【ダルマオーディオ Echo レビュー】リラックスサウンドのウッドイヤホンでオーディオの基本を再発見!?

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かわいいEcho(*´▽`*)♡


はじめに 

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🌸。かなり春らしい陽気の日が増えてきて、一気に桜の花も開いてきましたね。本日はダルマオーディオ社から2021年3月4日に試験的に発売されたイヤホンEcho(エコー)についてレビューさせていただきます。EchoをTwitterなどで見たことがある人もいるかと思いますが、何とEchoは発売後数時間で50個が完売してしまったという伝説のイヤホンなのです。ここだけの話、私は最後の一個を滑り込みでギリギリ購入しました(^▽^;)。


春ですね(*´▽`*)🌸


 ダルマオーディオ社は2019年4月に、アジアのシリコンバレーとも呼ばれる中国の深圳(シンセン)市で設立された非常に新しいメーカーです。ダルマオーディオ社の公式サイトによると、「技術者のMr.劉は大学生時代からハイブリッドイヤホンをハンドメイドで製作・販売し、そのお金で演奏会鑑賞に通っていました。 そして2012年9月7日、東京芸術劇場コンサートホールにて開催された「Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 1-」を鑑賞し、大きな感銘を受けイヤホン製作の世界へ本格的に進む決意を固めました。その後、米国、日本、中国のメーカーにおいて15年間にわたり安価な量産イヤホンから40万円クラスの数十基BAドライバー搭載の特殊モデルまで様々なOEMを請け負った実績を持つ技術者集団ダルマオーディオとして国内外を問わず活動をしております」とのことで、ダルマオーディオ社の製品には開発者の非常に豊かな経験と技術が注ぎ込まれていることがわかります。ダルマオーディオ社は試聴会などのイベントにも積極的に出品しており、ダルマオーディオ社の製品は実際にその音を聴いて納得したユーザーが購入する傾向が強いようです。ダルマオーディオ社は新しいメーカーかつハイファイオーディオメーカーなので、かなりこだわって製品を作っている関係から製品ラインナップは少ないですが、一度完成した製品であっても細かい点を見直し、ユーザーからの意見にも積極的に耳を傾けてより良い製品になるように心がけているとのことです。

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ダルマオーディオ社は非常に高い技術を持っている


 本日レビューするEchoイヤホン片側に10㎜径のダイナミックドライバー(以下DD)を一機搭載した、いわゆるシングルダイナミックドライバーイヤホンです。最近の中華イヤホン界隈では低価格帯のイヤホンであってもインイヤーモニター(以下IEM)形状のイヤホンが多いですが、Echoは普通のカナル型イヤホンの形状です。装着もIEM系のように、イヤホンケーブルをShureがけ(ケーブルを耳の上からまわして装着する方法)しなくてもOKで、イヤーピースをただ無造作に耳に押し込むだけで装着できます。Echoはリケーブルもできませんし、ケーブルにはスマホを操作できるリモコンまでついていますつまり沼の中の住人であるオーディオファンの間では、あまり食指が動かない「特殊な仕様」です。いや、本当はShureがけやリケーブルをするイヤホンこそが特殊なはずですが、私たちは気が付かない内に、「普通じゃ満足できない身体になっている」とも言えます(謎)。


久しぶりに見た目が普通のイヤホン使いました♪


 そんなEchoのサウンド価格帯を考えると中々特殊だと言えます。この手のイヤホンはとりあえず、低音域をブリブリにして、高音域をシャリシャリした、いわゆるドンシャリに仕上げるのが通常だと思います。いや、ちょっと偏見が入っていたかもしれません。しかし、自分でミュージックプレイヤーのイコライザーをいじったことがある人はわかると思いますが、音域ごとの落差が大きいほど、躍動感ある「わかりやすい音」が作れて、おそらく適当に作ってもなんとなくそれっぽい仕上がりになることをご存知だと思います。ちょっと話が逸れてしまいましたが、Echoのサウンドを簡単にお伝えすると「まろやかな中低音域と綺麗で優しい高音域を持った、オルゴールような響きを持ったリラックスサウンド」です。詳しくは後ほどレビューしていきますので、本日も最後までよろしくお願いいたします。

