今回使用している「MagicOne」のサウンドステージは普通程度の広さで、その音色はいわゆる暖色系なのですが、SUS製の「JIJUMA」を装着するとサウンドステージが肩幅程度まで拡大します。そして、暖色系の「MagicOne」の音色はキレが増して、ニュートラル方向に変化しました。この変化は非常に大きく、おそらく誰が聴いても大きな違いが感じられると思います。
JIJUMA(SUS)はキレのあるサウンド |
サウンドステージの広がり具合はとても自然で、ヴォーカルとベース、ドラム、ギターなど様々な音がクッキリと際立つ感じです。また、低音域は制動感が感じられるタイトな鳴り方に変化して、広がったサウンドステージと相まって、楽曲全体の分離感を上げている様に感じました。「JIJUシリーズ」の売りである、いわゆる「頭外定位」に関して見ていくと、「JIJUMA」は従来の「JIJU」シリーズに比べて控えめで、この点に関しては結構別物だと言っていいくらいで、「頭外定位」求めているを方はオリジナルの初代「JIJU」の方が面白みを感じることができるかもしれません。しかしながら、音としての使いやすさは「JIJUMA」に軍配が上がる気がします。
従来型のJIJU(終売)は音場が広い |
続いて、ブラスを使った「JIJUMA」を使用してみました。管楽器や弦楽器で材質の違いと音の違いは実際に色々と体験してきましたが、果たして「JIJUMA」では、どんな感じになるのか楽しみにしつつも、ぶっちゃけ「イヤープラグの材質でそこまで音が変わるのか!?」とやや懐疑的だったのですが・・・
結論から言えば「音がばっちり変わりました」
ブラスバージョンの「JIJUMA」を使うと、音質が全体的にややマイルドな方向に変化しました。ややマイルドという表現をしましたが、明らかに音の質が変わっていると思います。全体的に音に厚み、ないしは音の色が濃くなった様な印象で、ステンレスとは明確に違ったサウンドが楽しめます。特に印象的なのがヴォーカルで、情報量が増える感じで、今回私が使用した機材では、キレの良いステンレス製の「JIJUMA」よりもブラス製の「JIJUMA」の方が、元のイヤホンの持ち味を活かすことができているような印象で、ヴォーカルの艶やかさや色気の様な有機的な要素を際立たせていると思いました。「JIJUシリーズ」は結構高価なイヤーピースなので、どちらを選ぶかは迷うところだと思いますが、中々どちらも甲乙付け難いサウンドなので、愛用のイヤホンのサウンド傾向に合わせて、もっとキレがある音色が欲しいならSUSを、音の色に濃さが欲しいならブラスが良いのかなと思いました。
個人的にはブラスのサウンドが気に入りました。 |
まとめ
本日は1/29(月)より、マクアケでクラウドファンディングが開始される「JIJUMA」&「JIJUMA–BRASS」についてレビューしていきました。「JIJUMA」&「JIJUMA–BRASS」は、従来の「JIJU」や「JIJUJET」のフェーズプラグの形状を大幅に見直すことで高音域の特性を強化して、更にイヤーピース部分に改良を加えることで低音の質感を改善して心地よいリスニング体験が得られるイヤーピースでした。
フェーズプラグの穴は、これくらいの方向に向けるのがオススメです |
「JIJUシリーズ」と言えば「頭外定位」が得られるイヤーピースというイメージだったのですが、今回レビューした「JIJUAMA」は「頭外定位」というよりも、サウンドステージを広げて、解像感や音の分離感を良くする点が印象に残りました。キレのあるクールなサウンドを作り出すSUS製の「JIJIUMA」も良かったのですが、個人的には音色に彩を加えてくれるブラス製の「JIJUMA」の方が気に入りました。販売元のLIZER LABから聞いた話によると、ブラスの方が準備できている数が少ないらしいので、気になる方は早めに購入予約をした方が良いかもしれません。しかしながら、ステンレスとブラスのどちらが良いかは、使用機材や好みによって評価が変わってくるものだと思います。ひとまずはクラウドファンディングでの割引販売なので、気になる方は両方とも予約して聴き比べてみるのもありかもしれません。「JIJUMA」について、もう少し突っ込んだ話に関しては、後日、私のYouTubeチャンネルでも紹介する予定です。良かったらチャンネル登録と通知をONにして待っていてください。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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