【ASUS ROG THETA7.1 レビュー】8ドライバーを搭載した7.1Ch高音質ゲーミングヘッドセットは音楽や映画鑑賞にも最適です。ゲームだけじゃもったいない!!

ROG THETA7.1はROG戦士のための戦闘ギア!?


はじめに

 本日はASUSさんよりお借りした大人気ゲーミングヘッドセットROG THETA7.1について紹介させていただきます。ROG THETA7.1は名前の通り、7.1サラウンドサウンドのゲーミングヘッドセットです。PCゲームはもちろんのこと、PS4、任天堂switchなどUSBタイプCを使って接続できる機器であれば手軽に接続して使うことができます。ROG THETA7.1の性能面での特徴は・・・

・8つのASUS Essenceドライバーと仮想サブウーファーを備えた7.1サラウンドサウンド

・AIノイズキャンセリングマイクでゲームでの音声通信が非常にクリア

・4つのESS9601ヘッドフォンドライバーと高音質ホームシアターグレード7.1DAC搭載

・USBタイプCで対応機器と簡単に高音質で接続できる

・独自のふわっふわっで蒸れないイヤークッション(眼鏡でも痛くないです♪)

・ArmoryⅡソフトウェアで使用状況に合わせた様々なセッティングが可能

ROG THETA7.1について詳しいスペックを知りたい方はこちらのASUS公式ページへ。

何やら英語で書いてあります・・・

 色々と専門的な言い回しが使われていますが、ROG THETA7.1について「ものすごくざっくり」説明すると、ROG THETA7.1はゲーミングヘッドセットとは思えないくらい音質にこだわったゲーミングヘッドセットです。私見ですが多くのゲーミングヘッドセットは、恐らくFPS(TPS)ゲームプレイヤー向けにチューニングされており、ゲーム内で勝敗に関わる要素である、足音、銃声、リロード音が聞こえやすい設定になっています。その結果、良く言えばメリハリのある音、悪く言えば荒っぽい音になりやすいのかなと思います。ゲーミングヘッドセットは音を聴くためのヘッドホンではあるけれど、ROG THETA7.1のように「音響機器としてこだわったゲーミングヘッドセット」はそう多くはないかもしれません。ASUSさんのHPの説明を見る限りROG THETA7.1は音質をかなり推しているヘッドセットのようです。さて、今日はそんなROG THETA7.1を実際に使っていきたいと思います。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。


 

アーマリークレートでAIマイクのノイキャンなども制御できる

使ってみた

 箱を開けるとこんな感じです。ASUSさんの製品は公私ともに色々と使わせていただいていますが、ROGシリーズは箱にもこだわった製品が多い印象です。ゲームを始める前から、開封する前からワクワクさせるようなコンセプトなのでしょうか。箱を開けると、写真のようにヘッドセットが鎮座しています。よくあるプラスチックやペーパーモールドに包まれた梱包ではなく、箱の中で台座に収まっているかの如く鎮座しているのです。まさに「じゃじゃーん!!」と言った感じですね。


じゃじゃーん♪

 箱から取り出すと、ずっしりとした重みがあります。まるで、これからROGの一員(謎)として戦場に赴くための装備を手にした感じです。ゲーミングヘッドセットと言うよりは、ガチな戦いのための装備という雰囲気です。ヘッドセットのハウジングは何とびっくりアルミ製です。この手のゲーミングヘッドセットはプラスチッキー(?)なものが多いのですが、非常に頑丈そうな造りになっています。左右のイヤーカップからは太いケーブルが出ており途中から布巻になっていて、こちらも非常に頑丈そうです。ヘッドセットから出ているケーブルはUSBタイプC端子で、付属のUSBケーブルで延長することができます。ちなみに延長ケーブルの皮膜は黒いゴムタイプで、ヘッドセットのUSBタイプC接続を通常のUSB接続へ変換する役割を兼ねたケーブルになっています。 


アルミ製のハウジングは頑丈そうに見える

布巻ケーブルでUSBタイプC接続

延長ケーブルはタイプC to タイプA

 ヘッドセットのマイクは抜き差しできるタイプで、操作系は写真のようになっています。ボリュームは回転タイプではなく、ダイヤルに付いたレバースイッチを前後に倒すことで音量調整ができるタイプです。このレバースイッチを真っ直ぐに一回押し込むと、ヘッドセットのマイク部分に仕込まれたLEDが消えてボイスチャットが可能になります。もう一度押すと、赤いLEDが点灯してボイスチャットがミュート状態になります。そして、このレバースイッチを長押しすると、イヤーカップのLEDがオンオフできます。スイッチのレスポンスは非常に良好です。
AIマイクは取りはずしOKでヘッドホンとしても使いやすい

