【DUNU TITAN S レビュー】サイバーパンクをイメージした新作イヤホンは予想外に素直な音を奏でるネオクラシカルサウンド

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「男の子ってこういうのが好きなんでしょ」(*´▽`*)🍀✨?


はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🍀✨本日はDUNU-TOPSOUNDから2022年3月18日にリリースされた「TITAN S」についてレビューしていきたいと思います。「TITAN S」は同社が以前からリリースしている「TITAN」シリーズに投入された最新モデルで、サイバーパンクをイメージしたとてもユニークな外観を持ったイヤホンです。「TITAN S」はイヤホン片側に11mmのダイナミックドライバー(以下,DD)を一基搭載した、いわゆるシングルDDイヤホンです。メーカーのHPによるとダイヤフラムは液晶ポリマー系の材質からできているようです「TITAN S」のDDは11mmというサイズが採用されています。シングルDDイヤホンは10mmのダイアフラムを採用してるメーカーが多いので、11mmと言うのは微妙に珍しいですね。ちなみに、一般的にDDのサイズは大きい方が性能的に有利だと言われています。確かにイヤホンよりも音質が良いと言われるヘッドホンなどは40mや50mmが多いですよね。まぁ、そのあたりの詳しいところについては、今回は置いておくとしましょう(詳しくないだけです(笑))言い忘れていましたが「TITAN S」はHi-Res AUDIO認証を正式に受けているハイレゾ音源対応のイヤホンです


サイバーパンクをイメージしたデザイン


 さて、DUNU-TOPSOUNDは中国広東省深圳(しんせん)市に本社を構えるオーディオ機器製造メーカーで、基本的に有名オーディオメーカーのOEM/ODM事業をメインとしていました。DUNUの製品設計責任者は、当時ゼンハイザー社のイヤホンと同等の音質クオリティと、Monster社のデザイン性、そして価格はそれらの3分の1を目標に掲げ、製品の企画・設計をしていました。大規模な工場でドライバ、ハウジングの金型CNC切削マシンなどの豊富な設備と、無跫音でのサウンドテストルーム、周波数帯域測定機、工場の生産ライン、他の大手メーカーに負けない自社で全ての製造を完結できるエコシステムがあるという強みがあり、数千円クラスの低価格帯のイヤホンから十万円以上するようなハイエンドイヤホンまでをも製造するノウハウを持ったメーカーです(参考:日本代理店 サウンドアースHP)。


高いビルドクオリティ


 そのようなオーディオ機器製造の優れたノウハウと実績を持つDUNU-TOPSOUNDから、各メーカの顔となるようなイヤホンが群雄割拠するアラウンド1万円クラスにリリースされた「TITAN S」ですが、日本でのリリース前にすでに海外で高評価を受けているようです。そんな「TITAN S」から奏でられるサウンドを簡単に表現すると「ニュートラルな音造りの基本が大切にされたネオクラシックサウンド」です言い忘れていましたが実は独特なイヤホン筐体の内部はデュアルチャンバー構造になっているとのことで、「TITAN S」見た目だけではなく内部構造にも工夫が凝らされているとのことです。詳しくはこのあとじっくりと見ていきたいと思います。そんなわけで本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたしますm(__)m🍀✨



いつも応援ありがとうございます(*´∇`*)🍀✨


使ってみた

 まずはパッケージから見ていきましょう。パッケージはカラープリントされた紙製のパッケージです。パッケージ正面右下には、高級なオーディオ製品でよく見かけるHi-Res AUDIOの黄色いマークが印刷されています。パッケージ裏には英語と日本語でスペックが記載されています。

ハイレゾ認証を取得しています


スペックは下記のようになっています。

再生周波数: 5 Hz – 40 kHz

インピーダンス: 32 Ω at 1 kHz

感度: 110 dB ± 1 dB at 1 kHz

THD: < 0.3 % at 1 kHz


 ちなみにプラグは3.5mmシングルエンド、つまりスマホなどに直挿しできる普通のミニプラグです。イヤホンはリケーブルできるタイプで、コネクタは0.78mmの2Pinなのでとても汎用性が高い仕様になっています。


