【SOUNDPEATS T2レビュー】激安TWSなのに本格的なANC搭載。音質も大人な仕上がり♪


ANCってイイ(*´▽`*)♪

はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)本日はSOUNDPEATS Audioより2021年4月にリリースされた完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWS)「T2」についてご紹介させていただきます。ちなみに「T2」は発売元のSOUNDPEATS Audioからご提供いただきました。SOUNDPEATS Audio様、いつもありがとうございます。T2」は同社からは初めてリリースされたアクティブノイズキャンセリング(以下、ANC)機能を搭載したTWSです。しかもイヤホン単体で連続10時間、イヤホンケースを併用すると一回の充電で30時間も連続で使用できるとのことです(チャージケースは1.5時間で充電完了!!)。初めてTWSが登場したのがいつかはわかりませんが(笑)、日本国内で利用者が急増したのはAppleのAirPodsが登場した2016年頃だと思います。ここ数年、通勤電車の中で周囲を見渡すと多くの方がTWSを使用しているのを本当によく見かけるようになりました。もしかすると、世の中では既に有線イヤホンを使用している人よりも、何らかのBluetoothイヤホンを使用している人の割合の方が多いのかもしれませんね。


このパッケージがある意味大手っぽい!?

 ところで、外出時にはマスクをすることが必須の状況が続いていますよね。最近は、長時間マスクをしていると、マスクの中が汗ばんでくるようになりました。ご存知の通り(!?)、私は日々イヤホンで音楽を聴きながら電車通勤をしています。普段は有線イヤホンを使用していることも多いのですが、マスクの中が汗ばんでくると時々マスクを外して汗を拭きます。そういった時に有線イヤホンだと、①イヤホンを耳から外して②マスクを外して汗を拭き③マスクをつけ直し④イヤホンを再度フィッティングします。この①~④の繰り返しは地味にストレスだったりします。しかし、TWSを使用すると最初の①と最後の④のプロセスが不要になるので手間が半分になります。つまりTWSを使うことによって、毎日の余計なストレスが半分になることに気が付いてしまったのです(・_・;)


音質を求めるとポタアンとかになるが…邪魔(笑)


 Bluetoothイヤホンを始めて使う方もいるかもしれないので、簡単に使用方法を説明しておきます。基本的には音楽再生機器として使用するスマートフォンやDAP、PC等「T2」を接続したい機器のBluetooth機能をオンにした状態で、「T2」本体をイヤホンケースから取り出すと、音楽再生機器の利用可能なデバイスと言う項目に「SOUNDPEATS T2」と表示されるので、それを選ぶだけで音楽再生機器と「T2」がBluetoothで接続されます。ちなみに、2回目からは音楽再生機器のBluetooth機能をオンにしておけば、「T2」をケースから取り出すだけで簡単に接続することができます。装着にかかる手間も、私たちオーディオファンが有線イヤホンを装着する際にかける手間(謎)に比べるとかなり少ないことがわかります。

TWSはケースから取り出して耳につけるだけ♪


 そして、今回レビューする「T2」には、ANCという大変便利な機能があります。イヤホンを耳に装着して、左のイヤホンを2秒間触り続けることで「ノーマルモード」→「外音取り込みモード(パススルー)」→「ANCモード」とイヤホンのモードを変更することができます。ANCモードにすると、最大で35dbもノイズを減らすことができます例えば、電車に乗っている最中を例にして説明すると、車内で聴こえる「ゴォォー」という電車の走行音は、ANCをONにすることで静かな「シャー」という音に変わります。また、今の時期だとエアコンの作動音や風切り音が聞こえると思いますが、この辺りはほぼ無音になります。車内アナウンスや人の話し声もかなり小さくなります。そのおかげで、音楽の再生音量をかなり小さくしても快適にリスニングすることができます。ちなみに「ノーマルモード」にすると、外部の音が通常のイヤホンをしている時と同程度に聞こえて、「外音取り込みモード」にすると、外部の音がほぼイヤホンをしていない時と同じくらいの音量で聴こえるようになります。「外音取り込みモード」ONにしておくことで、音楽を聴いていても車内アナウンスを聞き逃さなくなるので状況によってはかなり便利です。また、コンビニで買い物をする時にも、わざわざイヤホンを外さなくても相手の言っていることが聞こえるのは便利です。言い換えるとANC機能がないTWSで、いちいちイヤホンを外すことが必要だった場面で、耳からイヤホンを外さずに用が足せるようになるとも言えます。


ANCの威力は凄かったです(*´▽`*)

