【Unique Melody 2HT レビュー】紅色の天然石のような美しいイヤホンシェルから鳴り響くごまかしの無いサウンド
深紅の宝石(*´▽`*)♬ |
はじめに
みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)🍀✨。本日はUniqueMelody「2HT」についてレビューさせていただきます。「2HT」はイヤホン片側にダイナミックドライバー(サイズは不明)(以下、DD)とバランスド・アーマチュア(以下、BA)を一基ずつ搭載したいわゆるハイブリットイヤホンです。ご存知の方も多いと思いますが、UniqueMelody社は個人の耳型に合わせたカスタムIEMの作成を得意にしているメーカーです。UniqueMelody社について、もっと詳しく知りたい方は以前にレビューさせていただいた、「3D Terminator」のレビューで少し詳しく紹介しているので、そちらをご覧になってください(3D Terminatorのレビューはコチラです)。
所有欲を満たしてくれる美しい筐体。 |
そんなUniqueMelodyには10万円以上するような高価なモデルが多いのですが、今回ご紹介する「2HT」は2021年4月28日に発売された、UniqueMelodyではエントリークラスに属するイヤホンです。エントリークラスのモデルとは言っても、UniqueMelodyのイヤホンなので結構なお値段がするのですが、エントリークラスの製品であっても製品クオリティはもちろん、その音もUniqueMelodyらしい響きを楽しめる一本に仕上がっているようです。
2HTのイヤホン筐体のベースは天然素材の木です。 |
以前レビューした同社のエントリークラスの位置づけだった「3D Terminator」よりもさらにリーズナブルな価格になった「2HT」の音を簡単にまとめると「沈み込むような低音を鳴らすにも関わらず、その低音域は上品でぼやけた感じが無く、低音域に埋もれない歯切れのよい中高音域が気持ち良い高品位なサウンド」です。沈み込むような深い低音を鳴らすイヤホンは、その低音域で他の音域の邪魔をしないようにするために、ヴォーカルのいる中音域を極端に弱くしてわかりやすいドンシャリサウンドに仕上げるメーカーが多いですが、「2HT」は沈み込むような深い低音を鳴らしつつ、ヴォーカルは奥に引っ込まずきっちり前に、更にシンバルやアコースティックギターのような金属的なサウンドにはキレがあるチューニングバランスに仕上がっていました。詳しくは、これからじっくりとご紹介していこうと思います。本日も最後までよろしくお願いいたします(^_-)-☆
動画だと2HTの造りや雰囲気がもっとわかると思います(^_-)-☆
使ってみた
まずはいつものようにパッケージから見ていきましょう。「2HT」は黒い紙製の箱に収められています。最近の高価格帯のイヤホンは大きな箱に入っていることが多いですが、結構コンパクトなパッケージですね。イヤホンの箱を捨てられない人には丁度いいサイズ感の箱かもしれません(謎)黒い箱をぱかっと開けると、中にはアルマイト仕上げ(?)赤いアルミ製のケースが入っています。説明するまでもなく、この赤いアルミ製のケースはイヤホンケースなのですが、アルミに厚みがあってすごくしっかりした造りで高級感が半端ない仕上がりです(Youtube動画では5,000円くらいしそうと言いましたが、実際は・・・ブログの最後にAmazonリンクを貼っておくので見てください(;^_^A)。
とても豪華なパッケージング✨ |
付属品は写真のような感じで、イヤホン、銀メッキケーブル、イヤーピース、メンテナンスクロスです。イヤーピースはシリコン製(3サイズ、4セット)とウレタン製(3サイズ)が付属しています。UniqueMelody付属のイヤーピースは結構クオリティーが高いので、サードパーティー製のイヤピースを購入しなくても十分使用できると思います。
イヤホンはもちろん付属品もハイクオリティです。 |
付属ケーブルは銀メッキケーブルで詳しいスペックは不明ですが、結構ボリュームがあるケーブルです。素材感はしなやかで、耳に優しくフィットするのでイヤホンをベストなポジションで固定しつつ、タッチノイズがおきないように工夫されているようです。プラグは3.5㎜のアンバランス接続です。イヤホン端子は0.78㎜ピッチの2pinで、プラグとイヤホン接続端子はホワイトカーボンのような模様の高級感がある仕上がりです。付属ケーブルはバランス接続をする方以外はリケーブルの必要性を感じないハイクオリティな仕上がりだと思います。
付属ケーブルは高級感があります(写真が少し暗いですね(^^;)。 |
イヤホン筐体を眺めていきましょう。イヤホン筐体はフェイスプレートとイヤホンの本体部分、ノズルの3つのパーツからできているようですが、フェイスプレートとイヤホン本体の部分に全く継ぎ目が感じられません。この辺りの仕上げが何とも不思議です。UniqueMelodyの代理店やAmazonの販売ページを見る限り「2HT」は3ピース構造で、DDとBAは音導管によってイヤホンノズルの方まで音を運ぶ構造になっています。以前にレビューした「3D Terminator」は、イヤホン筐体内部にアコーステックチャンバーを設けていて、そこで音をミックスして耳に届ける構造でした。UniqueMelodyはドライバー構成はもちろん、音を伝える構造にもこだわりをもっていることが感じられます。
