【Shure SE215 SEレビュー その1】は純正Bluetooth(BT2)セット購入だと凄い割引率!!最初にこの娘に出会いたかった・・・今更ながらShure SE215SEレビュー!!


Shure SE215 SE215SPE BT2
2012年11月28日発売にも関わらず色褪せない

2020年11月追記:2012年の発売からもうじき8年経つにも関わらず輝き続けるイヤホンがあります。まさに真のベストセラーイヤホンと呼ぶにふさわしい名イヤホンShure SE215SE(スペシャルエディション)です。数多くのイヤホンが発売されては消えていく中で、未だに輝き続けるその音はリスペクトに値します。今回はBluetoothモジュール&アンプがセットになったBT2を使って、その実力を検証してみました!

追記:販売8年を記念して新しくShure SE215SEリケーブルの記事を作成いたしました。


はじめに

 みなさんはBluetoothイヤホンを使っていますか?かつてBluetoothイヤホンは有線イヤホンよりも音が劣るというのが定説でした。私自身も有線イヤホンで特に困っていなかったので、あまりBluetoothイヤホンを使わなかったのですが、ここ数年、高音質コーデックのAPTX-HD対応イヤホンが安くなってきたので、改めて試してみようかと思うようになりました。そして昨年の秋頃ですが、、ソニー  WI-C310、TaoTronics  SoundElite 71 、SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Q35HDなど、Amazonセールで3,000円前後で買えるものを中心に試していました。ちなみにSonnyWI-C310は非APTXです。どのイヤホンも接続が安定しており、思っていた以上に良い音で、しかもメーカーごとにそれぞれ特徴を持った味付けを行っていて非常に興味深かったという思い出があります。しかし、どのイヤホンも、じっくり聴きこんでいくと有線に比べると音質というか、音数が少ない、よく言えばすっきりしている印象でした。そのような中で、当時、初の諭吉オーバーイヤホンとして購入したのがSHURE SE215SE+BT2-Aのセットでした。繰り返しますが全部去年の秋頃の話です。


このロゴに憧れていました



Shure社はイヤホン好きの方なら大抵知っているメーカーかと思いますが、ざっくり言えばプロ用のマイク、イヤモニ、そしてヘッドホン等、その他専門の難しい機械を作っている会社です。プロ用というだけあって、数万円以上する製品が多くて、Shure社の製品が未体験の方は少々手が出し辛い気がします。しかし、一度使ってみると他の製品も試してみたくなるような魅力があります。高価な製品しかないイメージですが、エントリーモデルは一万円前後からラインナップされています。Shure社の製品はプロ用というだけあってミュージシャンや音響関係者に愛用者が多いと言われています。ヘッドホンやイヤホン系は、音に変な味付けがされておらず、音源の音がそのまま出てくるため、レコーディングなどでじっくりと音を聴き込む用途に向いているようです。

Shureのイヤモニは、リケーブルができます。リケーブルとは読んで字のごとく、ケーブルを外して交換できるということです。mmcxという接続規格に対応した製品であれば、他社のケーブルも使用することができ、もしもケーブルが断線したとしてもケーブルを取り換えて使うことができます。そして、純正のケーブルの代わりに他社製の高品質ケーブルやBluetoothケーブルを接続することなどもできるため、一つの製品で色々と楽しむこともできてしまいます。


接続部分には金メッキが施されている



例のごとく前置きばかり長くなってしまいましたが、今回紹介するShure SE215SPEShureの人が買うことが多いShureのエントリーモデルだと思います。SE215SEの色は、クリア、ブルー、ブラックの三種類です。おそらく最安値で扱っているサウンドハウスさんでは、ポイント還元分を差し引く有線モデルで12,000円以下です。Shure社純正のBluetoothアンプBT2はポイント還元分を差し引いて12,000程度、併せて24,000程度・・・高いですよね。しかし、SE215SEBT2のセットだと、何故かポイント還元分を差し引いて14,000円程度で購入できてしまうため、非常にお買い得になってしまいます。本当に謎過ぎる価格設定ですよね。ちなみに私はセットでブルーを購入しました。(サウンドハウスさんのリンクです)

使ってみた

 外観は透き通った青色ですごく爽やかな印象です。付属している純正イヤーピースは、シリコン製とウレタン製で、それぞれSMLサイズが付属しているので、ほとんどの人は丁度良いサイズを見つけることができると思います。シリコン製とウレタン製のイヤーピースは、どちらも非常にクオリティが高く、着け心地、音質ともにとても良いです。私の好きな中華イヤホンはしょぼいイヤーピースが付いていることが多いのですが、Shureのイヤーピースは次元が違うクオリティです(詳しくはブログ最後の余談で説明します)。


左上のウレタンLサイズのみ大きい!



