【KZ AS06 & Bluetooth化 レビュー】白日イヤホン KZ AS06は疲れた日常生活に潤いと癒しをくれるイヤホンだと思う

KZ AS06  中華イヤホン 白日イヤホン
白日イヤホンの完成度は高い



はじめに

 皆さんはイヤホンって使いますか?私は日々満員電車に揺られて通勤しているので、イヤホンは欠かせないアイテムになっています。満員電車なので、特にBluetoothイヤホンがお気に入りです。凝り性な性格が災いして!?今までに色々なイヤホンを購入してきました。ネットの世界を眺めると、イヤホンレビュアーがたくさんいるので、私レベルのレビューはちょっとアレかもしれませんが、素人レベルのレビューだからこそリアリティがあるかも・・・いや、下手なレビューで参考にならないのかもしれませんが(笑)、今回も勝手にレビューしていきたいと思います。

久しぶりに新しい動画をアップしました(*´▽`*)
 そんなわけで本日はKZ AS06です。そうです。知る人ぞ知る白日イヤホンというやつですね。King Gnuというバンドのヴォーカルの方が、「白日(はくじつ)」とい楽曲のPVで使用していることで話題になったイヤホンです。イヤホンの音を発する構造部分(ドライバー)には色々と種類があります。大まかに二種類のドライバーがあり、DD(ダイナミックドライバー)とBA(バランスド・アーマチュア)に分けられます。詳しい説明はWikipediaさんに譲るとして、ざっくり言えば、DDは幅広い音域を扱えるドライバーで、BAは扱える音域は狭いけれど繊細な音を出せるくらいの違いがあります。BAは扱える音域が狭い関係上、複数のBAを組み合わせて(複数のドライバーが乗っているイヤホンを多ドラと言ったりします)使わることが多いです。そして、大抵の場合、その販売価格が高いんです。有名メーカーのイヤホンだと、イヤホン片側にBA一機つき一万円くらいのイメージだと思ってください。BAが片側に3機乗っていれば、イヤホンの販売価格は3万円くらいです。イヤホンに詳しくない人からすれば、結構あり得ない価格だと思います。正直言って、一般的な消費者はいきなり多ドラBAイヤホンを買うことはないと思いますし、もっと言えば、欲しくても手が出ないのが普通だと言っても言い過ぎではないと思います。

 しかし、そんな高価な構造のイヤホンを格安で販売しているメーカーがあります。「KZ」という中国のイヤホンメーカーです。Amazonなどで見かけたことがある人もいるかもしれませんね。KZのイヤホンは、なんだか不思議なデザインや形状をしたイヤホンが多いんです。多くの人が知っているカナル型イヤホン(コンビニでも売っている耳栓みたいな形のイヤホン)とは全然違う形状です。この耳を覆うような形状のイヤホンは、イヤモニ(イヤーモニター)と言われます。KZはイヤモニ型で多ドラのモデルをたくさんラインナップしています。最近増えてきた、TWS(完全ワイヤレスステレオ)もイヤモニ型が多いですね。



使ってみた
 KZイヤホンの多くのモデルはリケーブルと言うシステムに対応しています。リケーブルとは読んで字のごとく、ケーブルを交換できるという仕様です。KZのイヤホンは編み込みタイプのケーブルが標準装備されていています。今まで日本メーカーの2000円くらいのイヤホンしか使ったことが無かったという人から見ると、ある種の高級感を感じるかもしれません。付属品はイヤーピースが三種類ついています。私は耳の穴が結構大きいので付属のイヤーピースが合わず、Shureの純正ウレタンイヤーピースを改造して使用しています。耳の穴が普通の方は付属のイヤホンの中に合うサイズがあるかと思いますが、もしも、Shure純正ウレタンイヤーピースの改造に興味がある人がいらっしゃれば、問い合わせフォームなどから気軽にご連絡ください。