シンプルな操作系はヘッドセット左側にある

上写真のダイヤル押すごとにマイクがオンオフできる

デフォルトでRGBはON状態

ダイヤル長押しでRGB消灯

 では実際に装着してみましょう。手で持つとずっしりとした重さを感じるヘッドセットなので、着け心地を心配していたのですが、装着してしまうと装着当初は思いのほか重さが気になりません。私の頭は一般的な成人男性くらいの大きさだと思いますが、締め付け具合は特に強くも弱くも感じません。好印象的だったのが「ふわっふわのイヤークッション」で、このイヤークッションの出来は素晴らしいと思います。眼鏡をかけていてもこんなに違和感を感じないイヤークッションは初めてでした。私が持っている全てのヘッドホン、ヘッドセットにもこのイヤークッションを着けたいと思うくらい心地良い装着感です。ちなみに、イヤークッションは写真のように着け心地異なる2タイプがあります。メッシュタイプの方がレザータイプよりも通気性が向上しているタイプのようで、個人的にはメッシュタイプの着け心地が好きでした。


二種類のイヤークッションは簡単に交換できる

ゲームで

 まずは例のごとくEpic GamesからリリースされているFortnite(フォートナイト)で試してみましょう。ゲーム内の設定は高音質に設定して、サラウンドモードもオン・オフ両方でプレイしてみました。ちなみに普段使用しているゲーミングヘッドセットは、HyperX Cloud Stinger Wirelessという、数年前のワイヤレスゲーミングヘッドセットです。


私の愛用しているHyperX はイヤーカップが回転する

 ゲームを始めた瞬間から明らかな音の違いを感じました。包み込まれるような、きめが細かい音質です。私が愛用していたHyperX Cloud Stinger Wirelessはゲーミングヘッドセットらしいメリハリのある音がするタイプですが、ROG THETA7.1の音質は明らかに音楽リスニング用ヘッドフォンの音がします。ASUSさんが音質をめちゃくちゃ推しているのも納得できます。初めてゲーミングヘッドセットを買う時に、様々なメーカーの7.1サラウンドのゲーミングヘッドセットのレビューを読んだことがあるのですが、シューティングゲームの索敵時に、サラウンド効果で音がぼやけてしまい逆に敵の方向がわかりにくい商品もあるようなレビューを見かけたことがあるのですが、ROG THETA7.1は・・・大丈夫でした。フォートナイトは前後左右に加えて上下の音も重要なのですが、音の定位はかなり良い方だと思いました。


片側4ドラ、音質・音の定位ともに良好♪

 続いて操作系をチェックしてみます。前述した通り操作系のレスポンスは良好なのですが、個人的にはボリュームとマイクの操作のようなゲームプレイ中に頻繁に触る部分はイヤーカップの右側につけて欲しかったです。好みはあると思いますが、FPS系のゲームをプレイする場合は、移動操作をする左手をキーボードから離さずに音量の調整ができた方が便利だと思いました。次はAIノイズキャンセリングマイクの使い心地です。いつも一緒にプレイする仲間からボイスチャットの聞こえ具合や音質について感想を聞いてみたところ、初期設定だとノイズキャンセリングが効きすぎているようで、私の場合は小声で話すと相手は声が聞き取り難いとのことでした。声の大きさや声質は人によって結構違うので、ArmoryⅡソフトウェアで自分に合った設定をすることが必要だと思います。ちなみに、メカニカルキーボード(青軸です)を叩く音や、その他のノイズは全然気にならないとのことでした。


ノイキャンは購入後、要調整かと思う


音楽で

 続いて、YouTubeで大人気の動画シリーズ、ソニーミュージックレーベルズの「The first take」シリーズからLiSAさんとUruさんが歌う「再開」を視聴してみました。はっきり言って「滅茶苦茶良い音質」です。楽曲が始まる前に緊張している感じが伝わってくるレベルの高音質です(わかり辛いですね)。LiSAさんとUruさんは声質が全然違うタイプで、特にUruさんの声は囁くような低音が含まれた深みのある声質なので生半可な機器では綺麗に再生するのが難しいと思うのですが、声の深みまですごくクリアに再生されています。中途半端なヘッドホン、イヤホンで聴くとサビの部分では、Uruさんの歌声がLiSAさんの歌声に完全に埋もれてしまうのですが、二人の声が綺麗に調和して、まるで耳元で歌っているかのような錯覚に陥ります。

「ちょっと好きになりそうなレベルの音質です」

「えっ!?ROG THETA7.1と関係ないですか(;´Д`)」



オーディオファンもびっくりの高音質!!

