【Creative Stage V2 レビュー】アーティストと同じ舞台上にいるような高音質を手軽に味わえる2.1Chサラウンドシステムでお家時間を充実させよう!!
Creative Stage V2は上質な音の舞台を作り出す |
はじめに
日本全国で例の感染症が猛威を振るい始めていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?私は毎日満員電車で少し落ち着かない気持ちを抱えながら通勤しているのですが、恐らく日々の通勤・通学に不安やストレスを感じている方も多いかと思います。感染予防と日々の健康的な生活を心がけて、ストレスと上手く付き合いながら乗り切っていきたいですね。
本日はクリエイティブメディア株式会社様からご提供いただいた、Creative
Stage V2についてご紹介させていただきます。Creative Stage V2はシンガポールに本社を置く、クリエイティブテクノロジー社から2020年10月30日に発売された、手に取りやすい価格にも関わらず非常に高音質なサウンドを楽しめる2.1Chのサウンドバーです。クリエイティブ社は1981年に設立された歴史あるPC周辺機器、特にサウンドカードの大手として知られるマルチメディア機器製造企業です。近年はサウンドカードで培われてきたSound Blaster技術を活かして、様々なスピーカーやイヤホン、ヘッドフォンなどの音響機器の開発にも力を入れているため、Creativeさんのオンラインストアを見ると、非常に興味深い製品が沢山あります。個人的には特にイヤホン、ヘッドフォンに使われているSUPER X-FI技術に心惹かれるものがありました。このブログの読者の多くはオーディオオタクファンの方が多いので、SUPER X-FIの説明を見るときっと関心を持たれるかと思います。私も機会があればSUPER X-FIの効果を体験してみたいと思っています。ちなみにCreative Stage V2は他の販売チャンネルに先駆けてクリエイティブストアで先行販売しています。
安心のCREATIVEのロゴ |
いつものように早速脱線してしまったので本題に戻りましょう。Creative
Stage V2は同社の非常に人気があるサウンドバー、Creative Stageをリファインしたモデルです。Creative Stage V2は様々な接続方式に対応しており、特にPCやゲーム機のサウンドを高音質なデジタルオーディオで再生できるUSBオーディオに対応した点が非常にユニークなのではないでしょうか。もちろん音声出力端子の種類はUSBだけではなく、光デジタル(高音質な24bit/96kHzです)、3.5㎜AUX、そしてBluetooth5.0(SBC)での接続が可能なので、PCだけではなく、TVやスマートフォン、タブレット等様々なメディアと手軽に接続することができます。サウンドバーの裏面にはHDMI端子によるTV(ARC)接続のポートも装備されていますが、製品に添付されている説明文によると日本国内ではTV(ARC)はメーカーサポートの対象外になるので注意が必要とのこと。Creative
Stage V2はサウンドバーとサブウーファーがそれぞれ別体になっており、これ一台でかなり本格的な2.1Chサラウンドシステムを構築することができるようになっています。Creative Stage V2は、サウンドバー本体にミッドレンジを担う2.25インチドイラバーを2機、サブウーファーに5.25インチのドライバーを搭載しており、総合80W RMS/ピーク出力160Wというパワフルな出力を誇り、上品で豊かな低音の効いたサウンドでゲーム、音楽、映画など様々なコンテンツを楽しむことができます。
接続バリエーションは多い |
サラウンドモードは、Creativeが研究を積み重ねてきたSound Blaster技術によって、高音質で広がりのある音場を作りだすことができます。豊かな音場にも関わらずClear Dialog技術によって音楽のボーカルや映画のセリフは音場に埋もれず、くっきりと再生されるとのことなので、そのあたりにも注目しながら実際に使ってみた印象をレビューしていきたいと思います。それでは本日も最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
使ってみた
まずは外観から見ていきたいと思います。箱は大きいですが中身はコンパクトです。箱を開けると、サウンドバー、サブウーファー、リモコン、ケーブル類、説明書等が出てきます。ちなみに単4電池と光デジタルケーブルは付属していないので、必要に応じて別途購入する必要があります。
箱はでっかいです!! |
梱包はきちんとしています |
