【TRN TA1 レビュー】Knowles社のBAを搭載した超コスパハイブリッドイヤホン
いきなり2021年最強!? |
はじめに
みなさん、こんにちは、三流心理カウンセラーです(*´▽`*)。花粉の飛散が凄い今日この頃ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?私は薬を飲みつつなんとか乗り切っています。
本日は中華イヤホンメーカーのTRN社から(おそらく)2月にリリースされたイヤホン、TA1についてレビューしていきたいと思います。個人的には結構注目していたイヤホンだったので、Amazonでの販売開始に気づいてからすぐに購入いたしました(*´▽`*)。TA1はダイナミックドライバー(以下、DD)一機とバランスド・アーマチュア(以下、BA)を一機搭載した、いわゆるハイブリッドドライバーイヤホンです。ハイブリッドドライバーイヤホンは複数種類のドライバーを積むため、一般的にはコストがかかるものですが、中華イヤホン界隈では低価格機でもよく見かけます。私のブログでも以前に低価格帯(5000円以下)ではKZ社のZST、ZSTX、中価格帯(1万円以下)ではZAX、高価格帯(1万円以上)ではBQEYZ社のSpring2などをレビューしてきました。中華イヤホン以外では、ハイエンドクラスのFender TEN3もレビューしましたね。今回ご紹介するTRN社のTA1はこのくくり方だと、低価格帯の上限辺りに位置するイヤホンだと思います。
ちょっとハート形(*´▽`*)♡ |
TA1は低価格帯の中華イヤホンによくある1DD&1BAのハイブリッドイヤホンですが、搭載されているBAに特徴があります。多くの中華イヤホンに搭載されているBAは中国メーカーによって開発されたオリジナルのBAです。しかし、TA1に搭載されているBAは、米国イリノイ州イタスカに本拠を置くKnowles社によって開発されたBAである33518なのです。TA1は高級イヤホンによく使われるKnowles社のBAを搭載ですることで、他の中華ハイブリッドイヤホンとの違いをアピールしているようです。そんなTRN社のTA1のサウンドをざっくりお伝えすると、「高音域がスコーンと軽快に抜けていく、弱ドンシャリでロックにピッタリの音質」です。詳しくはこの後いつものように、のんびりとお伝えしていきます。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。
久しぶりに新しい動画をアップしました(*´▽`*)🍀✨
使ってみた
いつものようにパッケージから見ていきましょう。すっきりとしたデザインのスライド式のパッケージを開けると、ウレタンの保護材に固定されたイヤホン本体が出てきます。イヤホンには予め、ケーブルとMサイズのシリコン製のイヤーピースがセットされています。付属品は硬さが違うシリコン製のイヤーピースが二種類×3サイズと白色のウレタンイヤーピースです。ちなみにイヤーピースそれぞれによって結構音が違ってきます。
白いウレタンフォームを使っていきます♪ |
ケーブルはリケーブルできるタイプの4コア銀メッキケーブルです。Amazonの販売ページの説明だとケーブルのコアにはケブラー繊維が追加されているとのことで、信号伝達の損失と歪みを低減とありますが、どちらかと言えば強度面がアップしそうな気がしますね。ケーブルとイヤホンはmmcx接続になっています。接続端子部分の形状が中々良い感じで、端子自体にカーブがついていて、ケーブルを自然な形でShureがけ(米国Shure社のイヤホンが採用しているケーブルを耳の上から通すかけ方)できるようになっています。
使いやすい端子形状 |
イヤホン本体を眺めてみましょう。イヤホンハウジングはピカピカな銀色のメッキ仕上げの金属製の筐体で材質はマグネシウム合金とのことです。マグネシウム合金はアルミに比べて軽量で高強度ですが、アルミのように切削加工には不向きなので、削り出しのアルミ筐体のイヤホンに比べるとシンプルな造形です。中華ハイブリッドイヤホンは比較的大柄なものが多いですが、TA1に搭載されているのはコンパクトな8㎜のDDなので、イヤホン筐体が小さくまとまっていて耳への収まり感が良いです。最近はかっこいいインイヤーモニター(IEM)形状の中華イヤホンが多いですが、IEM形状だと耳の形によってはフィット感が悪くなる場合があります。その点を考えると、TA1のようなコンパクトでシンプル形状のイヤホンは、より多くの人の耳にフィットしやすいのかもしれません。実際の装着感も良い感じで、私の場合は耳に当たって不快な感じは一切ありませんでした。
ピッカピカでコンパクトなハウジング |
さて、いざ実聴です。使用機材はいつも通りHuaweiのP30Proで、接続はエレコムのDAC内蔵USB-3.5㎜変換ケーブルAD-C35SDBKを使用しました。音源はAmazonプライムミュージックから、LiSAさんの「晴レ舞台」を聴いていきます。「晴レ舞台」は、様々な形で我慢が強いられる今の時代にぴったりハマる、勇気と元気がもらえるような楽曲です。みなさんもお手持ちのお好きなイヤホンで一緒に聴きながら、TA1の音を想像しつつ楽しんでいただければ嬉しいです。
