【TimHiF T5 レビュー】みんな絶対好きだと思う。DOCドライバーのサウンドは超一流!!
超一流のサウンド(*´▽`*)👍✨ |
はじめに
みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)。本日はTinHiFiから2021年5月にリリースされた「T5」についてレビューさせていただきます。「T5」はオーディオセラーとして有名なHiFiGo Audioさんから購入いたしました。HiFiGo Audioはイヤホンからアンプ、DAP等、かなり幅広い製品をリーズナブルな価格で取り扱っているので、オーディオ好きの方は見ているだけでも楽しいと思います。気になる方は一度覗いてみると面白いと思います(HiFiGO Audioはコチラです)。
はじめてのTinHiFi(*´▽`*) |
さて、TinHiFiとは、中国東莞で2010年に創業したメーカーです。最初はOEMやODM製品を中心に製造していたので、おそらく非常に技術力があるメーカーなのではないでしょうか。その後、2017年にTinHiFiとして自社ブランドを立ち上げ、ダイナミックドライバー(以下、DD)やバランスド・アーマチュア(以下、BA)を搭載したラインナップをTシリーズとして、平面駆動ドライバーを搭載したモデルをPシリーズとして販売しています。今回レビューさせていただく、「T5」は10mmのDOCドライバー(DDだと思います)を搭載した製品です。TinHiFiのHPによると、DOCとは次世代のカーボンドライバーで、セラミックドライバーの5倍の強度を持ったドライバーとのことです。あまり詳しいことはわかりませんが、DOCを使用することで従来のドライバーよりも軽くて、薄くて、固い特性を持った、つまり音響的に優れたダイアフラムを作ることができるようです。
DOCドライバーは理想的なサウンドを奏でる |
TinHiFiのオフィシャルWebsiteによると、DOCダイヤモンドダイアフラムの物理的特性は長年の使用でも変化せず、またボイスコイルの放熱に大きな効果をもたらすとのことです。DOCのその他の利点としては以下のようなものがあるそうです(引用:TinHiFiのオフィシャルWebsite)。
1.DOCダイヤモンド振動板ユニットは、完全な直線的な周波数特性を実現することができ、詳細で優れた広帯域と瞬間的なレスポンス、強いダイナミックコントラストを達成しています。
2.DOCのダイヤモンド振動板ユニットは、分割振動周波数をより高いレベルに押し上げることができ、T5は想像を絶する帯域幅をカバーすることができ、人間の耳に聞こえる2つの端の周波数帯で理想的な周波数特性が得られるようになっています。
3.DOCの振動板がもたらす周波数のリニアリティにより、中域と低域、高域が完全に一致し、位相のずれを最小限に抑えながら、質感や音のバランスに透明感を持たせることができます。
つまり、T5は、非常にパンチの効いた低音域と、非常に伸びやかで緻密な超高音域の組み合わせを実現しています。その音の質感は、周波数スペクトラム全体でまとまった滑らかさ、リニアリティ、透明感を特徴としています。このDOCドライバーは、業界をリードする革新的な技術であると同時に、聴き応えのあるものです(引用:TinHiFiのオフィシャルWebsite)。
革新的な技術が詰め込まれています。 |
そんなTinHiFiは、ハイファイサウンドクオリティ―と高品質な製品をより廉価で販売することを目指しているとのことです。今回、TinHiFiの製品を初めて使用したのですが、実際に私が手にした製品は期待をはるかに上回るレベルの音と品質で正直言ってかなり驚きました。そんな「T5」の音をざっくりと説明すると「低音域から高音域までバランスよく鳴るのに、高解像度で臨場感を感じるサウンド」です。もちろん普段聴く楽曲や好みによるとは思いますが、リスニング系イヤホンとしては理想形のサウンドの一つだと言ってしまっていいくらいの完成度の高さだと思います。逆に言えば、モニターライクなサウンドではないので、臨場感のあるサウンドを求めていない人は好まない音とも言えるのかもしれませんが、当ブログの読者の多くがきっと気に入るサウンドだと思います。詳しくはいつものようにこの後詳しくレビューしていきたいと思います。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします(^_-)-☆
