【Blon mini レビュー】アートな雰囲気を感じるイヤホンハウジングデザインと元気なサウンド!!
Blon miniはアート(*´▽`*) |
はじめに
みんさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)本日はBlonより2021年の4月にリリースされたminiについてレビューさせていただきます。Blon miniは直径6㎜の小型ダイナミックドライバー(以下、DD)をイヤホン片側に1機搭載したイヤホンです。低価格帯のシングルDDイヤホンは、最近レビューした製品だとKBEAR KS1、KZ EDX 、 PULA HT100などがあります。シングルDDのイヤホンは複数のドライバーユニットを搭載している、いわゆる多ドライヤホンと違ってあまり器用ではない製品が多く、KBEAR KS1なら低音域、KZ EDXは中音域と言ったように、どこか得意な帯域をフューチャーしたイヤホンが多いです。しかし、シングルドライバーイヤホンでもShure社のSE215SEやSennheiser社のIE40Proのように価格帯が上がってくると結構オールラウンドな製品が増えてきたり、さらにもっと高価な製品の中にはとてもシングルDDとは思えないような素晴らしい音を奏でるイヤホンも沢山あるようです。
何となくお洒落に見える |
ネット上の情報などを見た印象だと、シングルDDの音作りをする際には6mmなどの小型DDよりも10mm程度のDDの方が音作りの上では有利なようです。恐らくDD本体が持っているポテンシャルに余力がある方が音作りがしやすいのだと思います。ちなみにKBEAR KS1やKZ EDX、Sennheiser社のIE40Proなどは10㎜のシングルDD搭載機です。しかしながら、小型DDの音が悪いかと言うと、そうではないことがShure社のSE215SE音を聴けばわかると思います。
不思議な形状の筐体には6㎜DDを一機搭載 |
Blon miniは、メーカーが公表している曲線を見る限りだと、いわゆる弱ドンシャリ系の特徴を持ったイヤホンのようです。Blon mini搭載されているDDは、直径6㎜でインピーダンスが16Ωです。Shure社のSE215SEは直径6.2㎜のDDを搭載していてインピーダンスが17Ωということなので、Blon miniはShure社のSE215SEのスペックに似ていると言って良いでしょう。
見れば見るほど個性的な外観 |
Blon miniについて、DDのサイズに関する話から始めましたが、何よりも注目すべきはその外観だと思います。私はTwitterで初めてその外観をみた時、かなりの衝撃を受けました。イヤホンと言うよりも何かの部品のような、それと同時に非常に個性的でアートを感じる曲線でデザインされたイヤホンハウジングは正直凄いと思いました。最近のイヤホンの外観はいわゆるイヤモニ型がほとんどで、定番のイヤモニ型デザインを基調にして素材や塗装などで差別化をしている製品が多いです。そのような中、Blon miniは圧倒的に個性的なデザインで、しかもリーズナブルな価格でリリースされました。そんなBlon miniのサウンドをシンプルに表現するならば「低音域のドンが強すぎ無いドンシャリでありながら、適度な中音域と表情豊かな高音でリスニングを楽しめるサウンド」です。そんなわけで本日も最後までよろしくお願いいたします。
水道関係のパーツ(*´▽`*)!? |
使ってみた
いつものようにまずはパッケージから見ていきましょう。まるでネックレスか何かが入っていそうな細長い箱に入っています。中華イヤホン系でよくある白い箱で、Blon miniの外観が描かれているだけのシンプルなデザインですが、スリムな箱の形状が意外といつもの中華イヤホンとは違う感じで(謎)悪くない気がします。「何となくイヤホンの箱を捨てられない症候群の人」にとってはスリムで保管しやすい形状の箱だと思います。パッケージ裏にはBlon miniのスペックが書いてあります。箱の下部にopenのタグが付いており、タグを引っ張ると内箱がスライドして簡単に箱を開けることができるようになっています。中々ユーザーの視点に立ったパッケージで好印象です。
スリムなパッケージ |
箱を開けると、箱の上部のプラスティックモールドにイヤホンが収められていて、下部にはアクセサリー関係が収められた紙箱が入っています。アクセサリーBOXの中には銀メッキケーブル、麻のような素材でできたお洒落なキャリングポーチ、シリコン製のイヤーピースが2種類入っています。イヤーピースの内1種類は通常のタイプでS,M,Lの3サイズです。もう一種類のイヤーピースはM,Lサイズくらいで、Mサイズの方は初めからイヤホンに装着されています。このイヤーピースの構造が特殊で、某S社の製品に似た構造になっています。イヤーピース自体は少しペラペラで、品質はもうひと頑張り欲しいところですが、タイプが違うイヤーピースが付いていると色々とフィッティングを試せるので嬉しいです。
