【BQEYZ Summer レビュー】夏の海の水面のような煌めくサウンドを持ったお買い得イヤホン


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Summerですね(*´▽`*)


久しぶりに新しい動画をアップしました(*´▽`*)🍀✨



はじめに

 みなさん、こんにちは。三流心理カウンセラーです(*´▽`*)✨本日はBQEYZ社から4月にリリースされた新作のIEM「Summer」をレビューさせていただきます。Summerのドライバー構成は、BQEYZ社お得意の圧電式セラミックスドライバー(5層)に13㎜の同軸ダイナミックドライバー(PU+LPC振動板)、そしてバランスド・アーマチュアの3つのドライバーからなるトリブリッドです。圧電式セラミックスドライバーと言えば、同社ではハイエンドラインの「Springシリーズ」に採用されてきました。Spring1では5層、Spring2では9層の圧電式セラミックスドライバーを採用していましたが、今回リリースされた新シリーズの「Summer」では5層の圧電式セラミックスドライバーが採用されています。


片側たった4.5gのトリブリッドドライバー

 圧電式セラミックスドライバーはあまり多くのイヤホンに採用されていないので、どのような音がするのか気になる方も多いと思います。実は私も、圧電式セラミックスドライバーの音はSpring2(Spring2のレビューはコチラ)でしか聴いたことがないのですが、圧電式セラミックスドライバーの音を簡単に表現すると「キラキラした音」です。高音域から超高音域に強いドライバ―で、アコースティックギターやシンバル、そしてキラキラなる謎の楽器(ウィンドチャイム)のような金属系のサウンドが非常にリアルに再現されますそして多くの場合、全音域の楽器、そして、ヴォーカルの解像度を高めるような方向で音に輝きをもたらしますBQEYZ社のTweetで拝見したのですが、圧電式セラミックスドライバーは日本国内でも特許を取得したとのことで、日本国内でも名実ともに独自の技術として認められたようです。圧電式セラミックスドライバーから発せられるキラキラしたクリアな出音は他のドライバーのイヤホンではなかなか真似できないものがあると思います。


Spring2の圧電式セラミックスドライバーは9層

 冒頭からかなり褒めちぎってしまいましたが、個人的にBQEYZ社の圧電式セラミックスドライバーの音はかなり好きで、過去にレビューしたSpring2はよく使うイヤホンの一つだったりします。そう言った意味で言えば、今日のレビューは少々贔屓目なバイアスがかかったものになっているかもしれません。そんな「Summer」の音を簡単に表現すると「キラキラと光る夏の海の水面のような輝きと、海の底まで見渡せるような透明感のある音」です。もはや音の説明としては不適切なレベルで意味不明な誇大広告みたいになってしまいましたが、詳しくはこの後レビューしていきたいと思います。そういえば、4月発売なのに何故に「Summer」?何様?いや何故Summer(謎)と思ったので、販売元の方に質問してみました「4月から夏ですから、ちょうどいい時間です(原文ママ)」なるほど、中国の季節感としては4~6月は夏なんですよね。言われてみると日本でも旧暦では夏は4月からでしたね。そんなわけで!?本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。本日も最後までお付き合いをよろしくお願いいたします。


Summerの圧電式セラミックスドライバーは5層

使ってみた

 まずはいつもの通りパッケージから見ていきましょう。あの日の夏の夕暮れの海を連想させるような(謎)綺麗な箱に入っています。外箱を開けると、高級感のある黒い箱が出てきます。ドアを開けるように黒い箱のふたを開けると、イヤホンとイヤホンケースが顔を出します。「Summer」のカラーバリエーションは黒と青の二色展開です。私は澄み渡る海のような色合いが綺麗な青色を選びました。イヤホンハウジングは天然(?)樹脂製で、アルミ製のイヤホンハウジングだった「Springシリーズ」よりも高級感では劣りますが、立体的で綺麗な筐体に仕上げられています。「Summer」のフェイスプレート部分は細かいラメが入っていて、海の波のようなうねりがある造形なので、光の当たり具合によってキラキラと輝いてとても綺麗なのですが、写真だと今一つその質感が伝わり辛いです。