コネクタは汎用性が高い0.78㎜ピッチの2pin

 付属品を見ていきましょう。付属品は非常に盛り沢山です。重箱方式になったパッケージを開けると、ちょっとした財布くらいのキャリングケースが出てきます。キャリングケースの中にはイヤホン本体がケーブルに接続された状態で入っています。イヤホンは片側ずつ、プラスティックバッグで保護された状態で入っています。イヤホンがユーザーの手元に着くまで傷がつかないように丁寧に扱われていることがわかります。こういった細かいところにメーカーの姿勢が表れるのかもしれませんね。


やたらと豊富な付属品

イヤホンに傷がつかないように配慮されていました


  最近の中華イヤホンはイヤーピースが2種類くらい付いてくることも珍しくありませんが、「TITAN S」にはシリコン製のイヤーピースがなんと3種類3サイズ(S,M,Lサイズ)も付属してきますしかも、それぞれのイヤーピースは素材の硬さもちろん、傘の形状と高さ、軸の長さ等がはっきりと違うものが付属しています。人間の耳の形状は千差万別ですが、これだけイヤーピースの種類があれば、恐らくほとんどの方の耳にマッチするペアが選べそうな気がします。ちなみに素材感が硬く白くて丸っこいタイプのイヤーピースは「オーソドックスなフラット傾向のサウンド」素材感がソフトな青軸の傘の背が低いタイプのイヤーピースは「ヴォーカルの息遣いなどのニュアンスを感じやすい解像度重視のサウンド」傘の高さが白と青軸のイヤーピースの中間くらいにデザインされている赤軸のイヤーピースは「低音を重視したタイプのサウンド」になっていると思います。ちなみに赤軸イヤーピースはよくある普通の素材感で、赤軸イヤーピースのみ出荷時にイヤホンに装着されている分(Mサイズ)を含めるとイヤーピースが合計4セットもついている計算になります。傘の高さと軸の長さのようにイヤホンと鼓膜の距離(空間)が変化するイヤーピースは音質に変化を感じやすいので、色々と試して自分好みの音質や装着感のイヤーピースを探してみるのも面白いと思います

それぞれ素材感もサイズ感も違います

それぞれ設計が全然違いますね


 イヤホン本体をじっくりと見ていきましょう。イヤホン筐体は金属製(亜鉛アルミニウム合金製)で、フェイスプレート、イヤホン本体、イヤホンノズルの3ピースから構成されているようです。少し面白いのはフェイスプレート部分でイヤホンノズルに着けるフィルターのようなものが装着されています。分解したわけではないので、詳しくはわかりませんが、多分ベント孔だと思います。ちなみにイヤホンの耳に当たる側にも大きめのベント孔が1つ設置されています。ぱっと見はフェイスプレート部分のベント孔がデザイン的に目立つので盛大に音漏れしそうなイメージです。まさにサイバーパンク(*´▽`*)👍🎸(謎)しかし、実際のところは普通の音量で聴いている分には普通レベルの音漏れ、つまり残念なことに(さらに謎)予想に反して激しく音漏れするわけではありませんでした。というか、むしろイヤホン内側のベント孔の方が音漏れしやすかったです。トータル的に見れば、もちろん通勤通学電車の中のような通常使用時に音漏れが問題になるレベルではなと思いますが、どちらかと言えばやや音漏れが生じやすい構造になっているので、図書館レベルの静かな環境では音量を上げ過ぎない方が良いと思いました。


ベント孔が結構目立ちますね

音漏れは見た目ほどありません(笑)


 そろそろ実際に音を聴いていきましょう。機材はASUS Zenfone8Audirect Beam3Proを接続して、ケーブルはJSHiFi Shadow、イヤーピースはSpinFit CP100+を使用しました。音源はAmazonプライムミュージックUnlimitedから✨HIDEさんの「EYES LOVE YOU」をHD 16bit/44.1KHzで聴いていきます。私の中でサイバーパンクと聞いて思い浮かんだのがHIDEさん(いや、元祖ジャパニーズVメタかもしれませんが)だったので、HIDEさんのベストアルバムを聴いたのですが、いつの間にか懐かしの「EYES LOVE YOU」を選曲していました。「EYES LOVE YOU」は全然サイバーパンクではないですが、ベストアルバムの曲目は結構サイバーパンクな感じかなと勝手に思っています(*´∇`*)🍀✨