付属品はこんな感じ |
イヤーピースはクオリティがアレかも |
次にイヤホン本体を見ていきましょう。イヤホンの筐体はTwitterで散々言ったように、まるで何かの部品のような独特な形状になっています。個人的には水道関係の部品に見えて仕方がないのですが、みなさんは何に見えるでしょうか?アリエクスプレスの販売ページなどを見る限り、筐体は亜鉛合金をダイカスト製法で成型してメッキで仕上げられているようです。カラーは二種類あり、シルバーとガンメタリックがあります。ケーブルにはマイク付きとマイクなしの二種類があり、今回は提供していただいたのはガンメタリックでマイクなしケーブルの仕様でした。マイクの有無で音の差がどれくらいあるかは試したことがありませんが、ケーブルに余計な抵抗が無い方がイヤホン本来の音を楽しめそうな気がします。しかし、テレワークなどでも使用したい方はマイクありを選んでみるのもよいかもしれませんね。
ケーブルはツルっとしている |
イヤホンハウジングをもう少し見ていきましょう。綺麗なメッキ仕上げの筐体は二つのパーツからできているようです。バリなどは一切なく、パーツ同士の組み立て精度も良くできています。個人的に特筆したいポイントはイヤホンステム部分の仕上げです。Blon miniのステム部分は多くのイヤホンと同じように、イヤーピース脱落防止用の返しがあるタイプなのですが、この返し部分に一切のバリがありません。メッキ仕上げのため綺麗にバリが取られているのかもしれません。結構高価格帯のイヤホンでもこの返し部分が手を切りそうな仕上げになっているものがあるので、他のメーカーのイヤホンもBlon miniのように、この部分を滑らかに仕上げて欲しいと思いました。もちろんステムには筐体内にゴミが入らないように金属製の網が付いています。この網の目がかなり細かいところが更に水道関係部品感をアップさせています(謎)
筐体の仕上げは丁寧です✨ |
イヤホンとケーブルのコネクタは0.78mmピッチのTFZタイプのコネクタです。もちろん0.78㎜ピッチの中華2pinでも使用することができます。ケーブル自体は最近の中華イヤホンでは標準になりつつある銀メッキケーブルですが、編み込みタイプではない撚線をビニール系の透明素材でコーティングしたタイプです。タッチノイズはあるものの、滑りの悪いゴムタイプケーブルと比べるとそこまで大きなタッチノイズが出るタイプではありません。ケーブルの触り心地はツルっとしていて、見た目も透明感があって結構きれいで装着感も良いと思います。もっとも装着感に関しては、個人差や好みが大きく反映される部分なのでサラッと聞き流していただいた方が良いかもしれませんね。
リケーブルは0.78㎜ピッチ(写真はJSHiFi GYT8) |
さて、そろそろ実際に音を聴いていこうと思います。使用機材はいつものようにHuawei P30 ProでイヤーピースはSpinFitのCP1025、ケーブルは純正ケーブルを使用いたします。イヤーピースは最初CP100+を使ってみたのですが、CP100+よりもCP1025を使用した方がイヤホン筐体が耳にフィットすることがわかったので、今回はあえてこの組み合わせで使っていきたいと思います。使用音源はAmazonプライムミュージックよりNoblebrightの「ツキミソウ」を聴いていきます。曲名をクリックするとAmazonプライムミュージックに飛びますので、みなさんもお手元のイヤホンでご一緒に聴いてみてください(^_-)-☆
0:00~ ピアノの伴奏から楽曲がスタートします。Blon miniは出音にスピードと歯切れを感じ、少し空間を感じる音作りです。
0:19~ ウィンドチャイムのキラキラとしたサウンドと共にヴォーカル歌い出しです。ストリングスのサウンドやピアノの伴奏は程よい奥行き感があります。ウィンドチャイムのサウンドは結構キラキラします。ドンシャリ系のサウンドなのですが、ヴォーカルの引っ込み感が無く、ヴォーカルもストリングスのニュアンスも結構繊細に表現されていています。Bメロ手前のパーカッション系のサウンドとストリングスのピチカート奏法のようなサウンドも立体感があります。
基本的には元気なサウンドに仕上がっています |
1:11~ サビの最初はピアノのシンプルな伴奏とヴォーカルのパートですが、Blon miniはヴォーカルが伸びやかで、ドンシャリ系イヤホンにありがちなヴォーカルの物足りなさを感じません。このあたりはかなり好印象です。
1:36~ 間奏に入り、待っていましたとばかりにバンド系の楽器が一気に鳴ります。ベースやドラム等の低音域パートは歯切れがありつつ、結構重厚に鳴ってくれます。しかし、中音域のアコーステックギターのストロークサウンドやエレキギターはやや埋もれがちです。音の洪水になると、低音域が多少暴れて若干濁り感が出ますが、音がぐちゃぐちゃになるようなことはありません。
