【Blon BL-A8 Prometheus(プロメテウス) レビュー】個性的な見た目に反して、オーソドックスな良音イヤホン

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どこか神秘的な雰囲気(*´▽`*)!?

はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🍀✨本日はBlonよりリリースされている「BL-A8/Prometheus(プロメテウス)」についてレビューしていきます。「BL-A8/Prometheus」はイヤホン片側に10㎜のダイナミックドライバー(以下、DD)を一機搭載した、いわゆるシングルDDイヤホンです。シングルDDと言えば、ある意味でイヤホンの基本中の基本構成で、多くのメーカーがエントリークラスのモデルにシングルDD機を準備しています。


とにかくカッコいい✨


 シングルDD機はイヤホンを作る際の使用部品点数が少なく、低コストで生産できるのでエントリークラスモデルに多いのだと思いますが、世の中にはDDの材質やチューニングに凝った、エントリークラスモデルとはレベルが違うイヤホンも数多く存在しています。そのような手間暇をかけて作られたモデルはシングルDDと言えども数万円~十数万円する製品も珍しくはありません。今回レビューするBlon「BL-A8/Prometheus」は、実売価格が10K程度なので、ミドル価格帯(私の中では高価格帯です(;^_^A)に位置する製品です。ちなみに「BL-A8/Prometheus」Blonの中ではハイエンドに位置するモデルとのことです。ハイエンドモデルというだけあって、DDには詳細は不明ですが新開発の軽量振動板を搭載しているようです。余談ですが、プロメテウスとはギリシャ神話に登場する神の一人で、天界の「火」を盗んで人間に「火」与えた人物(神ですが)とされています。さらに余談ですがギリシア語でpro(先に)とmetheus(考える者)に分解できる言葉で、「先見の明を持つ者」という知的な意味合いを持つ単語とのことです。そう考えると、なんだかすごいイヤホンのような気がしてきました( ̄▽ ̄;)


プロメテウスというだけあって神々しい。


 Blon「BL-A8/Prometheus」でまず目を惹くのは、その圧倒的に個性的な外観だと思います。少し前にレビューしたBlon「mini」もそうでしたが、最近のBlonは素晴らしいデザインの製品をリリースしています。今回リリースされた「BL-A8/Prometheus」は、まるでシルバーアクセサリーのような凝ったイヤホンシェルデザインです。「BL-A8/Prometheus」は、この唯一無二の個性的なデザインにも関わらず装着感が非常に良く、しかも遮音性もかなりしっかりとしています。穴が沢山開いたようなデザインなのに遮音性が高いのは何だか不思議な気分になりますね。BlonのイヤホンはBlon「mini」も今回の「BL-A8」も人間工学に基づいて設計されているとのことです。他に類を見ない独特なデザインにも関わらず、装着感に妥協がないのは驚きです。そんなBlon「BL-A8/Prometheus」のサウンドを簡潔に説明する「非常に個性的な見た目に反して、低音域~高音域までバランスが取れた正統派のオールラウンドなサウンド」です。何とも味気ない説明になってしまいましたが、「BL-A8/Prometheus」は超個性的な見た目に反して、やや中低音域に重きを置いた正統派のサウンドで様々な音楽と相性が良く、個人的にはロックとの相性が良い思います。流石はBlonの中でもハイエンド帯に位置する製品だけのことはあると思います。詳しくはこれから詳しく見ていこうと思います。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします(^_-)-☆


お手頃価格のハイエンド!?


使ってみた

 まずはパッケージから見ていきましょう。箱は白を基調としたすっきりとしたデザインで、縦長で薄いBlonらしいスタイリッシュなパッケージです。蓋を開けると箱の上段には白いモールドに包まれたイヤホンが入っていて、箱の下段にアクセサリーBOXが見えてきます。アクセサリーBOXの中には0.78ピッチの2pin銀メッキケーブル、シリコン製イヤーピース、キャリングポーチ等が入っています。ケーブルはしなやかで、編み込みというよりも撚線のようなタイプです。編み込みタイプのゴツゴツとした質感に対して、スマートな印象を受ける仕上げ方ですね。

知らない人が見たら・・・


イヤホンに見えますか(*´▽`*)?

 イヤーピースはシリコン製のイヤーピースが3セット(S,M,L)付属しています。最近の中華イヤホン付属イヤーピースの出来は良いものが多いのですが、「BL-A8/Prometheus」付属のイヤーピースの出来は珍しくイマイチな気がします(個体差かもしれませんが)。しかし、イヤホン本体の出来は非常に素晴らしいので、もしかすると、すべてのコストをイヤホン本体とケーブルに振ったのかもしれませんね(笑)私の場合はKBEAR 07イヤーピースSpinFit CP100+に付け替えた方がしっくりきました。付属のキャリングポーチは、Blonのイヤホンにいつも付属してくる麻素材のようなポーチなのですが、爽やかで少し可愛らしいデザインが何となく夏にマッチするような気がします。ちなみにイヤホン本体の仕様は以下のようになっています。

・インピーダンス:32Ω

・周波数帯域:20Hz~20kHz

・感度:115db

・ドライバー:10㎜(新軽量振動版)

 インピーダンスが少し高めですが、スマートフォンで問題なく音量が取れたので、特に再生機器にこだわらなくても良質なサウンドが得られると思います。


ケーブルも神秘的に見えてきます(・_・;)