あの日の夏(*´▽`*)(謎)


レザーケースは渋い色合い♬


 イヤホンの下には少し渋めな色合いのレザー製のキャリングケースが入っています。結構しっかりとした造りなので、カバンにいれて持ち運んでもイヤホンをしっかりと守ってくれると思います。ケースの中には編み込みタイプのOFC(Amazonのページには単結晶銅と記載があります)銀メッキケーブルとクリーニングツールが入っています。イヤホンとの接続は0.78mmピッチのいわゆる中華2pinタイプで、ケーブルは8芯なので結構ボリュームがあります。イヤホンが収められている台座を外すと、下にはシリコン製のイヤーピースが二種類×3サイズ(S,M,L)入っています。軸が青いタイプとグレーのタイプがありそれぞれ硬さや軸の長さが違い、使い分けることによってフィット感や音質を調整することができます。どちらのイヤーピースも造りが良く、安い中華イヤホンにありがちなペラペラで使えないイヤーピースとは造りが全然違います


ケースはビンテージレザー風


純正イヤーピースも意外と悪くないです♪


 さて、そろそろ実聴に入ります。使用機材はいつも通りHuaweiのP30Proで、接続はエレコムのDAC内蔵USB-3.5㎜変換ケーブルAD-C35SDBKを使用しました。また、イヤーピースは前回のThieAudioのLegacy3や前々回のUnique Melody 3D Terminatorのレビューでも紹介したSpinfit社のCP100+を使用しました。ちなみにSpinFit CP100+はAmazonで4/14から好評発売中です。音源はAmazonプライムミュージックから、家入レオさんの「春風(クリックするとAmazonミュージックの曲へ飛びます)」を聴いていきます。実は「春風」は前回のThieAudio Legacy3のレビューで使用予定だったのですが急遽変更したという経緯がある楽曲です。「春風」はThieAudio Legacy3よりもBQEYZ社のSummerで使った方がイヤホンの性能を引き出せるアレンジの楽曲だと感じたのが変更理由です。もしも、お手元にLegacy3がある方は、Summerと聴き比べてみると非常に面白いと思います。誤解を恐れずに言うならば、全然違う楽曲に聴こえると思います(^_-)-☆


海の波のような造形が綺麗です


0:00~ 爽やかなイントロから楽曲がスタートします。スタートからSummerの特徴である圧電式セラミックドライバーの威力が炸裂します。楽曲開始直後のアコースティックギターのサウンドはスティール弦の質感が非常にリアルです。ストリングスの音(キーボード?)は伸びやかでくっきりとしています。また、ドラムサウンドはタムの胴鳴りやスネアドラムのスナッピー震える音、そして、クラッシュシンバルの音まで非常に生々しく響きます。


0:08~ 歌い出しがいきなりサビから始まる曲です。ヴォーカルは爽やかな鳴り方で、伴奏よりも半歩くらい下がった位置に聴こえます。左右の音場は結構広くて、音の分離感も良いです。伴奏のキーボードの音色(ストリングスとピアノ)やギターのアルペジオなどが非常に聴き分けやすく、高音域だけではなく中高音域の表現力もとても良いと思います。「春風」をSummerで聴くと!?今更気が付きましたが「Summer」と言うイヤホンなのに、レビューで使った楽曲は「春風」(笑)・・・さて、「春風」ではリズムパートで常に刻まれている金属的な音が結構前に出て来るので、人によっては好みが分かれるかもしれません。ベースラインは綺麗に鳴っていますが、中~超高音域の楽器よりも後ろに聴こえるチューニングです。Summerはいわゆる重低音重視のイヤホンとは違って、弱ドンシャリの非常に煌びやかなサウンドに仕上げられていることが改めて感じられます。


小さな筐体にドライバーがぎっちり(*´▽`*)

