【TRIPOWIN TC-01 レビュー】アンプで化ける輝きと伸びのある高音域と躍動感のある低音
輝きと伸びのある高音域(*´▽`*)♬ |
はじめに
みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🍀✨本日はTRIPOWINの「TC-01」についてレビューしていきます。TRIPOWINはL.S.Audio社のブランドの一つです。L.S.Audio社は自社でこだわりを持った製品開発を行っており、「TC-01」はL.S.Audio社の中でもTRIPOWINというブランドからリリースされています(以前にレビューしたL.S.AudioThieAudio Legacy3のレビューはコチラ)。「TC-01」は非常にコンパクトな合金製のイヤホン筐体に、10㎜の複合磁気ダイナミックドライバー(以下、DD)を搭載したイヤホンです。Amazonでの販売価格5,000円前後で、比較的手に取りやすい価格帯です。Amazonの販売ページを見ると何気に40.000Hzまで対応しているので、スペック的に考えると今どきのハイレゾ音源との相性も良いはずです(しかし、パッケージには20Hz-20kHzの表記有)。今回レビューするTRIPOWIN「TC-01」はL.S.Audio社からご提供いただきました。ありがとうございますm(__)m
「TC-01」は、スマートフォンでも気軽に音楽を楽しめるようなサウンドを目指してチューニングされた一本で、コンパクトな金属筐体も相まって、非常に持ち運びがしやすいイヤホンだと思います。Amazonの販売ページによると、Bluetoothモジュールと併せてワイヤレスでも楽しんで欲しいような文言が書かれています。
シンプルなパッケージ |
「TC-01」はACG音楽を楽しむこと重点をおいて開発されているとのことです。ACGであってAGCではないので気を付けてください(謎)。ちなみにACGとはA(アニメ)、C(コミック)、G(ゲーム)を併せた二次元カルチャーの総称とのことです。実はイヤホンが手元に来てから箱出しだとイマイチぴんとこないサウンドだったので中々レビューできなかったのですが、ポータブルアンプなどで音をブーストしてあげると非常に気持ちよくリスニングできることがわかりました。私はL.S.Audio社から販売されている、5N単結晶銅とOCC銀メッキ線Litz6タイプの「Euphrosyne」を4.4㎜バランス接続で、Fiio社のポータブルアンプ「Q3」に接続して聴いたのですが、セッティングを変えることで突然躍動感のあるサウンドになってびっくりしてしまいました。少し前に記事にした「2021年 中華イヤホン夏の陣」ではこの夏の伏兵となる一本としてお伝えいたしましたが、結構面白いポテンシャルを秘めたイヤホンだと思います。そんなTRIPOWIN「TC-01」のサウンドを簡単に説明すると、「躍動感があるにも関わらず前に出過ぎない低音域でグルーブ感を感じながら、輝きと伸びのある高音域で歌ものを中心に気持ちよくリスニングを楽しめるイヤホン」です。詳しくはいつものように、この後ご紹介していきたいと思います。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします(^_-)-☆
銀色のヤツ(*´▽`*)✨ |
使ってみた
まずは付属品から見ていきます。イヤーピースが3セット(S,M,Lサイズ)、ケーブル、収納ケース、ストラップです。収納ケースに付けるストラップが付属しているのは少し面白いですね。イヤーピースは一見すると中華イヤホンでよく見かける黒いイヤーピースですが、L.S.Audio社のイヤーピースは結構フィット感が良いので、いきなり捨てずに、一度試してみると良いかもしれません。あくまでも個人的な感想なのですが、L.S.Audio社の付属イヤーピースは傘の形状と軸の長さが結構いい感じで耳にぴったりとフィットします。
意外とフィットするイヤーピース |
付属ケーブルは3.5㎜プラグで、コネクタはいわゆる0.78㎜ピッチの2pinタイプなので、様々なサードパーティー製のリケーブルと相性が良いです。付属ケーブルは細くてしなやかなので使いやすいのですが高級感はありません。ケースはサラッとしたナイロンっぽいケースでサイズ的には結構使いやすいと思います。そして、何故かストラップが付いています。このストラップを使ってカバンなどに付けるのでしょうか(謎)メーカーのコンセプトとしては、「スマートフォンでも良い音で再生できるイヤホン」とのことなので、気軽に持ち運べて、音楽を聴きたい時にサッと取り出せるようなフットワークの軽さを目指したのかもしれませんね。
付属品には、なぜかストラップが |
イヤホン本体を見ていきましょう。イヤホン筐体は金属製で、今回手元に届いたのはキラキラと鏡のように光るシルバーでした。カラーバリエーションはシルバーの他にスポーツカーのチタンマフラーのような虹色があります。もしかしたら、ブログや動画的には虹色の方が写り映えしたかもしません。イヤホン筐体は非常にコンパクトで、耳にすっぽりと収まるような形状になっていて、フィット感や遮音性も高いです。コンパクトなイヤホンハウジングには10㎜のDDが一基搭載されています。DDの材質はSi+PUと書かれています。Siはシリコン?PUはポリウレタンでしょうか?複合磁気ダイナミックドライバーと名付けられたDDですが、Amazonの販売ページを見る限り、低音域が売りのドライバーのようです。最近の中華イヤホンは低音の質が良くなってきたので、実際の音の方が気になりますね。ちなみに「TC-01」のスペックは以下のような感じになっています。低めのインピーダンスでスマホでも非常に鳴らしやすいスペックのようですね。
他のシングルDD機と比べても小ぶりな筐体 |