 イヤホン本体をじっくりと眺めていきましょう。3Dプリンターによって造形された銀色(ガンメタもあります)の網の目で出来たイヤホン筐体の中には、新開発の軽量振動板が収められているチャンバー状のパーツが一体成型で内蔵されています。その音響室を守るように、金属の網の目が張り巡らされていると言えばいいのでしょうか。人間工学に基づいて作らたイヤホン筐体は、少し独特な形で、リケーブルタイプのイヤホンを使い慣れている人でも一瞬正しい接続の向きがわからないかもしれません。実は私は届いた直後は逆向きで装着してしまいました(笑)逆向きでも何となく耳にハマってしまうで注意が必要です(;^_^A


よく見るとRの刻印があるので・・・


 正しい向きで装着すると写真のような感じになります。「BL-A8/Prometheus」は正しい向きで装着すると軽い着け心地にも関わらず非常に安定した装着感が得られます。前回のBlon「mini」もそうでしたが、Blonのイヤホンは未だかつて見たことが無いような不思議な形状に関わらず、耳への収まり感がびっくりするくらいに良いのが不思議です。デザイナーの方の設計センスは本当に脱帽ものですね(次回の作品が楽しみです(*´▽`*)♬)。


この向きで接続してね(^_-)-☆

 そろそろ実際に音を聴いていきましょう。機材はHuawei P30 ProにAudirect Atom2で接続し、Amazon Music HDでULTR HD音源のAlexandros「閃光」を聴いていきたいと思います。イヤーピースは非常にコストパフォーマンスに優れているKBEAR 07イヤーピースを使用しました。


この組み合わせで聴いていきます(*´▽`*)✨

0:00~ 軽快なドラムとベース、エレキギターのアルペジオのとから楽曲がスタートします。スネアドラムやシンバルの音の切れが良くて非常にいい感じです。

0:17~ エレキギターがオーバードライブサウンドになり、ドラムとベースも一気にボルテージがあがって、これぞバンドという雰囲気にります。「BL-A8/Prometheus」は重心がやや下の方にあり、低音域から中低音域の表現力に繊細さがありながらも迫力があってバンドサウンドに非常にマッチしています。

0:35~ ヴォーカルが入ってきます。ヴォーカルは真ん中に定位して、音場の半歩適度後ろにいる感じです。中低音域の表現力が秀逸な「BL-A8/Prometheus」は、男性ヴォーカルの声との相性が非常に良い気がします。エレキギターの低音弦ミュートフレーズはヘヴィーな感じがぼやけずに表現されていて非常に気持ちがいいです。

1:13~ 疾走感のあるヘヴィーな雰囲気から一転して、広がりのあるパートに入ります。左右の音場の広さは自然で広くも狭くもありません。「BL-A8/Prometheus」はイヤホンの見た目に反して音作りが非常にオーソドックスで、Alexandrosの「閃光」のような疾走感のあるロックサウンドに非常にマッチしていると思います。

1:30~ 一気に駆け抜けていくような疾走感があるサビです。ヴォーカルの「サ行」は刺さるか、刺さらないかのところで丁寧にチューニングされている印象です。この辺りは好みが分かれる部分だと思うのですが、この塩梅が非常に良い感じで「BL-A8/Prometheus」は、ノイジーにならないところでまとまっていて個人的にはかなり良いと思います。サ行が刺さらないようにマージンを取って、チューニングされているイヤホンも上品でよいと思うのですが、このほど良い感じ「BL-A8/Prometheus」の良さだと思いました。


KBEAR 07は5セットで1,000円以下💰✨


終わりに

 本日はBlon「BL-A8/Prometheus」についてレビューしていきました。「BL-A8/Prometheus」は、基本的には低音域~高音域までバランスが取れたサウンドで、個人的には特に中低音域に美しさを感じるイヤホンでした。Blonは低価格で高コスパなサウンドを提供するメーカーでしたが、前作のBlon「mini」」と今作の「BL-A8/Prometheus」と連続で、非常にデザイン性に富んだ製品をリリースしてきました。しかもBlon「mini」「BL-A8/Prometheus」共に、音作りに妥協が感じられないのは素晴らしいと思いました。特に今回の「BL-A8/Prometheus」に関して言えば、定番イヤホンになれるだけのポテンシャルを感じられる程、高い完成度の音作りだったと思います。


じっくり眺めたくなる不思議な形状です。


 「BL-A8/Prometheus」は非常に高いポテンシャルを感じる音作りでしたが、良くも悪くも見た目がアバンギャルドなので使用者を選ぶ製品かもしれません。個人的にはカッコイイと思うデザインですがシルバーアクセサリーのような革新的なデザインであるため、保守的なデザインが好きな方は敬遠してしまうかもしれないと思いました。しかしながら「見た目がちょっと」と思った方は、是非見た目で判断せずに一度手に取ってみて欲しいです。実物は写真以上に品のある美しい造形をしていて、実際に耳に装着してみるとその装着感の良さにきっと驚くと思います。そして、一度音を聴けば「BL-A8/Prometheus」が決して見た目だけのイヤホンではないことがわかると思います。低音域~中低音域はしっとりとした重みがありブーミーさは皆無で、中音域はヴォーカルをしっかりとフューチャーしてくれるだけの力があります。高音域は不快な割れや刺さりがありません。全体的な重心は真ん中からやや下目で、じっくりと音楽を聴き込んでいけると思います。何気に定番イヤホンとして長く使っていけるような聴き飽きしないチューニングで仕上げられているのでおススメしやすい一本だと思いました。本日も最後までお読みいただきありがとうございました(^_-)-☆


高い完成度の音作り(*´▽`*)🎸✨
(写真は24芯銀メッキOFCケーブルKBX4926)


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