【Kiwi Ears CADENZA レビュー】この価格でこの満足感。これぞベリリムの低音!!
Kiwi earsに初挑戦(*´∀`*)🍀✨ |
はじめに
みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´∀`*)🍀✨本日はKiwi earsの「CADENZA」についてレビューしていきます。Kiwi earsは今回初めて使うブランドです。わからないことが多いのでWEBで少し情報を検索してみました。Kiwi earsはLinsoul Audio系の新しいブランドで、現在のラインナップは今回レビューする同ブランドのエントリーモデルにあたるシングルダイナミックドライバー(以下、DD)機の「CADENZA」と8バランスド・アーマチュア(以下、BA)機のハイエンドモデル「Orchestra」の2機種のみでした。ちなみに両者は39ドルと499ドルという価格設定で、販売価格に10倍以上の差があります。
39$なのにベリリウム♪ |
「CADENZA」はイヤホン片側に10mmのベリリウムプレーテッドのダイアフラムを搭載した、シンプルな構成のシングルDD機です。今年は本当にベリリウムを使ったDDイヤホンのリリースが多かったですね。少し前まではベリリウムを使ったイヤホンは高嶺の花のようなイメージだったと思うのですが、なんとなくベリリウムが標準みたいな感じになってきた気がします。そして、今季は低価格帯のシングルDD機の当たりが多いシーズンでした。
綺麗な樹脂筐体 |
「CADENZA」の特筆すべきポイントはベリリウムプレーテッドのダイアフラムを搭載している点と、造りの良い樹脂製のイヤホン筐体です。この手の継ぎ目のないコンパクトな設計のイヤホン筐体は、高級モデルに採用されることが多い仕様ですが、「CADENZA」のイヤホン筐体は高級モデル顔負けのハイポリッシュ仕上げの樹脂製で、そのイヤホン筐体は顔が映り込むくらいにピカピカの磨き上げられています。39ドルの販売価格で、この仕様なので、おそらく気になっていた方も多いのではないでしょうか?そんな「CADENZA」の音を簡潔にまとめると「躍動感のあるベリリウムメッキらしい低音の鳴り方に、色気のある中音域が心地良いバランスの取れたサウンド」です。今年も終わるというこのタイミングに、これでエントリーモデル?というくらいの魅力的なサウンドの一本が現れてきたことに正直驚かされました。詳しくはこのあと、じっくりと見ていきたいと思います。本日も最後までよろしくお願いします。
CA DEN ZA? |
使ってみた
まずはいつものようにパッケージから見ていきます。パッケージはシンプルかつコンパクトなサイズ感です。パッケージの中にはイヤホン、シリコン製のイヤーピースが三種類&3サイズ(S、M、L)、2pin仕様のケーブルが入っています。
パッケージはカラー印刷されています |
この価格帯でイヤーピースが3種類も付属しているのは珍しい気がします。ケーブルは最近のLinsoul系のイヤホンでよく見かける撚り線タイプのケーブル(4コア)で、素材がしなやかなので編み込みタイプのケーブルよりもスリムで引っかかりがなくて取り回しが良好です。L字型プラグや端子部分のパーツが綺麗で、低価格帯のイヤホン付属ケーブルにしてはなかなか良い感じの仕上げだと思います。
イヤーピースが沢山付属しています |
続いてイヤホン本体を眺めていきましょう。イヤホン筐体は黒い樹脂製です。非常に艶やかで筐体に継ぎ目がなく仕上げられていているので高級感を感じます。カラーバリエーションはRED、GREEN、BLUE、PURPLEの四色です。
引用:Amazon LINSOUL-JP販売ページより |
どのカラーもイヤホン本体部分は黒(写真からは分かりづらいですが、明かりに向けると実は透けていることがわかります)ですが、フェイスプレート部分には、カラーごとに異なった色の細かいラメが散りばめられていて綺麗です。イヤホンの左側には金色の文字でKiwi Earsのロゴが入っています。筆記体で控えめな感じで入っているので、変に目立たなくて良いと思います。
中々高級感のある仕上げですね。 |
ケーブルとイヤホンを繋ぐピンは0.78mmピッチの2pinでケーブルとイヤホンがピッタリとくっつくように仕上げられています。全体的な仕上げは価格帯を考えるとかなり良い仕上がりだと思いました。
プラグケース部分が金属製です。 |
ちなみに、スペックはこんな感じになっています。
感 度 110dB
周波数応答帯域 20Hz-20KHz
インピーダンス 32Ω
非常にオーソドックスなスペックで、特別にパワフルな機材を持ち合わせていなくても、普通のスマートフォンで十分に鳴らしていける仕様だと思います。そろそろ実際に音の方を聴いて行こうと思います。