ステム部分は網が付いている |
イントロはエフェクトのかかったキーボードによる広がり感のあるパートで、音場は特に広くも狭くもない普通の広さに感じます。そして、非常に軽快で音抜けが良いドラムのフィルインから、Aメロに入りギターやベースなどの楽器が鳴り始めます。ギターはエッジが効いていて歯切れが良く、ベースも圧迫感のない自然な距離感で楽曲全体が非常に爽やかに聴こえます。中高音域は鋭いだけではなく、Bメロではギターのハーフトーンで煌めくような繊細なオブリガードも優しく奏でてくれます。そして何よりヴォーカルの距離感が近すぎず遠すぎず、籠りのないクリアな音質で本当に気持ちが良いです。きっと多くの方が一聴すると「好きかも(*´▽`*)♡」と思える音質ではないでしょうか。
青がL(左)赤がR(右) |
続いてAmazonプライムミュージックから、LiSAさんの「1センチ」に曲をチェンジしてみることにしました。「1センチ」はロックらしい非常にスピード感のあるとても短い楽曲なのですが、案の定TA1で聴いてみるとドはまりという感じでした。金属的で鋭さのあるエレキギターのリフから楽曲が始まります。そして一気に畳みかけるような疾走感のあるドラムが鳴り響きます。TA1の音質は弱ドンシャリで非常にキレがあるので、こういったスピード感のある楽曲との相性はかなり良い気がします。TA1の秀逸なところは高音域に鋭さや主張を感じる音質にも関わらず、耳に刺さるような不快な感じがしないところです。そして低音はきちんと表現されていますが、いわゆる重低音ではなく、こちらも高音と同様にキレのある音質です。ヴォーカルもくっきりと前に出てくるので、とても楽しくリスニングできるイヤホンに仕上がっています。特に0:52のLiSAさんの声の余韻が花丸でした(個人の感想です(笑))。Amazonの販売ページによると、「国際有名なエンジニアを誘って」と中華イヤホンによくある少し舌足らずな説明がありますが、イヤホン音質のチューニングには結構力を入れているのは噓ではないのかもしれませんね。
良い音に仕上がっていると思います✨ |
終わりに
本日は20201年2月にTRN社からリリースされたハイブリッドドライバーイヤホンであるTA1についてレビューさせていただきました。TA1は中華ハイブリットイヤホンでよく見られる弱ドンシャリな音質のイヤホンでしたが、そのサウンドは従来のこの手のイヤホンよりも1枚上手の音質でした。この価格帯のハイブリッドイヤホンに時折感じられる、低音域のぼやけた感じや中音域の籠り感が無く、高音域にキレがあり、全体的にクリア―で元気が良い、弾けるようなサウンドが非常に好印象でした。恐らく高品質なKnowlesのBAが、TA1のクリスピーなサウンドに影響を与えているのではないかと思います。
クリスピーなサウンド♬ |
TA1から奏でられるリズム隊のドラムとベースは十分に鳴りつつも重さではなく瞬発力を感じる鳴り方です。TA1はエレキギターのエッジを金属的に鋭く描写するポテンシャルを持っているので、スピード感のある楽曲との相性が抜群でした。こんな風に言うと、TA1はスピード感でゴリ押しのイヤホンのような印象を受けるかもしれませんが、繊細なヴォーカルのニュアンスやギターのハーフトーンなども良い感じに表現できる性能も持っています。TA1と付属の細い銀メッキ純正ケーブルの組み合わせは何気に完成度が高いと思いますが、もっと低音域が欲しい人もいるかもしれません。
キレがあって良い音だと思う |
話は少し変わりますが、今回もYouTubeチャンネルの更新が間に合いませんでした。しかし今後、TA1の動画をアップロードする予定です。アップロードが完了しましたら、Twitter(@bocchi33)にてご報告させていただこうと思いますので、ご覧いただけるとすごく嬉しいです。また、いつも私のTwitterをご覧になってくださっている方は既にご存知だと思いますが、今回はリケーブルで有名なNOBUNAGA Labsさんから4種類ほどのリケーブルをお借りしています。どのケーブルも大変綺麗な造りで、また、リケーブルでここまで音質が変わるのかと驚かされる非常にハイレベルな製品でした。今回の記事の中で一緒にご紹介させていただこうと思っていたのですが、十分な聴き込みができなかったので、今後さらに聴き込んでから、次回の記事にてじっくりとご紹介させていただこうと思っています。本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
次回をお楽しみに(*´▽`*)♬ |
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