サウンドバー本体は幅が680㎜、高さは78㎜、奥行きが100㎜、重さは約2.0kgです。高さが低いのでPCモニターやTVの下にも設置しやすいと思います。壁掛け設置用のフックが付いており、サウンドバーの背面にひっかけられるようになっています。サウンドバーの背面部分にはゴム製のクッションパッドが付いているので、配線をかわしたりTV裏に置いたりする場合もサウンドバー本体を安定させることができ、角度調整などもしやすいのではないでしょか?また、筐体はピアノのように艶がある黒色の仕上げで高級感があります。
高級感ある仕上げが嬉しい |
サブウーファーは写真のような感じです。本体の幅は116㎜、高さ423㎜、奥行き250㎜、重さは約3.3kgです。縦置きと横置きに両方に対応しており、環境に応じて設置できます。サブウーファーはスピーカーらしい艶消し仕上げで、インテリアに自然と溶け込む感じが良いですね。もっと詳しいスペックについてはクリエイティブストアで確認できます。
縁の下の力持ち |
サウンドバー本体はスピーカーの右側のボタンと付属リモコン(単4電池二本使用)で操作することができます。サウンドバー本体がリモコンの受信機器になるため、TV裏側のようにリモコンの赤外線が届かない位置に設置した場合は、操作に工夫が必要になる場合があります。リモコンはこの手の付属リモコンにありがちな変な安っぽさが無い造りなのが非常に好印象です。リモコンで電源のOn & Offやボリュームの大小はもちろん、サラウンド機能のOn &
Off、Bass & Trebleの調整、入力ソースの切り替え等一通りの操作ができました。
サウンドバー向かって右横にボタンがある |
シンプルなリモコンで使いやすい |
映画で
まずはAmazonプライム・ビデオとDoCoMoのディズニー+で配信されている作品を、東芝の有機ELテレビREGZA55X930に光デジタル接続で視聴してみました。最近は様々な事情から在宅時間が増えて、Amazonプライム・ビデオのようなサービスを使って、薄型TVで映画を視聴する機会が増えた方もいるのではないでしょうか?私も休みの日に部屋を暗くして、映画や海外ドラマをAmazonプライム・ビデオやDoCoMoのディズニー+で見ることが増えました。大きな画面でのんびりと映画を観る時間は、日々のストレスを忘れて気分をリフレッシュさせてくれます。しかし、きっと多くの方が感じていることだと思いますが、最近の大型薄型TVは大きく綺麗な画面でのおかげで、映画の世界にどっぷりと没入できるのですが、大画面の迫力に比べて音の迫力が少々負け気味な気がします。映画はその映像とストーリー、そしてそれらを盛り上げる音楽や音響効果がかなり視聴後の満足度に影響を与えると思います。
PCをTVに出力してディズニー+を視聴 |
臨場感を感じる音で映画を観たいと思ってサブウーファーが一体型のサウンドバーを購入したことがある方もいるかと思いますが、TVのスピーカーよりも良い音になったけれど、今一つぱっとしないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?サブウーファー一体型のサウンドバーは、設置のし易さと言う点では非常に優れているのですが、豊かな低音を再現するための大きなドライバーを搭載することができないという弱点があります。Creative Stage V2はリーズナブルな価格設定にも関わらず、サウンドバーとサブウーファーが別になっており、サブウーファーには5.5インチの大型ドライバーを搭載しているので、TVはもちろん、サブウーファー一体型のサウンドバーとは次元の違う音質で映画を楽しむことができます。
存在感のある5.5インチドライバー |
Creative Stage V2とTVを光デジタルで接続して(光デジタルケーブルは別売りです)、Amazonプライム・ビデオでは、現在、初回から劇場版の直前までの全話無料配信中の「鬼滅の刃」、ディズニー+ではマーベル映画をいくつか視聴してみました。映画はオープニングの配給会社ロゴが出る段階から凄い迫力です。TVのスピーカーとは全然次元が違いました(笑)。視聴時はBassを+5にしていたのですが、集合住宅に住んでいる方で夜にCreative Stage V2を使う時は音量、特にBassの設定に注意してください。BassとTrebleの設定はデフフォルトの0を中心に、付属のリモコンで上下に5段階ずつ変更することができます。特にマイナス側にも調整できるのは住環境や時間帯に合わせて適切なセッティングができるので非常に助かります。
光デジタル出力だとOPと表示される |