 実はオーディオファン御用達のヘッドホンで有名なShure社のSRH240AとAKG社のK240Sとも比較しました。どちらもエントリーモデルのヘッドホンですが、いわゆるガチヘッドホンです。価格帯の違う製品を比較するのもアレかもしれませんが、恐らくほとんどの一般ユーザーはROG THETA7.1の音を気に入ると思います。要するに、ROG THETA7.1はゲーミングヘッドセットですが、音楽の試聴にかなりおススメできるということです。もちろんUSBタイプC接続に対応した機器であれば、スマートフォンでもAmazonプライムミュージックなどで音楽を楽しむことができます。


ROG THETA7.1はガチヘッドホンと勝負できる

映画で

 最後は動画配信サービスのDisney+を使ってマーベル映画を観てみました。視聴方法はゲームやYouTubeと同様に、デスクトップPCからDisney+にログインして視聴しました。予想した通り、迫力・臨場感が半端ないです。元々映画は高音質で配信されているのだと思いますが、普通のPCやTVの内蔵スピーカーで映画を観ると音が映像に負け気味になることが多いと思います。しかし、ROG THETA7.1を使うと映画鑑賞体験が各段に向上します。流石にROG THETA7.1でハイパワーなサラウンドオーディオシステムのように身体全体で感じるような臨場感は出せません。しかし、夜間に映画鑑賞をする場合や隣人への騒音に気を配る必要がある日本の住宅事情を考慮すると、ハイパワーなサラウンドオーディオシステムを使って近隣の人に遠慮しながら小さな音で映画鑑賞するよりも、ヘッドセットで周りに配慮しなくて良いROG THETA7.1にアドバンテージがあると思います。ROG THETA7.1を使えば大きな音で映画鑑賞をしても絶対に近所迷惑にはならないので、安心して映画の世界に没頭できるのではないでしょうか。 


映画に没頭できる高音質

おわりに

 本日はASUSさんの大人気ゲーミングヘッドセットROG THETA7.1を紹介いたしました。ROG THETA7.1は、USBタイプC接続であれば、PCはもちろんPS4や任天堂switchなどのゲーム機器、スマートフォンなどにも手軽に接続できる高音質ヘッドセットでした。7.1Chサラウンドを体験できる機器についてASUSさんに確認したところ、7.1Chサラウンドを体験するためにはWindows PCでの接続が必須とのことでした。PS4や任天堂switch、スマートフォン等の機器では2.1Chのバーチャルサラウンドになってしまうとのことでしたが、ROG THETA7.1は2.1Chでも十分すぎるくらいの高音質を提供してくれます。ちなみにPS5での動作については未確認です。複数の抽選に申し込んだのですが、見事に全部外れてしまったので( ノД`)シクシク…

 ゲーミングヘッドセットROG THETA7.1はFPSやTPSのようなシューティングゲームでは相手の位置がわかりやすく、音質、臨場感、迫力、どれをとってもエクセレントと言って良い出来栄えだと思います。ROG THETA7.1のドラバーユニットから発せられる音は、ゲーミングヘッドセットにありがちな荒っぽい、やみくもに迫力を出すような味付けではなく、音楽鑑賞ができるレベルのオーディオクオリティな音質です。個人的に一番良いと思ったところは、適切なボリュームで音がはっきりと聞き取れるところです。大きな音でプレイしなくても必要な音が聞き取れるため、銃声や爆発音のような刺激の強い音が耳に刺さらないで済みます。FPSやTPSのようなシューティングゲームは、敵プレイヤーの足音や武器のリロード音を聞き取るために音量を大きくしがちですが、やはり大き過ぎる音でプレイするのは耳の健康によくありません。ROG THETA7.1のような高音質なヘッドセットは、ある意味、耳にも優しいヘッドセットだと思いました。

高音質は耳に優しい

 そして、予想外に良かったのは音楽や映画視聴時の音質です。様々な事情から外出自粛を余儀なくされる昨今、自宅でアーティストのライブ配信やDisney+やAmazonプライムビデオのようなサービスで音楽鑑賞や映画鑑賞をする機会が増えると思います。そんな時にROG THETA7.1のような高音質なヘッドホンが一本あれば、住環境や時間帯に左右されずに、充実したおうち時間を過ごすことができるのではないでしょうか。ROG THETA7.1は、通常のゲーミングヘッドセットとは比べ物にならないレベルの高音質を提供してくれるので、音にうるさいオーディオファンの人でもきっと満足できると思います。

 

ROG THETA7.1はオーディオファンも満足できる


 ROG THETA7.1は非常に素晴らしい音質で非の打ち所がないと言いたいところなのですが、使い込んでいく中で問題点も見えてきました。それは、「重い」ということです。音の重さではなく、ROG THETA7.1は物理的に重たいのです。ヘッドセットの造りが良いので、装着した時はそれほど重さを感じないのですが、やはり600gオーバーは伊達じゃないなと思いました。長時間使用していると徐々に重さを感じてきます。流石はROGのガチな戦闘装備です。重いため適度に休憩を取りながらゲームをすることで、目や耳の健康には良いという考え方もありますが、やはりもう少し軽い方が使いやすいと思います。この性能と引き換えに重いのかもしれませんが、次回の製品では高音質を保ったまま是非とも軽量化にも磨きをかけて欲しいと思います。あと、イヤーカップも回転してくれれば・・・更にもう少しだけ値段を抑えてくれれば・・・わがままばかり言ってすみません。ROG THETA7.1は良いゲーミングヘッドセットだけに要求水準が高くなってしまいます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

おうち時間を充実させよう♪


 


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