編み込み式のケーブル。
新品の十円玉と同じ綺麗な銅の色。
Shureの純正ウレタンイヤーピースを装着


 私はAmazonプライムミュージックを契約していて、普段はShure社のSE215LTDを使用して音楽を聴いています。今回はShure SE215LTDKZ AS06を交互に使って、Amazonプライムミュージックで普段聴いている音楽をじっくりと聴いてみました。ちなみに比較用に使ったShure SE215LTDは、ノーマルのShure SE215という音楽モニター用モデルを、Shure社がより音楽を楽しむために少しメリハリある音質にチューニングしたモデルです。


Shure社の名機 SE215LTD

 KZ AS06の音の傾向ですが、SE215LTDに比べて全体的にはフラット気味で、低音から高音まで主張し過ぎる音域が無く、音のキメが細かい感じで非常に繊細な音がします。ヴォーカルが息を吸った瞬間が自然な雰囲気で伝わってくる感覚と言えばよいでしょうか。音場自体は比較的広く、ロックやJ-POP、アニソンなどを聴いていると、楽器それぞれの音が聞き取りやすいと思いました。全般的に安いイヤホンは、楽器それぞれの音の再生が曖昧なものが多いような気がしますが、KZ AS06は値段を考えると非常に優秀だと思います。私がAmazonプライムミュージックでよく聴くアーティストに、「和楽器バンド」というアーティストがいるのですが、和楽器バンドのような楽器が多め(楽器が7人!!)の編成のバンドであっても、それぞれの楽器の音が潰れず埋もれず再生できており、特にドラムと和太鼓の音が綺麗に聴き分けできたのが印象に残りました。安いイヤホンだとドラム、和太鼓、そしてベースの音がモヤモヤした低音で埋もれてしまうことが多いので、KZ AS06値段を考えるととてつもなくに良くできたイヤホンだと言って良いと思いました。



左がZXT Pro。
AS06よりも少し小ぶりである。



ZXT Proの方が内部構造が良くわかる。


終わりに

 KZ AS06は、一般的に高価なドライバーであるBAをイヤホンの片側に3機ずつ搭載したハイスペックな仕様にも関わらず、4,000円程度で購入できてしまう驚異的なコスパを持ったイヤホンだと思います。私が今まで使ってきた多ドラのイヤホンの中には、スペックは凄いけれど正直音はイマイチなものもありました。しかし、KZ AS06はスペックだけではなく、実際の音も素晴らしかったです。実は、KZ AS06を初めて使用した時は、少々拍子抜けしたんです。誤解を恐れずに言うなら「刺激が無くて期待外れな感じ!?」でした。KZ AS06を使用する前に、同じくKZ ZST proという1DD1BAのイヤホンを使ったことがあって、それと比べてKZ AS06は大人しい音なのです。KZ ZST proは、音楽モニターと言う感じではなく、迫力のあるドンシャリサウンドでロックやJ-POPミュージックを楽しむためのようなイヤホンで、KZ AS06とはかなり立ち位置が違うイヤホンなんですよね。KZ AS06KZ ZST proのような方向性の音を期待していたため、期待外れな感じを受けてしまったわけです。しかし、使っていく内に面白いことが起きてきました。KZ ZST proよりもKZ AS 06を使う頻度が増えてきたんです。私の身体が、KZ AS06の音を選んでいるという感じでしょうか。KZ ZST proは刺激的なサウンドで良いイヤホンなのですが、作られた臨場感というか、生っぽさが薄い感じがします。私は電車の中ちょっとリラックスしたい時に、癒しピアノ系の音楽や自然音などを聴くのですが、そういった音になると完全にKZ AS06の独壇場なんです。音がナチュラルでずっと聴いていても聴き疲れしない音質なんですよね。途中からShure SE215LTDとの比較ではなくなってしまいました()ちょっと生活に潤いや癒しが欲しい人はKZ AS06、エネルギッシュなサウンドで勢いをつけたい人はKZ ZST proを使ってみると良いのかもしれません。

PS
今回はBluetoothのことを話すのを忘れていました。次回の記事でKZに使えるBluetoothリケーブルのレビューをしたいと思います。

PSのPS
KZのTWSが評判良かったので購入してみました(2020年8月4日)。

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