0:00〜 とても印象的な空間系のエフェクターがかかったクリーントーンのグリッサンド&カッティングから楽曲がスタートです。「TITAN S」は、空間を感じるギターのエフェクト感はぼやけずくっきりと、合間に入るブラッシングサウンドの繊細なニュアンスもしっかりと鳴らしてくれて、HIDEさんの不思議な世界感を余すことなく伝えてくれます。また、「TITAN S」は低音域から高音域までバランス良く鳴ってくれるので、エレキギターの背後で控えめに走るベースと乾いたサウンドのドラムを心地良く聴かせてくれます。


0:30〜 ヴォーカルが入ってきます。ヴォーカル帯域はクリアで気持ちが良いです。ヴォーカルを囲むように複数のエフェクティブなエレキギターサウンドが鳴りますが、「TITAN S」は定位感がはっきりしていて分かりやすいです。エレキギター、ベース、ドラムとそれぞれ分離感がありつつ、自然な距離感でまとまっていて聴きやすいですね。定位感がはっきりしつつ、音場が自然なので、試してはいませんがFPSやTPSゲームでも使いやすいかもしれません。


0:58〜 ディストーションが効いたカッティングです。ヘヴィーでべったりと張り付くようなサウンドでありつつ耳元から一歩離れた感じに聴こえます。「TITAN S」はヘヴィーな見た目の割に、いわゆる低音域を売りにしたイヤホンと違って、すっきりとした適度な重さで聴かせてくれます。低音の音質は硬くも柔らかくもなくバランスが取れた質感です。そういった意味で言うとモリモリの低音域が好きな人は不満だと思います。


2:50〜 一気に飛んでギターソロです。HIDEさんらしいギターソロで凄く好きなパートです。エレキギターがメインで目立ちますが、「TITAN S」は背景で鳴っているアコースティックギターサウンドもしっかりとフューチャーしてくれます3:00あたりは結構何本ものギターが鳴っていますが、「TITAN S」はそれぞれのギターを追いかけられるくらいの分離感がありつつ、不自然さがないところが良いですね。3:08〜のライトハンド奏法とスパニッシュな感じのギターとの絡みは、今聴いてもすごく新鮮でカッコ良いと思います。もしもHIDEさんが未だ健在だったら、どんなサウンドを聴かせてくれるんだろうと思わず考えてしまいました(*´∇`*)🍀✨


結構わかりやすく変化するのでバランス接続もお勧めできます


終わりに

 本日はDUNU-TOPSOUNDより2022年3月18日にリリースされた「TITAN S」についてレビューしていきました「TITAN S」はイヤホン片側に液晶ポリマー系の材質でできた11mmのDDを一基搭載した、いわゆるシングルDDイヤホンでした。ここ最近、イヤホンメーカー各社から、申し合わせたかのように1万円前後のイヤホンが立て続けにリリースされている気がします。どのメーカーもサウンドが違うのは当然なのですが(いや、一昔前は同じようなものもあったかも(笑))、イヤホン筐体のデザインや構造にもこだわりを持って製造されている点が面白いと思いました。今回レビューしたDUNU-TOPSOUNDの「TITAN S」に関して言えば、サイバーパンクをイメージしたデザインとのことで、インパクトのあるメカニカルな外観&質感で「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」的な非常に個性的なデザインを採用しているのが印象的でした。しかも、外部から見えないイヤホン筐体の内部をわざわざデュアルチャンバー構造にすることで音響性能を追求している点にもメーカーのモノ作りへのこだわりを感じました


JSHiFi Shadowとaudirect Beam3Proとの相性は◎


 様々なこだわりが詰まった「TITAN S」は、実力派イヤホンが多い激戦区である1万円前後のクラスに、目を引く個性的な外観と基本に忠実な音作りで真向から挑んできた印象です。同価格帯のライバルたちと比べてみると「TITAN S」は「ニュートラルな音造りの基本が大切にされたネオクラシックサウンド」で、それぞれの音同士の分離感や解像感が大切にされたチューニングバランスで非常に聴きやすいサウンドに仕上がっていましたそういう視点から見ると「TITAN S」は、ある意味「Shure SE215」のように音の個性という点でインパクトが控えめな一本だと評価されるかもしれません。また違った見方をるすると、「TITAN S」は音源やDACアンプ、イヤーピースやケーブル等の違いがわかりやすいイヤホンだとと思います。実力派イヤホンが多い1万円クラスのイヤホンでオーソドックスなタイプを求める方には是非とも一度試していただきたい一本だと思いました。本日も最後までお読みいただいありがとうございましたm(__)m🍀✨

ネオクラシカルな良音でした(*´▽`*)🍀✨

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