きっと気に入るはず(^_-)-☆ |
使ってみた
まずはいつものようにパッケージから見ていきましょう。パッケージは白い大き目の紙箱です。写真ではわかりにくいと思いますが、紙箱の表面にはTinHiFiのロゴマークが幾何学的なモノグラム的にデザインされていてとても高級感があります。箱の左下に金色でTinHiFiのロゴが立体的にプリントされています。このロゴは角度を変えてみると色が変わって見えるもので非常に手が込んでいます。箱を開けるとウレタンモールドに黒いベロア生地が貼られており、そこにイヤホン本体とPUレザー製の白いケースが固定されています。イヤホンの下にはリボンが通されていて、リボンを引っ張るとイヤホンが簡単に取り出せるように工夫がされています。値段からは考えられないような豪華で丁寧なパッケージングで、ちょっとした高級ブランド品のようです。
高級感が凄い!! |
コストがかかっていると思います |
付属のPUレザー製の白いケースはマグネットで開閉できるようになっていて、PUレザーの質感や縫製も綺麗です。ケースの前面にはTiN HiFiと書かれた金属製のオーナメントが取り付けられていて、ブランドアクセサリーのケースのような佇まいです。ケースの内側には白いベロア調のファブリックが貼られていて、見えない細かな部分まで手抜きが感じられません。正直言ってこのケースだけで結構な値段がする気がします。「T5」の販売価格を考えるとイヤホンに開発費をかける余力がなくなってしまわないか心配になってしまいます。
PUレザー製のケース |
取り出しやすい工夫がされています |
ケースには金属製のオーナメント |
白いPUレザー製のケースを開けると、ジップ付きのプラスティックバッグ(しかも、TinHiFiのロゴ入りの専用品)に白いウレタン製のイヤーピースが1ペア、イヤホンステム部分の交換用フィルターが6枚、ケーブルが入っています。ケーブルは4芯で、無酸素銅とケブラーの撚線のようです。プラグやセパレーター部分の造りもかなり凝っています。耳掛け部分は透明の熱収縮チューブでShureがけ用の癖がつけられており、仕上げも非常に綺麗です。ちなみにイヤホンとケーブルのコネクター部分は0.78㎜ピッチの中華2pinタイプなので、様々なサードパーティ製のリケーブルを使用することができます。
2022年4月追記:中華2pinタイプですが、ケーブルのイヤホンコネクタ部分(下の写真の赤OR白部分が2.5㎜くらい必要かも)が長めのケーブルじゃないと、コネクタがイヤホン本体に届かないことがあるので注意してください。
ケーブルの造りも良し(=^・^=) |
アルミ製のセパレーターにはダイヤモンドカット✨ |
イヤホンが入っていた部分の下にはシリコン製のイヤーピースが二種類×3サイズ(S,M,L)とクリーニング用のブラシと樹脂製のピンセットが入っています。ピンセットは恐らくフィルター交換用だと思います。2種類のシリコン製イヤーピースは写真のように形状、構造、素材などが違うタイプで、これだけで十分に製品と呼べるレベルのクオリティだと思います。
イヤーピースの品質はとても良い |
クリーニング用ブラスとピンセット |
ウレタンイヤーピースとフィルター |
もはやイヤホンにコストをかけられないのではと思うくらい豪華な付属品でしたが、そろそろイヤホン本体を見ていきましょう。イヤホン筐体は航空機グレードのアルミニウム合金でできており、フェイスプレートのTinHiFiのロゴ部分は梨地の仕上げで、その他の部分は鏡面まで行かない程度に磨き上げられた上品な半光沢仕上げになっています。カラーはチタンエンプティグレーと名付けられた恐らくアルマイトカラーだと思うのですが、耳にフィットするように三次元的に作り上げられたイヤホンハウジングと相まって、非常に精悍で引き締まった印象を受けます。イヤホンハウジングにはベント孔が二か所開けられていて、かなり綿密に音を計算して設計されていそうな印象を受けます。私が最近ぶつぶつ言っているイヤホンステムの仕上げですが、返し部分の仕上げが非常に丁寧で、手で触っても手を切りそうな引っかかりは一切ないのは好印象です。
