【KZ ZSTX & ZST 比較レビュー】KZの最新イヤホンをBluetooth化して聴き比べてみました
はじめに
こんにちは。毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?お盆を過ぎて暑さのピークも過ぎたのか、猛烈な暑さも一時期よりも少しマシになった気がします。この調子で気が付けばもう秋みたいになってしまうのでしょうか?涼しくなるのは嬉しいことですが、なんだか少し寂しい気もしますね。多くの方がそうかもしれませんが、今年は夏らしいことをほとんどせずに時間だけが過ぎて行ってしまったような気がします。例年だと、海やプールに出かけたり、旅行に行ったりもするのですが仕事以外ではほとんど外出しないで自宅で過ごしていました。
さて、本日はZSTXとZSTをKZ Bluetoothケーブルを使って聴き比べをしていきたいと思います。予定よりも更新が遅くなってしまい申し訳ございません。Twitterでも報告させていただきましたが、この後は何種類かのノートPCをレビューする予定になっています。実を言うと、このブログはもともとPCについて書くつもりで立ち上げたブログなのですが、明らかにイヤホンレビューの方が人気があります。私自身がイヤホン好きということも原因の一つです。Twitterでもイヤホンのことについて関心を持っている方との情報交換をさせていただく機会が多くなっています。イヤホンが好きな方々は探求心が旺盛な方が多くて、話をさせていただくと非常に楽しいです。今後も気軽にお話しさせていただければ嬉しいです。
今回の主役はKZイヤホンのZSTXとZST、そしてKZ Bluetoothケーブルです。以前の記事でKZ Bluetoothケーブルについて紹介していますが、今回の主役の一人(?)であるKZ Bluetoothケーブルについて改めて紹介いたします。私がKZ Bluetoothケーブルと呼んでいるこちらのケーブルは、Bluetooth5.0、APTX-HDに対応したBluetoothケーブルになっています。APTX-HDなので、一応ハイレゾ対応ということだと思いますが、ハイレゾの認証は受けていないようです。KZ HD Bluetoothケーブルの心臓部にあたるチップ部分には、androidスマホのチップで有名な米国クアルコム社製のCSR8675が使われていて接続の安定性は非常に高いです。CVCノイズキャンセリングやIPX5級の防水性能で、2時間の充電で8時間連続再生できて待機時間は100時間です。充電端子はUSBタイプBになっています。最近は、ほとんどのスマートフォンでUSBタイプC充電を採用しているので、多くのユーザーはUSBタイプC充電を望んでいると思います。メーカさんには是非モデルチェンジを検討して欲しいですね。
イヤホン本体とケーブルの接続部分は2ピン仕様になっています。2ピン仕様には種類があり、KZ-ZST/ZS10/AS10/BA10/ES4/ES3/ZSR用のBタイプ、KZ-ZSX/ZSN/ZSN Pro/ZS10Pro/AS16用のCタイプがあって、端子部分が微妙に異なるため購入の際には十分に注意してください。他にもShureなどで使われているMMCXタイプもあります。
使ってみた
例のごとく前振りが長くなってしまいました。音のチェックはいつも通りAmazon Musicでダウンロードした二曲「打上花火/DAOKO×米津玄師 (作詞・作曲 c/Produced by 米津玄師)」と「ピアノで聴く癒されJ-POP ありがとう(Originally Performed byいきものがかり 演奏:林そよか」を聴き込んで行いました。再生機器もいつものSHARPのスマートフォン(アクオスR2コンパクト)を使用して、イヤーピースはShure純正ウレタンイヤーピース改を使用いたしました。
まずはZSTをKZ Bluetoothケーブルにつないで「打上花火/DAOKO×米津玄師 (作詞・作曲 c/Produced
by 米津玄師)」を聴いてみました。低域の音は有線に比べるとまろやかな感じです。ZSTを有線でつないだ時はドンシャリでエネルギッシュな音だったのが、無線化することで有線よりもバランスの良い音になっている気がします。ドンシャリではあるものの有線よりもフラット寄りで聞きやすいかもしれません。有線で感じたサ行の刺さり感は無くなっていて、人によってはむしろこっちの好きだと言う人がいてもおかしくないと思います。音場は適度に広く非常に気持ち良く、全体的には後述するZSTXと比べて見通しの良い音だと思いました。