私は最初、サウンドバーをTV後方に配置して、天井に音が反射するようなセッティングで使用したのですが、想像以上の臨場感に驚きました。さすがに映画館とまではいきませんが、十分にサラウンド効果を感じることができます。総合80W RMS/ピーク出力160Wがあるので、鬼滅の刃の戦闘シーン、マーベル映画では物が爆発するようなシーンでは、思わず肩がすくむくらいの迫力があります。ミュージカルシーンの多いディズニー映画、例えばアナと雪の女王なども気持ちよく視聴できそうです。そして、特に素晴らしいと感じたのはセリフの聞き取りやすさです。通常モードやサラウンドモードでもセリフが聞き取りやすいのですが、リモコンのDIALOGのボタンを押すとClear Dialog技術の効果で、セリフが迫力ある音場に埋もれずにくっきりと前に出てきます。みなさんも薄型TVで映画を観るときにセリフが聞き取りにくくてボリュームを上げ過ぎてしまったことはないでしょうか?薄型TVは音の分離感が悪くなりやすく、映画やドラマのセリフを聞き取り難くなりがちですが、Creative Stage V2はClear Dialog技術でセリフがはっきり聴き取れます。セリフが聞き取りやすいので海外映画を字幕で見ながら英語を勉強してみたい方にもおススメできるかもしれません。
TV裏のような不安定な場所でも設置しやすい |
サウンドバー背面は配線をかわせるデザイン |
Music Videoで
つづいてYouTubeで大人気の動画シリーズ、ソニーミュージックレーベルズの「The first
take」シリーズから2020年11月13日にアップロードされた、「THE FIRST TAKE FES vol.2
supported by BRAVIA」を、こちらも東芝の有機ELテレビREGZA55X930に光デジタル端子接続にて視聴してみました。出演アーティストは竹内アンナ、Cö shu Nie、緑黄色社会、YUIさんの4組で全て女性ヴォーカリスト、演奏形態はアコースティックギターの演奏とバンドでの演奏です。アコースティックギターの演奏はまさにライブ感がある音質です。アコースティックギターらしい金属感や、演奏者によってはエレアコらしい弾けるようなサウンドが部屋を包み込みます。バンド演奏では中音域を担う、エレキギターやキーボードの音抜けが気持ち良く、バンドの土台を支えるベースやドラムはサブウーファーの力で、安定した重低音空間を作り出します。低音域は重過ぎてぼやけることが無く、重さと明瞭感のバランスが絶妙だと感じました。そして、ボーカルは演奏に埋もれることがなく非常にくっきりと前に出てきます。今回の出演者は全員女性ヴォーカリストでかなりハイトーンヴォイスのアーティストも出演していたのですが、高音が割れてしまって不快に感じることもなく、また、逆に物足りないこともなかったことに驚きました。これはベースやドラムのような低音域の再生に関しても同様で、クリアで分離感がありつつ、きちんと一体感のある豊かな音場が再現されているあたりが素晴らしいと思いました。
TV前面に設置すると音抜けがアップする |
スピーカーの音は設置方法や接続方式、部屋の大きさなどの環境によって音の傾向が変わるので、私の作業部屋に設置してある別のTVでも試してみました。サウンドバーとサブウーファーを写真のように設置方法を変えて試聴してみましたが、かなり音の雰囲気が変わります。スピーカーを斜め上向きにして天井に反響させるようなセッティングで使うと部屋全体に音が広がり、豊かな音場に包み込まれるようなリスニング体験ができます。まさにStage(舞台)にいるようです。一方サウンドバーを正面に向けて、その前面に座って試聴すると非常にクリアで抜けの良い音を楽しむことができます。ライブ感のある音源を楽しみたい人は前面に設置してみると、よりライブ感を味わうことができるかもしれません。映画館やホールのような音場を楽しみたい人は、音が反射して自分のところの届くようにセッティングしてみると良いでしょう。最終的には好みだと思いますが、Creative Satge V2は比較的軽くて、設置が簡単なので色々なシチュエーションで試しやすいと思います。ちなみに私は音を反響させる方が好みでした。
天井に向けると音に包まれる感じ |
高音質なUSB接続
最初の方でお話しましたが、Creative Stage V2は様々な接続方式が用意されています。その中でも珍しいのがUSBオーディオ接続です。読んで字のごとく音源にUSB端子を接続して、スピーカーから音を出力する接続方式です。Creative Stage V2に付属のUSB C to Aケーブルを使って、A側をPCなどのUSB端子に接続します。私はデスクトップPCに接続してゲームをしてみました。
TV(ARC)は日本国内ではメーカーサポート対象外 |
USB C to AでPCとも高音質なデジタル接続 |