リラックスできるサウンド(*´▽`*)♬

使ってみた

 まずはパッケージからと言いたいところですが、試験販売品なのでただのジップ付きの袋に入っていました。黒いプチプチエアキャップの袋で梱包されていたのですが、開封時に悲劇がありました。袋の横からハサミで開けたのですが、何と、同梱されていたダルマオーディオ特製ポーチも一緒に開封してしまいました。幸いイヤホン本体は無事でしたが、もしも同じような梱包で送らて来た製品を開封する際には、皆さんも気をつけてください(´;ω;`)ウゥゥ

違うところまで開封(´;ω;`)ウゥゥ

 気を取り直して同梱されている製品を確認してみましょう。イヤホン本体、特製ポーチ、イヤーチップ3サイズ(S,M,L)×3種類!?商品説明には2種類(Yukari(紫)、UFO(赤))とありましたが、もう一種類、小さな袋に白いイヤーピース(S,M,L)が入っていました。ダルマオーディオ社の方に問い合わせたところ、「無名」イヤーピースとのことです。「あまり特徴がないイヤーピースだけれど、面白いかと思って入れてみました」とのことでした。YukariとUFOは非常に使い勝手が良いケースに入っているで、付属品だけでかなりのコストがかかっているような気がします。


付属品はこんな感じ(^_-)-☆


 イヤホン本体を眺めてみます。艶消し銀色のアルミと木を使ったイヤホンハウジングで、木の部分はハンドメイドとのことです。木の部分は艶有のクリア塗装で、小さなベント孔が一つ空いています。ステム部分はゴミが入らないように目の細かい網が付けられています。ケーブルはスマホ付属イヤホンのような少しゴムっぽいケーブルで、革製の茶色いバンドで止められています。ケーブルは普通に安っぽいのですが、変な癖がなく使い勝手自体は悪くないです。プラグ、リモコン、セパレーター部分はイヤホンハウジグと同様のアルミカバーで覆われていて結構綺麗な仕上がりです。少し変な言い方ですが、全体的には「スマホ付属イヤホンを少し高級にした感じ」です(*´▽`*)。


見た目はスマホ付属品感があるけどサウンドは違う!!

 そろそろ実聴に入っていきましょう。使用機材はいつも通りHuaweiのP30Proで、接続はエレコムのDAC内蔵USB-3.5㎜変換ケーブルAD-C35SDBKを使用しました。音源はAmazonプライムミュージックから、LiSAさんの「unlasting」を聴いていきます「unlasting」はEchoと同じくシングルダイナミックドライバーイヤホンのKBEAR KS1のレビューでも使用した楽曲です。エモーショナルなLiSAさんの歌声や異国情緒漂う美しいストリングスサウンドが印象的な一曲で、楽曲が進むにつれて非常に音が複雑に絡み合ってくる構成なのでイヤホンの音質や性能の違いがわかりやすい一曲だと思います。余談ですが、KBEAR KS1も発売後、結構短期間でAmazonの初回在庫が完売したとのことです。


ベント孔が空いています(^^♪


 今回は縁があって、ダルマオーディオ社のイヤーピースが色々と手元に揃ったので、その中からEchoに付属していた「Yukari(紫)」とダルマオーディオ社一押しとの噂がある「Wild Horse(黄色)」で聴き比べを行ってみました。


ダルマオーディオとNOBUNAGAlabsのイヤピ★


0:00〜 ピアノの伴奏から曲がスタートします。EchoとYukariの組み合わせはピアノの音がマイルドで、切なげな旋律に優しい感じを与えてくれます。一方、Wild Horseでは音場がやや広くなり、それでいてピアノの旋律にキレが出ます。イントロから結構曲の雰囲気が違いますね。