2HTはドライバーからの音を音導管で耳に届けている。 |
そして、Terminatorシリーズと言えばスタビライズドウッドを用いたイヤホン筐体です。スタビライズドウッドとは、真空ポンプを使って木材に樹脂と色を浸透さて作りあげられた素材です。ベースになる木材が何かはわかりませんが、天然素材の木材をベースとしているので、世界に一つとして同じ模様のイヤホンが存在しません。当然ですがイヤホンの左右の色合いや模様も違います。大自然によって育まれた木材だけに、その杢目には木材毎の歴史が刻み込まれていると言うわけです。ある意味アコーステックな楽器のような素材でできたイヤホンですが、木材の個体差が音質に影響しないように内部の部品で綿密に音を設計しており、樹脂製のイヤホンなら、穴を開けるだけのベント孔も別パーツを使うことで音質に個体差が生じないように気が配られています。
3DTは筐体内部にアコーステックチャンバーを設けている |
さて、そろそろ実際に音を聴いていきましょう。今回はASUS Zenfone8にUSB DACのAudirect Beam2S-21を接続して、イヤーピースはSpinFitのCP100+を使用しました。音源はAmazonプライムミュージックHDからLiSAの「往け」を聴いていきます。
今回の機材はこんな感じです。 |
0:00~ ピアノ、ギター、ドラムとノイズSEからスタートします。真ん中にピアノとドラム、右側にギターのカッティング、それぞれの音の分離感や定位感がしっかりしています。バスドラムの「ドスっ」と重いのに引き締まったサウンドとスネアの歯切れが良いサウンドが非常に心地良いです。
0:18~ ヴォーカルが入ってきます。「2HT」は低音域がしかっりしているにも関わらず、ヴォーカルが結構近く感じます。歌声が低音に埋もれず、低音とヴォーカルはきちんと分離していています。歌声は耳元で歌っているような自然かつドライな響き方で変なエフェクト感が無い鳴り方です。
タイトでごまかしのないサウンドです(*´▽`*) |
0:46~ サビに入ります。バスドラムとベースの重たい響きから生まれるグルーブ感と疾走感が気持ち良いです。低音のボリュームがあるのに、ヴォーカルは全く埋もれず、背景で鳴っているストリングスとリズム隊の絡みがとても楽しいです。
メーカーが設計した通りの音を耳に届けてくれます♪ |
1:15~ 2コーラス目はエフェクトがかかったヴォーカルに、にぎやかな伴奏になりますが、音の分離は全体的にしっかりしています。これはイヤホンに空間的な響きの味付けが少ないからなのかもしれません。別の言い方をすれば、音場自体は普通~狭目とも言えます。タイトなサウンドなので、のびのびとした壮大でドラマチックなサウンドとは真逆の傾向の音作りです。こういったタイトな音場でしかっりした低音を鳴らしているにも関わらず、ヴォーカルの沈み込みがない音作りは流石UniqueMelodyだと思いました。
終わりに
本日はUniqueMelodyから新しく発売されたエントリークラスのイヤホン「2HT」についてレビューしていきました。「2HT」はイヤホン片側にDDとBAを一基ずつ搭載したハイブリッド構成のイヤホンで、エントリークラスにも関わらず、UniqueMelodyらしいバランスのとれた上質な音を鳴らしてくれる一本でした。天然素材である木材をベースに特殊な製法で樹脂を浸透させて作り上げられた、まるで赤い宝石のようなスタビライズドウッドを使ったイヤホン筐体は、ベースが木材なので世界でただ一つの杢目模様を持ち、他の人と同じイヤホンが嫌だという人や自分だけのイヤホンとして愛着を持って長い間使用したい方にぴっりだと思いました。
世界にただ一つ。自分だけの杢目。 |
不思議なくらい耳にフィットします♪ |
更にイヤホン内部の作りも非常に丁寧で、DDとBAは音導管でイヤホンノズル部分までつながれており、前述した精巧な作りのイヤホン筐体と相まってUniqueMelody社が狙った音を狂いなくユーザーの耳に届ける構造になっていました。UniqueMelody社は元々が補聴器メーカーだけあって、細かいところまで真面目な音作りをするメーカーだなと改めて思いました。そんなUniqueMelody社のイヤホンはエントリークラスのモデルでも結構なお値段がしますが、機会があれば是非一度手に取ってみて、その真面目な音作りを体験してみてください。余談ですが、スタビライズドウッド筐体のイヤホンは、新品で購入すると良くも悪くも開けるまでイヤホンの模様がわからない、ある意味「ガチャ的な要素」がありますが、e イヤホンなどの中古で探せば予めお気に入りの模様のイヤホンをリーズナブルに購入することができます。なんだか、変な終わり方になってしまいましたが、本日も最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)
安定のユニメロサウンド(*´▽`*) |
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