シリコンイヤーピースも高品質


まずはシリコン製のイヤーピースを試します。イヤーピース自体薄くてフィット感が良く、薄いけれど遮音性は中々高い方だと思います。シリコン製のイヤーピースは抜けが良いサウンドで、イヤホンの持ち味を素直に発揮してくれている気がします。再生されている音源の低音から高音までが綺麗に鳴っている印象です。音の分離が良いため気持ちよく音楽が聴けると思いますが、フラットな音質なのでドンシャリ系のイヤホンが好きな人には少々物足りないかもしれません。ピアノの音に関してもナチュラルな、風通しの良い高原の風ようなサウンド(謎)でありつつ全域に渡って綺麗に鳴っていると思います。



イヤーピースには網がついている


 続いてウレタン製イヤーピースを試します。ウレタン製のイヤーピースの遮音性は非常に高く、きちんと装着すると耳のそばで指を擦っても指をする音が聞こえません。音質的にはシリコン製のイヤーピースよりも低音が強いですが、過剰な低音ではなくは引き締まった心地良い低音です。低音がぼわつかず引き締まっているので、高音が低音に埋もれず繊細な音もしっかり聞こえてきます。他のイヤホンでは今まで気が付かなった音が色々聞こえてきますBluetooth接続だと音が痩せてしまいやすいピアノの音に関しても綺麗に再生できていました。個人的にはウレタン製のイヤーピースの音が好きでした。







 イヤーピースの話ばかりしてしまいましたが、この高音質はイヤホン自体の出来が素晴らしいことはもちろん、Bluetoothユニットの中にあるアンプが大きく影響しているのだと思います。ShureBT2は多くのBluetoothイヤホンに比べて大きなアンプがついています。音源を圧縮して無線で飛ばすというBluetoothの仕組み上、圧縮によって音質が低下することは避けられないと思うのですが、Shureのイヤホンに最適化されたこのアンプによって、圧縮したことで失われた音を補っているのだと思います。このアンプの出来が非常に良いため、まるで有線で聴いているかのような豊かな臨場感溢れるサウンドを体験することができます。アンプ部分が大きいと言っても写真にあるようなコンパクトなサイズです。アンプの裏の部分がクリップになっており、アンプを好きなところに固定できます。服装によってはどこに固定するか迷うかもしれませんが、私はYシャツの襟につけています。固定の仕方には多少の慣れが必要かもしれませんが、しっかりと固定できるので、動いてもイヤホンがズレることもなく、また、ケーブルも程よい長さで邪魔ならず使い勝手は上々です。


アンプ部分が充電口になっている
コンパクトなアンプが素晴らしい音を作る

おわりに

 今日は私が愛用しているShure SE215SEについてお話させていただきました。私も最初はイヤホンに1万円以上を払うことに対しては正直言ってかなり抵抗がありました。2,000円くらいの安いイヤホンでも良い音がするものは沢山あるはずですし、何よりイヤホンの音が多少悪くても普通に音楽を楽しむことはできます。

私の場合はイヤホンの音を聴き比べることにはまってしまった結果、色々と求めるものが増えてしまいました。いわゆる「沼」にはまってしまったのです。そんな沼にハマった私を救ってくれたのが、今回紹介したShure SE215SEだったのです。正直言って、初めからShure SE215SEを購入したら良かったと思いました。多少値段は張るものの、その音は自分がイヤホンに求めている物の基本を丁寧に押さえてくれていて、また、付け心地が非常に優秀で、今まで使ってきたイヤホンの中で間違いなく一番のフィット感です。このあたりは個人差がかなりあると思いますので、一概には言えませんが、まだ、耳にしっくりくるイヤホンに出会ったことが無い人は一度試してほしいなと思います。

 最近、私の中で再度イヤホンブームが来ているのですが、色々なイヤホンを聴けば聞くほどイヤホンの奥の深さや面白さを感じます。しかし、それと同時に、あれが足りない、これが足りないと思うようになってしまい、結局幸せになっているんだか不幸になっているんだかわからないなぁとも思いました。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
付属のポーチ。Shureのロゴが可愛い

イヤーピースの余談

Shureのイヤホンのイヤーピースをつける部分、ステムと言われる部分は非常に細くなっています。このステム部分の形状がShure社の音質の肝になっている部分の一つだと思うのですが、この細いステムのためShure仕様のイヤーピース以外が使えないようになっています(軸を太くするアダプターなどもあるようですが)。他社でShure社と同じくらい細いステムのメーカーはWestone(高級メーカーです)くらいかもしれません。従って、イヤーピースの穴が極細のShure社のイヤーピースは、多くの他社イヤホンにそのままでは使えません。そう、そのままでは・・・です。

しかし、私はShure社のウレタンイヤーピースのLサイズが好きなのです。あらゆるイヤホンで使いたいくらい好きなのです。Shure社のウレタンイヤーピースLサイズは、一般的なLサイズよりもやや大きく設計されています。使われているウレタン素材は、他社のウレタンに比べて非常にソフトで、かつ、ウレタンを指で潰した後の復元スピードゆっくりです。更にウレタンの表面加工のおかげなのか、耳孔への食い付き感が素晴らしく、耳孔にしっかりフィットして遮音性が非常に高いです。それにも関わらず、耳への圧迫感が少ないのです。ウレタン素材が固かったり、反発感が強すぎると耳への圧迫感が強くて装着感が悪くなりやすいと思います。耳孔のサイズや形状は個人差大きいと思うので、万人にShureのウレタンイヤーピースが合うかはわかりませんが、個人的にはShure社のイヤーピースがベストなイヤーピースなのです。思わず熱く語ってしまいました(;^_^A私はShure社のウレタンイヤーピースを少し改造して、ほとんどのイヤホンで使用しています。何人かから質問があったので、近々、改造方法を載せようと思います。

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