ベント孔は二か所。ステムの仕上げは◎✨ |
さてそろそろ実際に音を聴いていきたいと思います。使用機材はいつも通りHuaweiのP30Proで、接続はエレコムのDAC内蔵USB-3.5㎜変換ケーブルAD-C35SDBKを使用しました。イヤーピースはすっかり定番になりつつあるSpinfitのCP100+を使用しました。ちなみに、純正のイヤーピースもすごく使いやすいので、そちらも使ってみることをお勧めいたします(装着感は純正が上かもしれません)。音源はAmazonプライムミュージックから、LiSAさんの10周年記念ミニアルバムに収録されている「Letters to ME(クリックするとAmazonミュージックの曲へ飛びます)」を聴いていきます。Youtubeにも同じ音源がありますが、Amazonプライムミュージックの方が音質が好みだったので、今回はそちらを使用しました。みなさんも、LiSAさんの「Letters to ME」を聴きながら読んでいただければ嬉しいです(^_-)-☆
0:00~ LiSAさんのヴォーカルとエレキギターのミュートフレーズからスタートです。思わず息を飲むほどに艶やかで臨場感を感じるヴォーカルに驚きます。のっぺりとしがちなエレキギターのミュートフレーズはまるでギターアンプから直接聞こえてくるようなリアルなサウンドで、エレキギターが好きな人は思わず「おっ!!」となるような再現感を感じます。ヴォーカルとギターの後ろから聞こえるハイハットシンバルの音もイイ感じです。
0:13~ キーボードとベース、が入ってきます。ベースは言うまでもなく低音楽器ですが、ここでは中音域を使った伸びやかなフレーズを弾いています。下手なイヤホンだとヴォーカルやキーボードの音に干渉しそうですが、「T5」は中音域に音が重なってもそれぞれの音がお互いを邪魔することがなく、「T5」の特徴の一つであるクリアーで分離感があるサウンドを存分に奏でてくれます。
何となくアレな純正イヤーピース(謎)!? |
0:24~ ドラムのフィルインの後、一気にエレキギター、ベース、ドラムが一気に鳴りだします。やはり、エレキギターサウンドはかなり秀逸です。エレキギターの歪みは歪みとして再現されつつ、音楽の再生音は歪まず(伝わってくれ(笑))、どの音も非常にクリアーで分離感がありながらもまとまりがあります。分離感があるのに、ごちゃごちゃしないと言うのは音源のミックスの問題もありますが、前述したように「T5」の持っている特徴だと思います。
クリアで分離感が素晴らしいサウンド♬ |
0:36~ バスドラムの音は沈み込むような重さと深さがあります。LiSAさんのヴォーカルはきっちりと前に出て、細かいニュアンスまでくっきりと聴き取れます。背景でストリングス系のSEがサウンド聞こえますが、「T5」はヴォーカルがこのSEサウンドに全く埋もれずに綺麗に聴こえます。実は他のイヤホンで色々と聴き比べたのですが、このストリングス音源にヴォーカルが邪魔されるイヤホンが多かったのです。しかし、「T5」はヴォーカルとストリングスをきっちり分けて再生することができて、更にヴォーカル、SEともに生々しいまでの臨場感を感じることができました。「T5」をお持ちでない方も色々なイヤホンで聴き比べてみると面白いパートだと思います。
0:48~ エレキギターのフレーズと、謎のチャカチャカ音が投入されます。相変わらずエレキギターのサウンドはギターアンプからそのまま聞こえてくるような臨場感のある音です(もちろん、ギターアンプのノイズはしません(笑))チャカチャカ音はイヤホンの左へ右へ移動しますが、「T5」は音場がそこそこ広いので、こういった立体的な音が入っているととても楽しくリスニングできます。
臨場感が凄いです(*'▽') |