0:55~ Aメロです。右チャンネルからエレキギターのアルペジオ、音場のセンターにヴォーカルがいます。Summerは家入レオさんの歌声の繊細なニュアンスまで綺麗に鳴らしてくれます。バスドラムの低音は沈み込みますが、そこまで強い低音ではなく、ベースも歪のない深みのあるエレキベースらしいサウンドを鳴らしてくれます。


3:30~ 一気に飛びます(笑)高音域~超高音域にウィンドチャイムの音が入ります。このパートの表現がSummerは非常に優れています。このキラキラ感を綺麗に再生できるイヤホンは結構珍しいです。ウィンドチャイムのキラキラとした超高音域を余韻まで余さすことなく綺麗に鳴らせるのはBQEYZ社の圧電式セラミックスドライバーだからこそ成せる業だと思います。ちなみにウィンドチャイムとは、たまにお店の入り口などについているキラキラした音が鳴るアレ(一応リンクです(笑))の親玉みたいな楽器です。

SpinFit CP100+は更に煌めきを引き出します♪


終わりに

 本日はBQEYZ社からリリースされた、DD、BA、そして独自の圧電式セラミックスドライバーを採用した高性能トリブリッドIEMである「Summer」についてレビューさせていただきました。BQEYZ社の圧電式セラミックスドライバーが奏でる非常に美しい超高音は、日本国内でも特許を取得しているところを考慮すると、おそらく世界でも唯一無二のサウンドを奏でるドライバーの一つなのかと思います。個人的にも以前にレビューさせていただいた「Spring2」の圧電式セラミックスドライバーの煌めき感のあるサウンドが大好きなので、今回の「Summer」にはかなり期待していました。そして、Summerの音質は期待していた通り非常に素晴らしい出来だったと思います。

コンパクトな筐体に煌めきのパワーが詰まっている


 少しサウンドについて振り返ってみます。ここのところハイレベルにまとめられた3ドライバーイヤホンのレビューが続きました。Unique Melody社の3DTerminatorから始まり、前回はThieAudioのLegacy3、そして今回のBQEYZ社のSummerです。その中でもSummerは非常にわかりやすい音作りで、おそらく多くのオーディオファン以外のユーザーでも、その良さがわかりやすい音作りになっているなぁと思いました「使ってみた」では高音域から超高音域にフューチャーしたレビューをお伝えしましたが、Summerは低音域や中音域の仕上がりも良くできていて、全般的に濁りやひずみが少ないクリア―な音質です。実際にピアノ楽曲やヴァイオリン協奏曲などを聴いても非常に伸びやかで美しい響きを感じられました。


Unique Melody社の3DTerminator


ThieAudioのLegacy3

 もしかすると同社のSpring2との比較が気になる方もいるかもしれませんSpring2とSummerは、どちらも基本的には爽やかなサウンドなのですが、Spring2は低音域から中音域にかけての音がSummerよりも厚みがあるチューニングで仕上げられています。つまりSpring2は、いわゆるフラット寄りの音作りで音の広がり感もSummerよりも自然で、より重厚な音に仕上げられている印象です(でも爽やかなのが◎です)。ちなみに圧電式セラミックスドライバーはSummerの5層に対して、Spring2は9層ですが、どこまでも伸びていくような高音域から超高音域の独特な質感は両者とも似ていると思います。フラット寄りな音作りのSpring2に比べて、弱ドンシャリに仕上げられたSummerの方が見通しが良い鳴り方をするので、値段が高いSpring2よりも少し安価なSummerの方が好きな方もいると思いますちょっと面白いのは、これだけ高音域から超高音域を鳴らしているにも関わらず、音が刺さらない、歪まないのが凄いところですもちろん、試聴環境によって変わるかと思いますが、私の試聴環境では、FiioのQ3を追加しても非常に綺麗な音を奏でてくれましたちょっと褒め過ぎた感じもあるかもしれませんが、個人的には、ここ最近聴いたイヤホンの中では一押しのイヤホンでした。本日も最後までご覧いただきありがとうございました(*´▽`*)

海のように煌めくサウンドでした(*´▽`*)✨

 


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