1:48~ 間奏よりも音が整理されて、アコギやエレキギターのサウンドが表に出てきます。Blon miniの小さな6mmDDは、ドライバーサイズだけを見ると一見頼りないですが中々の迫力のある低音を奏でてくれます。沈み込むような低音まではいきませんが、深すぎない分ベース輪郭が適度に表に出てきて心地良いビートを感じます。
2:13~ ドラムがフューチャーされているパートです。バスドラやフロアタムのサウンドは結構深みを感じ、スネアはそこまで前に出てきませんが、音場はドラム音を立体的に楽しめるレベルに仕上がっています。低中音域の鳴り方のバランスが良く、迫力があるけれど下品にならない音作りは気持ちよく音楽を聴けると思いました。
せっかくなので?スペックが近いShure社のSE215SEと比較しつつ遊んでみることにします。Amazonプライムミュージックの右上、縦に並んだ…をタップしてメニューを開くと一番下にイコライザーがあるので、下の写真のように調整してみてください。間奏パートでは低音が暴れ気味になってしまうのですが結構SE215SE風になって面白いかと思います。
疑似SE215SE(*´▽`*) |
逆にお手元にSE215SEがある方は、イコライザーをこんな風にしてみてください。Blon mini風のサウンドになります。と言うか、上位互換気味のサウンドになってしまうかもしれませんが、Blon miniの持つ独特の空間表現までは真似することができませんでした。あくまでも、どちらが優れているかという話ではありませんが、Blon miniはお値段を考えると中々のポテンシャルを秘めたイヤホンなのかもしれません。
Shure SE215SEだと上位互換!? |
終わりに
本日はBlonより2021年4月にリリースされたminiについてレビューしていきました。Blon miniは6㎜という小型DDをイヤホン片側に1機搭載した耳にフィットするコンパクトなシングルDDイヤホンでした。チューニングが難しいとされる小型DDをあえて搭載して、非常にデザイン性に富んだイヤホンハウジングを与えられたBlon miniは個性的な外観に反して、音作りに関しては奇をてらうことがない万人受けする音作りで、実際に装着してみるとその個性的なイヤホンハウジングは非常に快適な装着感をも重視したデザインであることに気づかされました。特に今回試したSpinFit CP1025は傘が低く、軸部分短いイヤーピースで、こういった形状のイヤーピースと組み合わせるとBlon miniはShure社のSE215やゼンハイザー社のIE40Proのようにイヤホンハウジングが耳に綺麗に収まるように設計されていました。
耳に綺麗に収まる設計♬ |
Blon miniのイヤホンハウジングデザインは非常に個性的で、どこかアートな印象さえ受けます。とりあえず、2021年5月現在、私が今年度、実際に試したイヤホンの中では最も個性的なデザインのイヤホンだと言って良いと思います。音質傾向としてはいわゆるドンシャリ系のイヤホンですが、低音域は強すぎず重さと歯切れのバランスが良くて非常に気持ちが良いサウンドで、ドンシャリ系と言えども、ピアノ楽曲も違和感無く聴ける中音域に仕上がっていました。高音域も刺さりがなく綺麗な音にチューニングされているので結構オールラウンドに使えるリスニング系のイヤホンだと思います。
結構聴き比べしました(^_-)-☆ |
Blon miniはスペック的にShure社のSE215SEと比較したくなるイヤホンだと感じたので、今回のレビューにあたってはBlon miniとSE215SEを結構聴き比べました。両者を聴き比べると音の表現力の部分に差がありますが、Blon miniのサウンドはSE215SEをもっとわかりやすくメリハリのあるサウンドにした感じで、個人的には結構好きな音のイヤホンでした。今回はAmazonプライムミュージックのイコライザー機能を使ってチューニングで少し遊んでみましたが、デフォルトとは少し違った世界が楽しめて面白かったです。みなさんもイコライザー機能で遊んでみて、面白い音ができれば是非とも教えてください。本日も最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)
結構好きなイヤホンでした(*´▽`*)♡ |
お知らせ:今、Blon miniをYinyooのショップから買うと、KBEARのイヤーピース(S、M-、M、M+、Lの5セット)が無料なので、Blpn miniを購入する際に忘れずに買い物かごに入れることをおススメいたします。更に銀メッキ24芯のリケーブルKBX4919も8%になるので、気になる方はこの機会に合わせてゲットするのもいいかもしれません♬
コメント
コメントを投稿