 以前にレビューした、同SOUNDPEATS AudioTWS「Sonic」のレビューさせていただいた時にも感じたのですが、「T2」も流石SOUNDPEATS Audioの製品だけあって非常に完成度が高いサウンドです。もちろん、Bluetoothイヤホンと有線イヤホンを実際に聴き比べてみると、有線イヤホンの方が音質の面で優れているのは紛れもない事実です。しかしながら、通常の使用においては十分に満足できる音質になってきたと思います。そんな「T2」のサウンドを簡単に説明すると「上品で深みのある低音と安定した中音域を中心に綺麗にまとまった万人受けするサウンド」です。Sonic」はどちらかと言えば、クリアーで煌びやかさを持った軽快なサウンドなのですが、「T2」はソニックに比べると大人っぽくまとまったサウンドだと言えます。低音域の深みを出しつつ、ブーミーさを感じないように上手くまとまっている辺りは中々秀逸だと思います。詳しくはいつものようにこの後レビューしていきますので、本日も最後までお付き合いをよろしくお願いします(^_-)-☆ 


ようこそANCの世界へ♪

使ってみた

 まずはパッケージから見ていきましょう。大手らしいパッケージでいい意味で家電っぽいです。箱を開けると、ウレタンの緩衝材に包まれた本体が出てきます。イヤホンは初めからキャリングケース兼充電器の中にセットしてあり、イヤホン自体にMサイズのシリコン製のイヤーピースが装着されています。その他、SサイズとLサイズのイヤーピースは別の箱に入っています。そこに充電用の短いUSBケーブルも入っています。かなり短いケーブルなので、PCなどにつないで充電する時や持ち運びの際には邪魔にならないと思いますが、普通の充電器を使う時は微妙に使いにくいかもしれません。USB は最近主流のType Cが使われているので大体の充電器で充電することができると思います。


イヤーピースの設計はしっかりしています。

 イヤホンをケースから取り出してみます。イヤホン筐体はサラッとした樹脂製です。指紋は全くと言っていいほどにつかないので、指紋がつくことが気になる人は嬉しいと思います。以前にレビューした「Sonic」と比べてみるとこんな感じです。最近のTWSは小さいものも増えてきましたが、標準的なサイズなので取り扱いはしやすいと思います。しかし、サラッとした樹脂製なので、人によっては滑りやすいと感じるかもしれません。私は結構乾燥肌なので、ケースから本体を取り出す際に少し滑って取り出しにくく感じました。「Sonic」も似たような素材感なのですが、ケースの設計なのか「T2」よりも「Sonic」の方がケースから取り出しやすいと感じました。また12㎜ダイナミックドライバーを搭載した「T2」の方が磁力が強いようで、そのあたりも影響しているのかもしれません。


比べてみると・・・

こんな感じでどちらもコンパクト✨

 付属のイヤーピースの出来は普通な感じです。TWS向けに設計されているので装着感は悪くなく、サラッとした素材感なので好きな人もいると思います。私は色々と試した結果、SpinFitのCP1025に落ち着きました。私の場合はCP1025にすることで、付属品のイヤーピースよりも格段にフィット感があがり、遮音性や音質も好みの方向にシフトしました。


TWSは落下防止のため、とにかくフィット感が重要

 とりあえず色々と操作してみます。「T2」は再生機器を操作する際に物理ボタンではなく、いわゆるタッチセンサーで操作できるようになっています。基本的な操作はイヤホンのタップか長押しですることができますが、何故か曲戻しはできないようです。常に前を向いて進む姿勢なのでしょうか(謎)?「T2」はイヤホン本体側面に加速度センサーを利用したタッチ式センサーを装備しており、優しく「ポンっ」とタッチすることでイヤホンを操作できます。イヤホンの位置を直したりするような、軽く触る程度ではセンサーが反応しないようになっているため、センサータイプのTWSでありがちな誤タッチに悩まされることがありません。この辺りはさすがSOUNDPEATS Audioだと思います。ユーザーがして欲しいことをよくわかっています。


日本語マニュアル付属で安心です♪


 「T2」が持っている機能は色々とあるのですが、やはりメインはANCだと思います。耳に装着して、左耳のイヤホンを優しくサッとタッチして(強くなくて大丈夫です)、そのまま2秒間待つと、「パススルー」というアナウンスと共に外音取り込みモードになります。何とびっくりするくらいクリアに外の音が聞こえます。実際にイヤホンをしていない耳で聞くのとは違いますが、家の中で結構な音量で音楽を聴いていてもインターホンが鳴ったのが十分わかるレベルです。水道の蛇口をひねり水を出すと、水が流れる音もくっきり聞こえます。再び、左のイヤホンをタッチして2秒間待つと、「ANC ON」のアナウンスと共に、アクティブノイズキャンセリングが作動します。何と蛇口から流れている水の音がほぼ聞こえなくなりました。実は、初めてのANCイヤホンなので結構衝撃で、何回も試してしまったのはここだけの秘密です(*´▽`*)


電車の中が一気に静かになります(*´▽`*)