Yukariは優しいサウンド


0:16〜 歌が始まります。どちらもLiSAさんの息づかいはハッキリと聴こえますが、Yukariは中高音域にかけて暖かみや優しさを感じる響きです。一方のWild Horseは歌声に深みやある種の生々しさがあります。


Wild Horseは荒々しさがあるサウンド


0:34〜 ベースなどが入ってきます。低音が優しく響くYukariに対して、Wild Horseは低音にエッジと深みがあるズゥーンという響き(伝われっ!!)がします。低音の質感がYukariはソフトで、Wild Horseは輪郭がくっきりしています。今更ながらイヤーピースを変えると耳に届く音質がかなり変わることに驚きます。


1:02~ サビに入ると、YukariとWild Horseの違いが更に明確になります。Yukariは全体的に穏やかにまとまったサウンドで、程よい低音域とマイルドで綺麗な中高音域のおかげでリスニングしやすい心地良い鳴り方をします。一方Wild Horseは名前の通り刺激的なサウンドになります。ベースやドラムといった低音域を支える楽器の存在感が強く、シンバルやスネアの金属音がくっきりしっかりと前に出てきますYukariよりもWild Horseの方がやや音場が広く聴こえることも相まって、Wild Horseから奏でられるサウンドは、ある種のライブ感を感じると言えば良いのでしょうか。イージーリスニング向けのYukariに対して、Wild Horseは結構聴きごたえのあるサウンドだと思います。


イヤーピース毎にサウンドに個性がある(´∀`*)✨


終わりに

 本日はダルマオーディオ社から2021年3月4日に密かに販売され、瞬時に売り切れてしまったEchoについてレビューしていきました。Echoイヤホン片側に10㎜のDDを一機搭載し、見た目もオーソドックスなカナル型、リケーブルも不可という非常にシンプルなイヤホンでした。音質は基本的にはフラット寄りで、わずかに中音域を減らしたような感じで(多分です(笑))、この価格帯のイヤホンによくあるドンシャリではないところが非常に面白いと思いました。シンプルなイヤホンなのに低音域は意外と沈み込むような鳴り方もするのですが、いわゆる重低音とはちょっと違った感じの、もっとまろやかなサウンドで個人的には結構好きな音質でした。


絶対性能が正義ではないかも(^_-)-☆

 販売価格から想像がつくかと思いますが、Echoは特別高性能で解像度が高いイヤホンではありません。解像度が高い高性能イヤホンや刺激的なリスニング体験を得られるようにチューニングされたイヤホンも好きですが、Echoのように、どの音域も尖りや刺さりのような変な刺激が少なく、丁寧に面取りされたような、どこかレトロささえ感じる、のんびりと楽しめるサウンドも中々悪くないものだなと思いました。車に例えると、カリカリにチューニングされたハイスペックスポーツカーでサーキットを走るのも楽しいけれど、ロースペックだけど丁寧にチューニングされた車で、ちょっとしたワインディングロードを無理せず走るのも非常に心地良いみたいな感じです。Echoは、絶対性能が正義ではないことを感じさせてくれるような、リラックスできる心地良い音を耳に届けてくれる一本でした。しかし、付属ケーブルはタッチノイズがとにかく最高でした(笑)普段使っている編み込みケーブルやShureがけというものが、タッチノイズ防止において、いかに優れているかも良くわかりました。


桜の花も色々(*´ω`*)🌸



 試験販売と言うことで、恐らくダルマオーディオ社としてはEchoを使用したユーザーからの感想を元に、今後の製品開発や製品ラインナップの参考にするのかなぁと思います。Echoを購入したユーザーの方には、ダルマオーディオ社よりアンケートのメールが届いていると思うので、是非とも忌憚のない感想をダルマオーディオ社に届けていただければと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


ダルマオーディオはプロの音楽集団でした(*´▽`*)


追記:Wild HorseはAmazonのイヤーピースセットには入っていないようです。こちらのダルマオーディオ社の公式サイトの商品一覧からお買い求めください_(._.)_



4月1日 追記:Youtube動画も作りました(*´▽`*)


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