ゲームは例のごとくEpic Gamesから無料で配信されているTPSゲームであるFortnite(フォートナイト)です。音を出してみると予想通りの高音質です。普段はゲーミングヘッドホンでプレイしているのですが、もはや比較になるレベルではなかったです。音が良すぎて少々怖いというか、銃撃や爆発音がヤバいレベルの迫力で迫ってきます。「フォートナイトってこんなに凄い音だったのか・・・」もはや別ゲーの迫力です。しかし、個人的にはおススメはし辛いです。こんな大迫力のサウンドでプレイすると、普通の住環境だと近隣から苦情が来ると思います。FPSやTPSのようなシューティングゲームをする方はくれぐれも音量設定にはご注意ください。もちろん「あつまれ動物の森」のようなゲームならOKだと思います(笑)余談ですが、以前のブログ記事でもご紹介させていただいたように、私のPCモニターには偶然にもCreative さんのPebble V2が接続されています(詳しくはPebble V2の記事をご覧ください)。防音設備のない普通の住環境でシューティングゲームをする場合は、これくらいのスピーカーが良いかと思います(Pebble V2でも最大ボリュームにすると苦情が来る恐れがあると思います(笑))。ここだけの話ですが、BluetoothとUSBオーディオ接続に対応し、さらに出力アップまでしたPebble V3がクリエイティブストアで先行発売されています。他のPebbleシリーズと比較してみるのも良いかもしれませんね。
24.5インチモニターだとこんな感じ |
デスクの足元においても邪魔にならない |
おわりに
本日はクリエイティブメディア株式会社様からご提供いただいた、Creative Stage V2についてご紹介させていただきました。Creative
Stage V2は同社の人気モデルCreative Stageをリファインしたモデルで、様々な接続方式で簡単に2.1Chのサラウンド音響が楽しめるスピーカーでした。接続方式はPCやゲーム機などを高音質なデジタルオーディオで再生できるUSBオーディオ接続、ハイレゾ相当の高音質な24bit/96kHzの光デジタル接続、オーソドックスな3.5㎜AUX、そしてBluetooth5.0(SBC)での接続が可能なので、リモコンの切り替えスイッチ一つで様々なメディアと簡単に接続することができます。
Bluetooth接続だとインジケーターが青色に光る |
例えば、Creative Stage V2とスマホやDAPなどを予めBluetoothでペアリングしておけば、通勤・通学時にスマホで聴いていた音楽を、帰宅後に出力先をCreative Stage V2に切り替えるだけで再生できます。ペアリング方法は多くのBluetooth機器と同じで、リモコンのBluetoothボタンを長押しでペアリングモードになるので、あとは任意の機器の設定すればOKです。Bluetoothの対応コーデックがSBC接続と言うことで、音質を心配する方もいると思いますが、そこそこ音にはうるさい方だと自認する筆者が使ってみた印象として全く問題を感じない綺麗な音質だと思いました。もちろんBluetooth接続よりももっと高音質は求める方は、ハイレゾ相当の高音質を味わえる光デジタル接続をおススメいたします。特に映画を観る場合はBluetooth接続だと、どうしても多少の遅延が起きてしまいセリフと口の動きに違和感を感じることがあるので、映画を観る際には高音質で遅延の起きない有線接続が適していると思います。
Creative Pebbleもおススメです |
サウンドバー本体とサブウーファーが一体型ではなく別体になっているので、上質で豊かな低音の効いたサウンドでゲーム、音楽、映画など様々なコンテンツを楽しむことができる一方、別体なので一体型よりも設置場所が必要になるというデメリットがあります。そのような方には一体型のサウンドバーや、同社が販売しているCreative Pebbleシリーズがおススメです。特にPCとの接続限定であれば、Creative Pebbleシリーズで十分だと感じる方もいらっしゃると思います。もっとも、Creative Stage V2のサブウーファーはそこまで大きなものではないですし、低音域は指向性が無い音なので、サブウーファーをサウンドバー本体から離した場所に設置するのも悪くないと思います。これからの季節、色々な意味で室内生活が増える可能性があります。もしもそのような状況が長引いたとしても、Creative Stage V2があればお家時間を充実させることができるかもしれませんね。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
お家でくつろごう(*´▽`*) |
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