「TC-01」スペック(Amazonの販売ページと実際の製品のパッケージの数字に違いがあったので、( )内にパッケージの数字を記載しておきます)
インピーダンス:17Ω(16Ω)
感度:104㏈/㎽
周波数帯域:10~40,000Hz(20~20,000kHz)
プラグ:3.5㎜
コネクタ:0.78㎜2Pin
パッケージと販売ページでスペック表記が違う |
そろそろ実際に音を聴いていきたいと思います。使用機材はHuawei P30ProにFiiO Q3を接続して、AmazonミュージックHDでDaoko&米津玄師の「打上花火」を聴いていきます。この楽曲は昔のレビューで結構聴き込んだ楽曲なのです。「TC-01」はACGミュージックにピッタリと言うことでこの楽曲にしました。今回は箱出しで付属ケーブル使用だと納得いくサウンドではなかったのですが、L.S.Audio社が「TC-01」と一緒に送ってくれた「Euphrosyne」というLitz6構造の少し高級なケーブルがあったので(TC-01よりも販売価格が高いです(笑))、「Euphrosyne」ケーブルを使って、FiiOの「Q3」に接続してみたところ見違えるようなサウンドになりました。ちなみに送っていただいた「Euphrosyne」ケーブルは4.4㎜バランス端子だったので今回は珍しくバランス接続で試聴いたしました。また、同時期にJSHiFiさんが送ってくれた8芯銀メッキケーブル「ZB8」も4.4㎜バランス接続だったので少し比較してみます。イヤーピースは定番になりつつあるSpinFit CP100+を使用しました。
0:00~ ピアノのアルペジオフレーズから楽曲がスタートします。エフェクトが効いたエレキギターサウンドへの追従性もイイ感じです。
0:20~ ヴォーカルと楽器隊が入ってきます。「TC-01」 はヴォーカルの息遣いが聴きやすいですね。打ち込みのドラムはドスっと響き、エレキギターのアルペジオフレーズも煌めき感があります。ハンドクラップのようなパーカッシブなサウンドを聴くと、「TC-01」は結構高音域が出ているのがわかりやすいと思います。
アンプを通すと化けます(*´▽`*)✨ |
0:40~ ベースの重低音とチキチキとしたサウンド(楽器名不明(笑))が「TC-01」の美味しいところを奏でてくれます。チキチキしたサウンドは色々なイヤホンで聴いてみるとイヤホンの高音域の出方がわかりやすい部分で、TC-01は結構チキチキ鳴りますが、不快な刺さり感や割れた感じが無くチキチキ音が結構太目に出てきます。チキチキ音はイヤホンによっては結構耳障りに聴こえることがあるので、皆さんもお手持ちのイヤホンで色々と試してみてください(^_-)-☆
ベント孔は二つ |
1:00~ 楽曲がサビに入って「パッと光って咲きます(笑)」「TC-01」は低価格帯のイヤホンに分類されると思いますが(私の中で5,000円はミドルクラスですが)、スネアドラムの鳴り方にキレがあってとても爽快感があると思います。低音域はしっかりと重さがありますが、高音域よりも半歩後ろにいる感じです。もちろん楽曲によってこのあたりの印象は変わってくるかと思いますが、1,000~2,000円クラスのエントリー価格帯のシングルDDイヤホンとは明確に表現力が違うなぁと思いました。特に高音域のバランスの取れた輝き感は中々良い感じで、低音域過多なイヤホンが苦手な方にとっては新鮮な響きかもしれませんね。
妖艶な美しさ |
終わりに
本日はL.S.Audio社のブランドTRIPOWINの「TC-01」についてレビューしていきました。「TC-01」は非常にコンパクトなイヤホン筐体に10㎜の複合磁気DDをイヤホン片側に一基搭載したイヤホンでした。付属ケーブルを使ってスマホに直刺しでも悪くは無かったのですが、メーカーが言う程の低音域を感じることができず、少々あっさりし過ぎていている気がしました。しかし、L.S.Audio社が販売しているLitz6ケーブル「Euphrosyne」に接続してFiiOのQ3でサウンドを増幅させるとサウンドが一変して、程よく躍動感ある低音域と伸びやかで抜けるような高音が印象的なサウンドに激変するという不思議なイヤホンでした。そして、JSHiFiの8芯銀メッキケーブル「ZB8」で接続すると「Euphrosyne」よりも全体的なサウンドが高音域側にシフトした気がしました。こういうわかりやすい変化があるイヤホンは珍しい気がします。
JSHiFi ZB8(銀メッキ8芯)との相性も良い |
このブログでイヤホンレビューをするようになって一年位になりますが、今までそれなりの本数のイヤホンを使ってきたと思います。もちろん古参のオーディオファンの方々に比べると微々たる本数ではありますが(;^_^A個人的にはアンプやケーブルでここまで化けるイヤホンには初めて出会ったかもしれません(初めから良い音のイヤホンで音が変化するものは結構あります(笑))。Amazonの販売ページを参照する限り、スマートフォンに直刺しやBluetoothモジュールを使って使用することをおススメしているようでしたが、今回、私の試聴環境ではFiiO Q3に接続して使用した際のサウンドがぶっちぎりで良かったです。少し余談ではありますが、その次に良かったのはNICEHCKのBluetoothモジュール「HB2」を使用したサウンドでした(接続はXiaomiのMi11 liteです)。メーカーのおススメ使用方法とは少々違った結果になりましたが、この夏のイヤホンとして意外な実力を持った一本だと思います。本日も最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)
アンプを使って聴いてみて(^_-)-☆ |
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