ZSTXを無線聴いてみます。低音域はZSTの時よりも明らかに深いです。ZSTXらしい沈み込むような低音が心地良く響きます。ZSTXを有線でつないだ時と比べると低音の響きは穏やかです。無線化することで低音が少し軽くなるのは、このKZ Bluetoothケーブルの特徴なのかもしれませんね。ZSTXを有線で聴いた時に低音が強く感じすぎる人は無線化した方が好みの音になるかもしれないと思いました。この曲はサビの部分で音が潰れやすいのですが、無線化しても変に音が潰れることはなく全体的な解像度は高いと思いましたが、高音の抜けがやや悪くなった気がしました。
続いてZSTを無線接続にして「ピアノで聴く癒されJ-POP ありがとう(Originally Performed byいきものがかり 演奏:林そよか」を聴いてみました。やはり少し小さめのピアノと言った感じの音になりました。音の伸びやかさはあるのですが、ピアノ特有の広がりのある豊かな低音の響きは感じ取れません。中音域が弱いせいか、全体的に細い音になってしまい、有線と比べると物足りなさを感じてしまいました。どちらかと言うとZST自体がピアノの再生と相性が良くないのかもしれません。
最後はZSTXを無線接続で聴いてみます。自然な低音の広がりがあって、まろやかで心地良い音だと思います。ピアノの楽曲を聴いてみると、軽めで乾いた音がするZSTに対して、ZSTXは自然で心地良いピアノらしい響きがあって、少ししっとりとした優しい音がします。欲を言えば高音域の抜けがもう少し欲しいかもしれません。全体的には心地良く聴くことができました。
終わりに
本日はKZイヤホンのZSTとZSTXをKZ Bluetoothケーブルで聴いてみました。ZSTとZSTXはどちらもドンシャリ傾向の音ですが、両イヤホンとも無線接続にすることで少しフラットな方向の音質になりました。ZSTに関してはピアノ楽曲よりもJ-POPやロックのような楽曲の方が明らかに相性が良かったです。個人的には無線接続にしたZSTでピアノ楽曲を聴くと少々音が軽いかなと思いましたが、人によってはクリアで心地良い音に感じるかもしれません。しかし、無線化してもロックやJ-POPのような楽曲では持ち味を十分に発揮できており、これぞZSTというパンチのあるサウンドを十分に楽しむことができました。
ZSTXは本来深い低音が持ち味だと思いますが、無線化することで低音が適度に引き締まりました。低音が深すぎると感じている人であれば、無線化する方が心地良い音になるかもしれません。低音がやや抑えられることによって、音の出方が全体的にフラットな方向にシフトしますが、そのことによって高音の抜けがやや悪くなると感じる人もいると思いますし、マイルドな音質で気持ち良く音楽が聴ける人もいると思います。ピアノ楽曲に関してはしっとりとした深みのある音質で、この価格帯のイヤホンとしてはびっくりするくらい心地良くピアノの音を聴くことができると思います。それぞれエントリークラスの価格帯にも関わらず個性があって、非常に良いイヤホンだと思いますが、ZSTとZSTXを足して二で割ったようなイヤホンが欲しい気がしました。
普段、私が音楽を聴く環境は電車の中が中心なのですが、今回は自宅でも聴き込みをして、その中で気が付いたことがあります。ほとんどのBluetoothイヤホンがそうではありますが、KZ Bluetoothケーブルは「シャー」と言うホワイトノイズがそこそこ出ています。電車の中ではほとんど気になったことはなかったのですが、自宅のような静かな環境だと気になる人は気になると思います。有線接続とBluetooth接続の音質を冷静に比べると、その音質は明らかに有線接続に分があります。しかし、電車やバスで移動する人にとってはBluetooth接続の便利さは捨てがたいものがあると思います。自宅では有線接続をして、通勤・通学時の電車やバスの中ではBluetooth接続のように使い分けるのも良さそうです。また、KZ Bluetoothケーブルでの無線接続はイヤホンの種類によって結構音質が変わるので、KZイヤホンを骨の髄まで楽しむにはとても良い選択肢になると思います。実は今回のインプレはかなり悩みました。電車の中と自宅という異なった環境で聴くと、同じ曲でも印象が結構変わってしまい何度か書き直しをしました。結局(いつも通り)まとまりのない記事になってしまいましたが、今の感想を形に残しておくことにします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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