1:01~ サビに入るとヴォーカルを中心に、ギター、ベース、ドラム、キーボードのそれぞれのパートがバランスよく鳴ります。どのパートも過不足なく聴こえるので、フラット系のサウンドだと言って良いのだと思いますが、適度に広い音場としっかりした定位感があるので、サウンドが平坦にならずに非常に立体感と臨場感を感じることができます。
この後も聴きどころが沢山ありますが(個人的には楽曲後半のクランチ気味のエレキギターのサウンドが滅茶苦茶好きです)あんまり長いとアレなので、楽曲レビューは(謎)はこの辺りにしておきます(笑)。T5は低音域から高音域まで非常に解像度が高く、しかも各音域がとてもバランスよく奏でられます。それでいて、平坦でつまらない音作りではなく、非常にリスニング向きでダイナミックな音作りです。ヴォーカル、ギター、ピアノのような中音域の表現がとても豊かなので、きっと多くのオーディオファンが好きなサウンドだと思います(*´▽`*)
SpinFitはCp100+もCP1025も相性が良かったです。 |
終わりに
本日はTinHiFiより5月にリリースされた「T5」についてレビューしていきました。「T5」は次世代のカーボンドライバーである10㎜のDOCドライバーをイヤホン片側に一機ずつ搭載したシングルDDイヤホンでした。DOCドライバーユニットから奏でられる音はクリアで分離感があり、また非常に瞬発力を感じるものでした。しかも、低音域から高音域まで非常にダイナミックで彩り豊かにすら感じる音作りは、今のところ上半期に使ったイヤホンの中で頭一個、いや二個分程抜きん出ていると思いました。シングルDDイヤホンはマルチドライバーユニットを搭載したイヤホンに劣るようなイメージを持つ方も多いと思いますが(筆者そうでした(・_・;)(笑))、今回、TinHiFi「T5」を使用してみて、その認識が完全に誤っていることを体感しました。
上半期No1の音かもしれません(*´▽`*)♬ |
付属品のPUレザー製のケースや、イヤーピースの品質の高さ、そして、パッケージングの丁寧さ、豪華さなどは、この価格の製品からは考え難いレベルで、実際に手にしてみると恐らく多くの人が満足できると思います。欠点を探すのが難しいくらいのクオリティでまとまっているので、初めて、10Kクラスのイヤホンを購入する方には自信を持っておススメできる製品だと思いました。
自信を持っておススメできます★ |
今回はLiSAさんの「Letters to ME」を聴きながらレビューさせていただきましたが、クラシックやオーケストラ系の楽曲なども是非聴いてみて欲しいです。「T5」のサウンドは低音域から高音域まで非常にクリア―で分離感があるので、本当に様々な楽器の音が耳に飛び込んでくると思います。冷静に考えれば、分離感を感じると言うことはどこかしらの音が削られていると言うことだと思うのですが、ドンシャリ系イヤホンで感じられるような変な音の隙間を感じないのは凄いことだと思いました。もっとも、クラシック好きな人が使うような超高級イヤホンやヘッドホンに比べると、10㎜ドライバーの音は色々足りないところがあるのかもしれませんが、そのあたりは詳しい人がいれば是非とも教えてください。ちなみに私はJ-POPをピアノで演奏した楽曲をよく聴くのですが、ピアノの演奏は艶やかで、低音から高音まで非常に気持ちよく聴くことができました。そんなわけで、本日も最後までお読みいただきありがとうございました(*´▽`*)
みんな絶対好きだと思います(*´▽`*) |
PS
余談ですが、今回利用したHiFiGo Audioは国際便での発送になるので、発送から到着までの日にちが気になると方もいるかと思います。参考までに今回は、金曜日の午後発送、翌週火曜日の昼間に到着しました。大体4-5日くらいで到着した計算になりますね。梱包は段ボールにウレタンの緩衝材を詰めて送られてきたので、かなり良い感じでした。HiFiGo Audioのスタッフは英語での対応だと思いますが、Google翻訳を使えば、特に問題なくやり取りできると思います(HiFiGO Audioはコチラです)。Amazonよりも安く購入したい方は選択肢に入れても良いかもしれませんね(^_-)-☆
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