キウイのイメージ? |
本日の使用機材
イヤホン:Kiwi ears 「CADENZA」
ケーブル:TRIPOWIN「Zoe 」4コア純銅線+銀メッキ銅線+金メッキケーブル 24 AWG Litz 3.5mm
DAC:Audirect Beam3Pro
イヤーピース:SpinFit W1
再生機器:ASUS Zenfone8
音源:Amazonプライムミュージック 羊文学「生活(24bit/48KHz)」、宇多田ヒカル「初恋」(2022 Remastering)(24bit/96KHZ)」、結束バンド「忘れてやらない(24bit/48KHz)」他
左:Beam2 se 右:Beam3 Pro |
まずは羊文学「生活(24bit/48KHz)」を聴いてみます。「CADENZA」は、エレアコやベースの温かみあるサウンド上手く表現してくれます。バスドラムのサウンドは「どぅお」っと鳴って、スパッとキレれる感じが気持ち良いです。低音域から低中音域の鳴り方としては硬さがないニュートラルな音質で、豊かだけどボヤけないあたりがベリリウムらしいところなのかもしれません。
TRIPOWINのZoeはお手頃価格です |
次に宇多田ヒカル「初恋」(2022 Remastering)(24bit/96KHZ)」を聴いてみます。「CADENZA」の中音域の音色は、憂いのある宇多田ヒカルさんの歌声を優しく引き立ててくれるような鳴り方です。ピアノやストリングスの響きは柔らかく少しシルキーな質感を感じます。この辺りの音質をどのように感じるかで評価が結構変わりそうな気がします。
低音域の音作りが良い感じです |
そして、結束バンド「忘れてやらない(24bit/48KHz)」を聴いてみます。「CADENZA」は、オーソドックスなバンドサウンドを鮮やかに描きます。エレキギターは元気よく、ベースやドラムはパワフルです。シンバルのような金属系のサウンドは、やや後ろ目から鳴る感じで、うるささを感じさせない鳴り方です。そう言った意味では、この辺りの音に臨場感を求める方やサウンドにエッジが欲しい方はやや物足りなく感じる可能性があります。
ロゴも悪くない感じですよね |
「CADENZA」のサウンドを全体的にみていくと、音場は普通くらいで、音の定位がしっかりしていて、低音域側に重心のあるサウンドで、やや温かみのある音質でありながら、ベリリウムメッキらしく音のキレが良いので、くどさを感じることなくリスニングできる仕上がりだと思いました(長っ)。バンドサウンドではドラムやベースが目立つアレンジとの相性がよく、スピード感がある楽曲よりも、ミディアムからスローテンポの楽曲との相性が良いと思いました。ちなみに今回、レビューで使ったBeam3 Proはやや低音域が強めに出るので、もう少し高音域側が欲しい人は、Beam2 seを使ってみるのがよいかもしれないと思いました(Beam2 seがAmazonで復活していたのでリンクを貼っておきますので、気になる方は参考にしてみてください)。
もっと高音域側の鳴りが欲しい人はBeam2 seが良いかも。 |
終わりに
本日はKiwi earsの「CADENZA」についてレビューしていきました。「CADENZA」はイヤホン片側に10mmのDDを一基搭載したシンプルな構成のイヤホンで、「躍動感のあるベリリウムメッキらしい低音の鳴り方に、色気のある中音域が心地良いバランスの取れたサウンド」が魅力の一本でした。低価格帯のイヤホンにも関わらず、高級感がある樹脂製のイヤホン筐体は耳へのフィット感がとてもよく、仕上げ自体もすごく綺麗でした。しかもカラーバリエーションは四色もあるので、好みの色を選べるのが何気にポイント高い気がしました。一昔前のこの価格帯のイヤホンはフィット感とか以前に、ビルドクオリティがアレな製品があったものですが、最近の低価格帯イヤホンは見た目も音もハイレベルで本当にすごいと思います。
低音域のメリハリがあるので、ゲームとの相性も良かったです。 |
Kiwi earsのエントリークラスモデルである「CADENZA」の仕上がりは、エントリークラスモデルとは思えないくらいの良質なサウンドだったので、同社のハイエンドモデルである8BA機のハイエンドモデル「Orchestra」が気になるところです。特にDDを使用しないマルチBA機は誤魔化しが効かないので、音作りをするチューナーの腕がダイレクトに反映されるような気がしています(個人の感想です笑)。何はともあれ、Kiwi earsの今後の製品が気になるところです。そんなわけで、今回はこのあたりで終わろうと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m🍀✨
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