 さて、そろそろ実際に音楽を聴いていきましょう。今回はいつも使っているHuaweiP30Proではなく、OCNでセールになっていたXiaomiのスマートフォンRedmi note 10Proを使用します。手持ちのスマートフォンで色々ためしたところ、「T2」はRedmi note 10Pro と相性が良いと思いました。「T2」のBluetoothコーデックはSBCとACCなのですが、Redmi note 10ProはandroidにもわらずACC接続が可能です。使用音源はAmazon Music HDからL'Arc-en-Cielの「HONEY」を聴いていきたいと思います(曲名をクリックするとAmazon Music HDに飛びます)。


余談ですが、下記のOCNモバイルでMUSICカウントフリー(無料)を申し込むと、音楽データに限って、ハイレゾでも容量無制限で無料でストリーミングできるようになるので外で音楽を聴く人にはすごくお勧めです。私はXiaomi Redmi note 10ProにメインのDoCoMoシムを通話用、OCNモバイルシムをデータ用(通常データは3ギガ990円)として使用しています。


ちなみにハイレゾでのストリーミングは1日2時間、4日間の使用で下のような感じでした。通常データは2週間の使用で1.277MB、ハイレゾストリーミングは4日で5.315MBです。ハイレゾストリーミングはデータの消費が激しいことがよくわかります( ̄▽ ̄;)


OCNモバイルのミュージックカウントフリーはお得過ぎ♪

0:00~ エレキギターのクリーン~クランチ気味のカッティングに乗せたヴォーカルから楽曲がスタートします。中音域の分離感がしっかりしていて気持ち良く聴けます


0:21~ ベースとドラムが入ってきます。ベースの低音域は重さがしっかりと出ています。Bluetoothイヤホンはこの音域が強めな製品が多い印象ですが、「T2」はしっかりとした重さを出しつつも、濁りや歪みが出難いチューニングがされている印象です。電車の中などではANCをONにすると更にくっきりと音が前に出てきます。


0:55~ ベースラインの動きが印象的なパートです。「T2」は「Sonic」に比べて、中低音域の迫力があり、ベースの疾走感が非常伝わってきます。しかも、安っぽいブーミーなサウンドではないのが好印象です。中低音寄りのチューニングと言っても、高音域の表現力も十分で、シンバルの金属感、張りのあるスネアドラムの鋭いサウンドなどもしっかりと表現できています。


1:47~ ギターソロパートはかなりノイジーで激しい音作りです。エッジが立ったギターフレーズがぼやけず、分離感を持って聴こえるのが印象的です。「T2」は低音域がしっかりしているのに他の音域を邪魔しない点がBluetoothイヤホンとしてはとてもよくできていると思います。このクリア―なリスニングができる要因としてチューニングの上手さもあるとは思いましすが、ANCによって余計な外部ノイズがシャットアウトされている点も大きいのかもしれません。


指紋がつかない筐体★


終わりに

 本日はSOUNDPEATS Audioより2021年4月にリリースされたTWS「T2」についてご紹介させていただきました。「T2」は5K前後という非常にお買い得な価格設定にも関わらず、本格的なANC機能と外音取り込み機能を搭載したTWSでした。以前にレビューしたSOUNDPEATS AudioのTWS「Sonic」と今回の「T2」ですが、どちらもBluetoothイヤホン業界での開発経験豊かなSOUNDPEATS Audioの製品だけあって非常によくできた製品だと思いました。「癖のないタイトな低音域と、クリアーでさらっとして聴きやすい中高音を持ったキレの良い音」の「Sonic」と、「上品で深みのある低音と安定した中音域を中心に綺麗にまとまった万人受けするサウンド」の「T2」と言った感じで、それぞれが別の個性を持ったイヤホンに仕上がっていました。きっと、どちらを選んでも満足度が高いと思います。SOUNDPEATS Audioのwebサイトを覗くと、ベリリウムメッキのデュアルダイナミックドライバーを搭載したTruengin 3SEや、Knowlesのバランスド・アーマチュアと8.6㎜ダイナミックドライバーを採用したハイブリッドの新作TWS「H1」も登場しているようです(しかも、COMPLYのイヤーチップ付属です!!。音楽を聴くときは有線イヤホンを使用する頻度が圧倒的に多かったのですが、SOUNDPEATS AudioのTWSを使用してみて、マスクをしている際の使い勝手が良さや、防水設計であるため雨の日でも気兼ねなく使える点は本当に素晴らしいと思いました。そして何より、思っていた以上にサウンドが進化していることに驚きました。丁度、Amazon Music Unlimited会員のHDへの無料アップグレードも開始されたので、今後はANC搭載でHD音源に対応できるリーズナブルなTWSの登場を期待したいです。本日も最後までお読みいただきありがとうございました(*´▽`*)


よくまとまったサウンドでした(*´▽`*)



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